私の好きな曲の話をします。③ SUPER BEAVER「愛の愛の」
こんにちは。シリアスファイターです。
世間的な、自分自身的な、音楽トレンドに流されることなく、長い間自分が好きで聞いている曲の話を好き勝手してみようという記事。
昨日あげたものに続き、3回目。
今回は、度々noteでも触れてきたSUPER BEAVERから一曲。
特に私の思い入れは強いですが、ライブで聞いたことがない、かつ、このバンドを深く聞いている人でなければおそらく知らないであろう曲を選んで話します。
「愛の愛の」という曲です。
2014年に発売された「361°」というアルバムに収録されている一曲。
結論から始めると、心の中で泣き笑いながら、踊り続けられるのがこの曲の魅力。
渋谷さんが真っ直ぐな響きで歌うのは、生きていれば常にまとわりつく不安や、一瞬の後悔といった現実に押しつぶされそうな、または、今なお押しつぶされてたまらない人の姿ですが、柳沢さんのギターがゆったりと輪を描くように奏でる歪んだアルペジオが印象的なイントロはとても暖かい音像で、曲の雰囲気も終始優しさ溢れるマーブル模様。
イントロが流れた瞬間の優しさにホッとしつつも、サビに向けてそのゆったりとした包容力満載のギターフレーズは、キラリきらめくピッカピカのアルペジオに変貌を遂げ、途端に私の中のワクワクゲージを底上げしてくれます…。
この曲はとにかく、ギターの音像が好きすぎる…!
「昨今珍しい踊れないロックバンド云々…、」というのは今でもビーバーのライブにおいて渋谷さん恒例のMCの一つで、そこからバンド随一の踊れるビートを伴う「irony」が演奏されるのもお決まりの流れですが、この曲の音像やビートも、相当踊れる曲に類されるのではないでしょうか…!
そうしてワクワクを刺激される音の中で歌われるのは、どう頑張っても確信を得られることはない愛そのものについて。
人を信じたいし、人を好きでいたいと思う中で、人に向けて抱く印象として、確信めいた心の直感のようなものは、生きている誰しもが持っていると思います。
でもそれは、当然目に見えないし、形がない。
ある程度言葉にすることはできるかもしれないけど、それは経験を重ねる中で変化することもあれば、その直感自体はいつでも正しいとは限りません。
そんな心の声に従って生きているうちに、そんな心の声すらよく分からなくなることもありますが、それでもっ…!と歯を食いしばって進んだ先には、
どれだけ不安で、心配で、恐怖でどうしようもなくても、生きていく以上自分の中の「愛の」直感を信じ続けて、人と関わっていくしかない…!、という私の意地みたいな気持ちと、優しさに溢れた音像がぶつかり合った時、そこに泣き笑いながら踊り続ける自分の姿が現れます。
この優しさが暖かくて嬉しいと同時に、その言葉が私の心の確信を突いて、生きたくてたまらなくなるのです。
書いていて思いましたが、これはこの曲に限らず、私の中でSUPER BEAVERというバンドを好きな理由にも繋がってくるような気がします。
聞く度に、たくさん泣いて、たくさん笑って、今日も確信のない「愛」を、自分の気持ちに向き合いながら追いかけていきたいと思えるのです。
今回は以上です。
最後まで読んでいただいたそこのあなた、本当にありがとうございました。
1回目(この記事を始めたきっかけと、鶴の「夜を越えて」)と2回目(ハルカトミユキの「DRAG & HUG」)の記事はこちらから↓