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【ネタバレあり ライブ感想文】UNISON SQUARE GARDEN「TOUR 2024"20th BEST MACHINE"」@カナモトホール 2024.9.14(土)
こんばんは。シリアスファイターです。
今回はUNISON SQUARE GARDEN、20周年を記念して発売されたベストアルバムを引っ提げてのツアー、札幌公演のライブ感想文です。
現在も継続中のツアーですが、20周年お祭りわっしょいの精神で、以下の文章では演奏曲及び演出に触れていますので、これからお祭りに参加される方はその時までのお楽しみということで、スマホ(もしくはPC)の画面はそのままシャットダウンして、暖かくしてお過ごしください。
それでは。
もぉー!こらっ!
今年何回目ですか!?ユニゾンのこと書くの!(3回目)
でも仕方ないんですよ…。
なんと言っても20周年イヤー。
話題は年中尽きず、それこそ終わらないお祭り状態が未だに続いている最中、ちょうど7月の武道館公演と時を同じくして発売されたのが、音源と映像でバンドの歴史を辿るSPECIAL BOX。
3枚のベストアルバム(内1枚は未発表曲+新曲で構成されたいわば私の耳からすると新曲祭り)+5枚のライブブルーレイ+世界に1体しかない着色人形という、ロックバンドが描いてきた景色が目一杯に詰め込まれた四角い箱の中身は、発売から1月以上経っても未だに全てを咀嚼できていない圧倒的な食べ応えと聞き応えで、幸せ太りも厭わない異常事態。
また、そんなBOXの詳細発表前から、それを引っ提げた全国ツアーが開催されることはアナウンスされていたため、首を長―――――くして待っているとしっかりありました札幌、本当にありがたい限り。
かくして今年4回目(現場では3回目)、本日も大好きすぎるロックバンドを音楽を浴びに、Let’s!!安定のカナモトホール!!
ユニゾンのライブで初めて(?)、会場前にツアートラックが停まっていてちょっとしたフォトスポットと化していたり、いつになく早い時間から物販購入に向けた行列が長く伸びていたり、通い慣れたカナモトホールもいつもよりお祭りムードが漂っていたこの日。
座席も下手側の前から7列目で視界良好。
いつも感じる興奮に更なる興奮を上塗りするには充分すぎるシチュエーションで、開場開始から開演までの30分は光陰矢の如し。
会場が暗転すれば、いつものSEとともに、ゆったりと歩いて登場する貴雄さん(Dr.)、準備運動万端の田淵さん(Ba.)、客席中央で大きく片手を挙げてアピールする斎藤さん(Vo.)もいつもどおりですが、いざライブが始まれば「いつもどおり」のロックバンドが繰り広げるのは「その場限り」のライブ。
SEのタイミングがよいところに合わせて、3人がせーのでジャーン!!と音を重ね合わせると、逆光の照明に浮かび上がるシルエット。
それは周年のライブ映像を何度も擦り切れるほど見てきた中で披露されていた清涼感のあるバンドセッションで、この曲を生のライブで聞いたことがなかった私は心の中でポツリ。
ここからまた、ロックバンドが始まるんですね…おめでとうございます…!
斎藤さん
「こんばんは、札幌ぉぉ!!」
節目となる武道館ワンマン1日目のラストを飾った「センチメンタルピリオド」から、また新しいツアーが始まること、ロックバンドが変わらず今日を生きていることに、爆発しない感慨などありません…!
2番の歌い出しからは、歌詞に合わせて照明が虹色に変わる粋な照明演出に、心の中は完全にフルカラープログラム。
たとえ演奏曲が予想できていたとしても、予測不可能に心が動き回るライブがこの日も始まりました…!
斎藤さん
「UNISON SQUARE GARDENです!
…ようこそぉ!」
貴雄さんが早速椅子から立ち上がって豪快にシンバルを叩き始める、ライブならではのイントロアレンジでウェルカム感剥き出しの「Invisible Sensation」によって、どこまでもド派手で高らかなロックバンドが今日もやらかしにやってまいりました!!
こちらこそ札幌へようこそぉ!!
圧倒的な速さとド派手さを誇る曲で、熟練の技でピタリピタリと当たり前のように気持ちよくキメのフレーズを合わせ続ける3人の演奏は信じられない力量ですが、それを上回るほどに楽しくて仕方ない感情が音に乗っているからこそ、この日も既に心踊らずにはいられません…!
アウトロに入る頃には、頭部を微動だにしないまま高らかなシンバル鳴らしに専念する貴雄さんに、ヘッドホンを装着するスタッフさん。
一見シュールにも映る光景ですが、これもここ数年のライブにおいて、スタッフさんと培ってきた技。
とくればお次は同期を用いる曲、さて何がくるかと思えば…
近年のユニゾンのライブでは終盤戦の最カタルシスゾーンを担ってきたあの曲のトラップビートが響き渡った瞬間、悲鳴のような歓声とともに、3曲目にして「ピーク持ってこいや!」と言わんばかりにひっくり返って空を殴り続ける田淵さんに呼応するように、心の沸点のドアを叩き続ける「カオスが極まる」が早くも登場し、ステージ左右からは大量のスモークが…!
2サビ及び最後のサビでは珍しく歌詞を飛ばしていた斎藤さん。
全く同じ箇所で、「カオス極まる」ところを「息もできない」と歌いかけていましたが、こちらはこちらで序盤から叩きつけられる緊迫のグルーヴに酸素濃度が低下し既に瀕死状態。
でも…気持ち良すぎるんだ、このロックンロールが…!
あまりにも過激すぎるロッカーズハイを駆け抜けた先に広がる「オリオンをなぞる」の景色は、ランナーズハイを越えて広がる大眺望!!
清々しすぎるグルーヴで4曲目にして4度目以上のピークを持ってくる展開で序盤を締め括ると曲終わり、立ち上がって背中を向く貴雄さんが、その背中に背負いしバンドロゴを親指で力強く指し示すと、場内からは瞬く間に拍手と歓声が…!
そんな様子を、真顔で立ち尽くしながら一点で見つめる田淵さんと、ニコニコしながらおでこの辺りで両手をサンバイザーの様にして客席を眺める斎藤さん。
斎藤さん
「気合いを入れてスモークを焚きすぎて、みなさんの顔が見えないですが笑、拍手と声はいただきました笑
ありがとうございます!」
そのためのサンバイザーハンドであることが分かって笑ってしまいましたが笑、気持ちが伝わっていたようで何よりです…!
事前のインタビュー等でツアーの内容への言及はおそらくなかったものの、ここで斎藤さんから、今回のツアーはユニゾンとしては「世にも珍しい」シングル曲ばかりやるツアーであることが告げられ、ここまでの流れで薄々勘づきつつもやっぱり嬉し嬉しの大歓声!
「シングル曲は、早いし、キーも高いし、疲れる笑」などと言いつつも、「ユニゾン初心者にも優しいツアーなので、乗ってくれてもいいし、疲れたらじっと聞いたりしてもいいので、最後まで自由に楽しんでください!」という斎藤さんの言葉に、いつもながら安心を覚えます。
と言いつつ、そんな貴重なライブに胸踊らずにはいられません。
踊り続ける胸目がけて、夜空いっぱいの煌めきを表現する、斎藤さんの超絶ロマンチックギターストロークに更に胸が高鳴るのは久しぶりの「流星のスコール」…!
ステージバックに映し出された半透明のバンドロゴのバックに無数の星が飛び交い、ステージ上空のミラーボールも周り続け、ステージいっぱいのお祝い流星群が飛び交います。
そうしてバックに映し出されたバンドロゴが20周年仕様に姿を変え、そのまま「リニアブルーを聴きながら」とくれば、まるで夜空に浮かぶ満天の星を見上げながら、大きな船で真っ青な海を航海しているような心持ち、突然の大海賊時代。
どちらもアルバム「CIDER ROAD」からのシングル曲で、バンドの持つポップな魅力がこれでもかと世に放たれたタイミングの曲であることを思いつつ、今こうしてそうした曲でたくさんの人が自由に楽しそうに揺れている様を見ると、バンドの歴史を感じて勝手にグッとくる次第。
少し時計の針を進めて、そんな楽しそうな様を更にポップに、派手に押し進めた「10% roll, 10% romance」では、サビのフレーズに合わせて「たん!たん!たん!」と、足でリズム刻みながらベースフレーズを決める田淵さんがやはり至高で、私も二の足を踏まずに、何足もリズムを刻みたくなる多幸感に満ちていることをつま先から確認。
こうしてユニゾンが誇る長尺ド派手ポップチューンの波状攻撃の果てに現れるのは…
かくしてまたストーリーは始まる
もぉぉぉ、お腹いっぱい!!
ここまででもフルコースなのに、まだ快進撃を始めようとするロックバンドぉぉぉ!!
先ほどの「カオスが極まる」とは別次元の楽しくポップなカオスが私の中に溢れたせいで、音楽的な記憶はそこそこ飛んでいます、狙いすまさなくても記憶喪失、というやつ。
そうこうしているうちにこのセクションを締め括るのは、桜色の照明に包まれる中、大団円感の強い「春が来てぼくら」。
このポップ開花パートで、このバンドの持つポップさが最大出力で開花宣言してしまうことによる感動は計り知れません…!
主題歌となったアニメへの思い入れも含め、改めて、これから続く日々への祈りの強さが響く演奏と歌。
最後にはメンバー同士で顔を見合わせてタイミングを図りながら、貴雄さんのシンバルがゆっくりとフェードインして開かれる美しい幕切れ…本当にいい曲…!
ここで第二幕が終了。
暗闇の中、少しの小休止タイムですが、本当にここまで全てシングル曲…とてつもない…正直身体は疲れた…笑
このままシングル曲オンリーなら、まだまだここで半分も来てないのではないかと思うと、とてつもなくサディスティックなライブになるのでは(というかなっている)と逆に戦々恐々とすらしてしまう戦慄の休憩時間(過激な比喩)。
休憩を終え、斎藤さんが奏で始めるのは哀愁漂うギターフレーズ。
やがてステージ上手頭上から、斎藤さんを中心に三角形上にメンバーを照らし出す照明と、ステージ頭上をピンポイントで狙う照明はオレンジ色で、窓辺から差し込む暖かな夕陽を思わせます。
ジャジーな雰囲気のセッション…シングルにこの雰囲気の曲あったかな…と思っていたら、その雰囲気そのままに始まるのは「Numbness like a ginger」。
命はある
それっぽっちのことでもおみやげになるから
シングルじゃないっ!
けど!すごく安心して休憩した心。
原曲にある上物の楽器のフレーズはなく、3人のみで紡がれるミニマルで暖かな演奏。
この場でユニゾンをお祝いして、ユニゾンを楽しむ心を持ち合わせた人間としての命があるだけで大丈夫だったという初心に立ち返らせてくれるような選曲で、ほんのり身体的な息を吹き返します。
無論、終着点はここじゃないので、お次に斎藤さんが奏で始めるギターは至極軽快で、ビックリ箱のように飛び出すアンサンブルは
「Nihil Pip Viper」。
書き切れるわけもないため特にここまで書いていませんでしたが、ステージを縦横無尽に動き回っていた田淵さんの挙動が特に印象的だったのが、この曲の中盤、コーラスにギリギリ間に合わなくなりそうだった瞬間に、上半身だけグッとマイクに寄せてギリギリで間に合うという様を見せてくれたこと。
その時の田淵さんはまさしく獲物(マイク)を狙う蛇の形相であり行動で流石に笑ってしまいましたが、どれだけ奇怪な立ち回りを見せても、そのベースから出力される音圧にブレはありません…!
中盤戦の起爆材を担うような曲から、現状の最新シングル「いけないfool logic」で、その起爆剤は再び華麗に華開きます。
近年のシングルだと抜群にポップよりな曲だよなぁと改めて思いつつも、これがきっと次のアルバムが出るころには新しい化け方をする予感しかしないのは、これまでのアルバムやシングルの歴史に想いを馳せられるこのツアーだからこそ得られる実感です。
楽しい気持ちはそのままに、と見せかけて続けざま、真っ赤に染まるステージ上では激しく音をぶつけ合う短いセッションに突入し、相変わらず見ているこちらの情緒をハンドル全開で振り落としてくれます。
急ハンドルを切った先に見えたのは、本日2度目の大量のスモークがお出迎えしてくれた
「Phantom Joke」…!
あまりの速さと、手数やフレーズの多さと、バンドの過激さがポップさと混ざり合う空間は、生で体感すればするほど何が起きているのか全く理解できないのに、興奮だけは全く抑えきれない4分間。
最後にはジャーン!となって、グシャっ!となって、照明が瞬く間に全落ちするの、もう何回目ですか!?
こんなに一方的にロックバンドだけ叩きつけられるドS展開…こんなんなんぼあってもいいですから…!
興奮を鎮めるような沈黙の休憩をしばし挟み、斎藤さんが一言。
斎藤さん
「20年分の感謝を込めて。」
始まるのは「アナザーワールドエンド」。
3人だけを照らし出すステージ上で、豪華すぎる音像のシングル曲が続いていた影響もあってか、「歌」が真っ直ぐに届くようなシンプルな演奏、響き渡る3人だけの音。
ああ目には見えなくても 言葉で説明なんて できなくても
そこにあることで そこにあることで 命を温める確かな音
自由に心揺さぶられ続けた客席が、この時ばかりはじっとその音を、言葉を、それぞれの想いを胸に受け止めているような雰囲気に包まれる会場。
それを肌で受け取った感覚は、間違いなく死ぬ時まで一生思い出すもの。
真摯に演奏に向き合う3人が伝える思いも、受け取り手である私のような物好きが伝えたい思いも、シンプルに「感謝」のみ。
曲終わりに伸びた長い長い拍手の余韻に、言葉にならずともたくさんのありがとうを感じて、私もたくさんのありがとうを込めて手を叩きました。
暖かい余韻が残るのフロアでしたが、いよいよ終盤戦突入を予感する中、少しの沈黙の後、ステージ上手から真っ白な照明にさらされる斎藤さんから溢れ出すのは、強烈すぎるギターノイズ…!
そこから3人それぞれの見せ場を含めた攻撃的でストイックなセッションがスタート。
その音像の様子から、私中の細胞が勝手に「fake town baby」あたりを予感していたところでしたが…!?
喜怒哀楽を肯定されるんかーい!
ありがとうーーーー!!
先ほどまで十分すぎるほどの開花宣言を続けていたバンドサウンドですが、桜が散ろうがその感情を持ってどこまでも突き進むバンドの意志が揺るぐことは決してありません…!
普段、ユニゾンのライブではシンガロングすることはほとんどない私ですが、多幸感に当てられて、ついつい口から溢れ出す喜怒哀楽…!
感情剥き出しで幕を開けた終盤戦はそのままセッションに雪崩れ込み、ドラム台から立ち上がってもなおその力強さが衰えない貴雄さんのキックとシンバルのリズムに、思わず手を叩かずにはいられません…!
ドラム台にひょいっ!と登ってぴょんぴょんと楽しそうにベースを重ねる田淵さんに、一音一音に星の煌めきを宿す斎藤さんのアルペジオ…!
ここまで開放感に満ちた「MR.アンディ」が今まであったでしょうか…!!
上手に下手に、ひょいひょいと動き回る田淵さんを、何度も楽しそうに横目で気にしながら歌っている斎藤さんが微笑ましすぎたり、間奏部でひょいっと斎藤さんの横に現れた田淵さんが向かい合って演奏する様がかっこよすぎたりしたこの時間は、音の余韻も含めて、いつまでも残像が焼き付いて離れない時間。
でももちろんの如く、この爽快感のまま終わらせてくれないのがこのロックバンドで、フライングで予感して失敗した「fake town baby」が投下されると、再び灼熱の音像に包まれるカナモトホール!!
燃えるような斎藤さんのギターを筆頭に、激しさを増す音のぶつかり稽古の果てに、カタルシスと解放を生み出す間奏部は何度浴びても至高…!
するとアウトロで貴雄さんにヘッドホンを装着するスタッフさん…このままシュガーソング当たりで大団円かな…と思いきや…貴雄さんの力強いカウント!!??
シングルツアーで完全に想定外だっただけに悲鳴のような歓声に迎えられたのは「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」で、イントロと共にその歓声を更に後押しする火花がステージ後方から噴射される演出でクライマックスに突入!!!
あまりにド派手すぎる演出と、自由過ぎて衰え知らずの3人の演奏。
火花が上がる装置よりもさらに後ろまで動き回り、客席などお構いなし(いつも?ですが)ですがいよいよ所在不明となる暴れっぷりの田淵さんは、曲の終盤では、マイクスタンドをステージ前方の下手ギリギリまで持っていき、とんでもなく低い位置にセッティングして全力の前傾姿勢でコーラスに興じながら演奏するという、文字にするほど理解不能な自由ぶり!
最後のサビでは、片方のスティックで演奏を続行しながら、もう片方のスティックを上げ下げして、自らがこの火花の挙動を操りし奇術師ドラマーであることをアピールするエンターティナー貴雄さん!
そんな2人にお構いなしに歌とギターに興じ、間奏ではステージ前方で堂々たるギターソロを披露しつつ、最後にはこの日1番の声量で最後のサビへ突入してみせた斎藤さん!
サビのフレーズでは思わずたくさんの歌声も溢れていたお祝いドライブで駆け抜けた景色を、狙いすまして記憶喪失することは最早不可能で、そのまま「シュガーソングとビターステップ」に繋がり、客電が全て点いた瞬間の大団円感は一生忘れることはありません(この日何回目?)。
「蓋然性合理主義」のフレーズに合わせてポーズを決める田淵さんをとらえ始めて、もう何年経ったでしょうか。
酸いも甘いも、大好きなロックンロールに変えてくれた3人の音楽は魔法じゃなくて、現実に流れるロックバンドとしての熱い血潮そのもの。
その血が通ったポップで派手なロックンロールで、この日も勝手に生きるステップを刻み続けました…!
ここで再び立ち上がって水分補給する貴雄さんですが、おもむろに1本ずつ、空のペットボトル掲げ始めます、総数4本。
すると斎藤さんのギターアンプの上にそのペットボトルを並べ始め、斎藤さんがこのライブ中に飲み干したおよそ1.5本分と比べ始める貴雄さん笑
斎藤さん
「(飲んだ量で)張り合ってるの!?笑
それだけ飲む時間があったってことでしょ?笑
…………バーーーーーカっ!笑笑」
突如小学生に戻るあまりに微笑ましすぎるやり取りに、リラックスした笑いに包まれます笑
斎藤さん
「まあ、見ての通り仲は悪いんですけど笑、おかげさまで20周年を迎えることができました!」
再びたくさんの拍手と歓声に包まれる会場ですが、今度は先ほどよりも少し短め。
斎藤さん
「もしかしたら、(会場の)延滞料金がかかるかもしれないので、このくらいの長さでありがたいです!笑
今日は喋り出したら止まらないのでこれだけ言わせてください、本当に感謝しかありません。
自分たちの好きなことだけやってきて、これだけのみなさんがライブに来てくれることは、自分たちの力でもあるし、みなさんのおかげでもあります…!
今日はアンコールはやらないので、もうちょっとだけお付き合いください!」
改めてお祝いムードに溢れる会場で鳴らされ始めるのは「crazy birthday」って!
ぴったりであると同時に、先ほどの斎藤さんの「バーカっ!」すら前振りに感じて余計に楽しくなってきたところで、最高に力を込めてドラムをぶっ叩き続ける貴雄さんを筆頭に暴走と突進を繰り返すロックバンドの音楽に、最大級の愛と感謝を込めて全力で叫ぶ、せーのっ、「バカーーーッ!!」は最高に気持ちいいぃぃぃぃぃ!!!!
斎藤さん
「UNISON SQUARE GARDENでした!」
忘れたくても忘れない 今を繋いでいく 僕たちのスピードで
気付けばシングルツアーだった意識は全くの蚊帳の外。
生まれた後、それがまた繋がっていく。
生きてる限り何度でも、楽しいロックバンドが鳴らし始めてくれるという希望が打ち上がり続ける、忘れられない今日になりました…!(この日何回目!!??)
ということで、近年のライブもアンコールがあれば2曲程度だし、今日はここでおしまいだと思ったら…!?
斎藤さん
「ラストっ!」
鳴らされ始めるのはシングル曲であり、節目となる武道館ワンマン1日目の最初を飾った「Catch up, latency」…!
武道館での終わりと始まりがひっくり返る粋な選曲…!
2番のBメロでは、自意識が本当に爆発しそうな程、食い気味にリズムを取る歌とスネアのリズムにまだまだ新鮮な興奮を隠し切れず、精神の内側から覚醒させてくれるロックバンド…!!
たとえ「正しく」なくても、純粋に大好きなロックンロールを忘れずに、隠さずにいる限り、いつだって生きていけますよね…!そうですよね…!!ありがとうございます…UNISON SQUARE GARDEN…!!!
斎藤さん
「UNISON SQUARE GARDENでした、バイバーイっ!!」
屈託のない笑みを浮かべたまま去っていく田淵さん。
片手を挙げて客席に応える斎藤さん。
ステージ中央まで歩いて出てきて、ライブ前半と同様に、背中のバンドロゴを力強く指し示した貴雄さん。
こうしてここ最近生で見たユニゾンのワンマンでは1番たっぷり、2時間近くに及んだ超絶怒涛のハイカロリーなライブは完結。
「もう食べ切れないよぉ…」と言いながら、自ら満面の笑みでロックバンドを食らい続けた果てに、まだまだ生き続けるロックバンドの最高の景色がありました…!
改めまして、何度でも!
20周年本当におめでとうございます!!!
セットリスト
1.センチメンタルピリオド
2.Invisible Sensation
3.カオスが極まる
4.オリオンをなぞる
5.流星のスコール
6.リニアブルーを聴きながら
7.10% roll, 10% romance
8.kaleido proud fiesta
9.春が来てぼくら
10.Numbness like a ginger
11.Nihil Pip Viper
12.いけないfool logic
13.Phantom Joke
14.アナザーワールドエンド
15.桜のあと (all quartets lead to the?)
16.MR.アンディ
17.fake town baby
18.シュガーソングとビターステップ
19.徹頭徹尾夜な夜なドライブ
20.crazy birthday
21.スペースシャトル・ララバイ
22.Catch up, latency
今回は以上です。
最後まで読んでいただいたそこのあなた、本当にありがとうございました。