【ライブ感想文】GOING UNDER GROUND×ナードマグネット×Tattletale「LISTEN TO THE SAPPORO!! スリー!マン」@KLUB COUNTER ACTION 2024.9.27(日)
こんばんは。シリアスファイターです。
今回は先月、札幌市内で行われた表題のライブイベントのライブ感想文です。
5月25日AM12時、突如Xのタイムラインに現れた告知。
どひゃあああああ!
現実では考えられない(というか出すことのない)擬音、どひゃあああああ。
それもそのはず、北海道にいるとまずまずライブを見る機会がほとんどない2バンドが札幌のライブハウスに集結するという非常事態、そりゃあ、どひゃあああああ案件でした。
直近のアルバムツアーに行けず5年もライブを見ていないナードマグネットと、それ以上にライブがご無沙汰すぎるゴーイングが一夜にして見れる、しかも日曜日とくれば、スケジュールを確認するまでもなく参加したかったライブ。
さらにいよいよカウンターアクションでのライブ参加が叶うとあれば、もうチケットだけは早々に確保して備えるしかなかったこの日。
ということで残りの詳細な想いは、以下の感想文さんにバトンタッチします。
それでは。
①Tattletale
髙橋(龍)さん(Vo&Gt.)
「今日はこうした機会を与えてくださって、ありがとうございますっ!!」
どこか緊張して肩に力が入っているような、でも笑顔を浮かべつつどこか楽しそうな。
そんな双方向でアガっているようなMCを経て、一番手を託されたのは主に札幌市で活動する3人組ロックバンド、Tattletale。
少し音源をかじった程度の印象では、もう少し怖い人たちなのかと、本当に勝手に思っていたので、緊張してるようにも見える様にむしろ親近感を覚えてホッとしたのも束の間。
グッと上半身を前に折り畳んで、樹海の中を彷徨うかのような深淵なアルペジオを髙橋(龍)さんが奏で始めた後、間もなく、3人の音の濁流が「せーの」で何度も襲いかかってきた時の衝撃…!
1曲目の「陽炎」という曲は事前に音源でも聞いていましたが、音源以上に爆発するのは音像だけでなく、メンバーそれぞれもまた然り。
先ほど感じた緊張感は何処へ?
一発一発のバンドサウンドを決めるたびに、その音の鋭さを全身で感じるように、身体を鋭く痙攣させながら音にのめり込む髙橋(龍)さん。
メンバーの中では一番クールな立ち振る舞いを見せつつも、鋭く弾かれるベースラインから荒ぶりを隠しきれない髙橋(歩)さん(Ba.)。
冷静にリズムをキープして複雑なフレーズを叩き分けながら、一発一発の決めを力強く扇動する、タンクトップ姿で一番の体育会系的出立ちの竹前さん(Dr.)。
一曲浴びれば、どれだけ破壊的な衝動で、命かけてバンドをやってるかがよく分かりました…これは震えが止まらない…!
3曲目の「Vitamin」では、冒頭からベース→ドラムと、テクニカルなフレーズを連鎖的に繋いでいくセッションも聞かせてくれます。
髙橋(龍)さん(Vo&Gt.)
「音楽は踊るためにあります!!」
曲に入る前の高橋さんの言葉通り、ただ破壊的なだけではなく、激しさの中にも心揺れる楽しさを見出そうとしているのが伝わるアンサンブルに、私も自然と揺れてしまいます。
気付けばあっという間に5曲終了。
髙橋(龍)さん(Vo&Gt.)
「後2曲です。
今日はせっかく、本州から来てくれた2バンドを楽しみたいけど…楽しみたいけど…!
僕、今年で23歳になるんですけど、バンドを続けていくの大変だなって思うこともあって。
だから今、この残り2曲、僕らの生き様を見届けてもらってもいいですか!?
声出したり、踊ったり、手上げたり、なんでもいいんで!」
この後のライブを楽しみにしつつ、自分たちがチャレンジャーであることを誰よりも自覚してぶつける最後の2曲のうち、最初にやったのはどうやら翌週に出る新曲らしく、これがとても良かった…!
暴力的な音像でも、途中で急に華開く、音楽が楽しいからこそのカタルシス…!
とにかく、自分たちの好きなこの音を、衝動のままに吐き出したくて仕方ないのが、ビシビシ伝わってくるライブ…!
最後には、竹前さんの後ろ髪を留めていた2つの髪留めの内、一つが取れてしまうほど、髙橋(龍)さんも、髙橋(歩)さんも、大いに音と暴れて、このステージに全ての音と感情を置いていこうと必死…!
その必死さに釘付け…!
演奏を終え、髙橋(龍)さんがステージ中央でひっくり返ってへたり込むところまでで、全てを出し切ったような30分。
とんでもない夜に来てしまった…!
ここから感情がまだまだ忙しくなります。
※セットリストは不明のため割愛
②ナードマグネット
須田さん(Vo&Gt.)
「何事も真ん中って難しくて、自分普段は会社員をやってるんですけど、管理職からは、やいのやいの言われつつ、後輩とも色々やりとりしなきゃいけない立場でして。
今日も大先輩のゴーイングと、新しい世代のTattletaleに挟まれて、彼らも自分たちはチャレンジャーって言ってましたけど、僕らの方がよっぽど難しくて…。
何が言いたいかって…Tattletaleかっこよかった…!!」
須田さんのMCから始まるのは、私が最後にライブを見た5年前と変わらずですが、あの時見た札幌のライブハウスはもう無くて、ベースも変わり、須田さんの状況もまた変わりと、あの時とはすっかり状況が変わったナードマグネットですが…!
須田さん
「パワーポップ大阪代表!
ナードマグネットだこの野郎!!!」
いつもの宣言から「アフタースクール」に雪崩れ込むと、突如として溢れる清涼感と苦い思いを携えたパワーポップは全く変わらず!
衰え知らず…!
須田さんの爽やかな声質のボーカルはいつにも増して攻撃的で力強く、このスリーマンの中間に位置するライブで、より気合いが入っている様をその歌声からも感じ取ることができます…!
そのまま秀村さん(Dr.)のカウントから、意識が宇宙外に飛んでいきそうな藤井さん(Gt.)のギターイントロが聞こえてきたら、この後登場するGOING UNDER GROUND 「グラフティー」のカバー!
あまりの高揚感に、勢い余ってAメロから片方のドラムスティックを落としてしまう秀村さんですが、それでも冷静にリズムを刻み続ける様は変わらず、ゴーイング目当てのお客さんもその力強いグルーヴでみるみる巻き込んでいきます。
曲の終わりの静寂を切り裂くのは、須田さんのフライングVから溢れ出すアルペジオで、思わず私から漏れ出すのは甲高い声…!
イントロから思いが溢れ出しすぎた大好きな「pluto」…本当にありがとうございます!!!
Aメロから、さえこさん(Ba.)と藤井さんが顔を見合わせて笑いながら演奏を楽しむ様も、サビで「レッツゴー!!」のフレーズが、客席から大きな声で叫ばれた瞬間も、間奏で藤井さんが目も口も大きく躍動させて「顔」でも弾くギターの本領を発揮させたことも、全てが私の全身中にレッツゴー!!!
このままこのパワーポップが、心の奥底に、どこまでも遠く深く届け!
そして、昂らせてくださあああああい!!
須田さん
「2曲目で分かったと思うんですけど、僕たちゴーイング大好きなんですよ…!
アルバムで言うと「h.o.p.s.」と「TUTTI」と間に…」
唐突な下ネタだったためここでは割愛しますが笑、ゴーイングへの愛情と、今日この場を主催しているコダマさんへの感謝を伝えた須田さん。
既にこの中間地点のライブとしてあまりにも素晴らしすぎる姿勢と音楽でしかありません…なんて感傷に浸りかけていたら、「そろそろ夏も終わってしまうので…」なんて言葉から、須田さんが切なげに歌い出すのは「HANNAH / You Are My Sunshine」で、途中から早々に叫び倒す須田さんも、爆発する演奏も、クライマックスかのような気迫…!
そのままさえこさんと藤井さんの爽やかのコーラスとともに、更に愛しさと切なさが込み上げるメロが浮かび上がる「僕しか知らない」から「僕は知らない」へと繋げていきます。
同じ空間で音楽を分かち合いながらも、この光景や音から得られる感覚は、私自身にしか分からないもの。
当たり前のことで、それが時に苦しくなることもありますが、今目の前で鳴り続けているパワーポップが大好きでたまらないという想いは私の確信で、絶対に揺るがないものだと改めて思います。
バンドが現体制になってから初めてのリリースになった「DETENTION」を挟み、そんな現体制からのベースを担うさえこさんの渋いベースラインのイントロで歓声が上がるのは
「C.S.L.」。
いたってクールな表情でコーラスやベースの演奏を続けるさえこさんの表情が歓声とともに綻ぶだけでも、パワーポップの熱量に、爽やかさが増幅されたような心地に…!
さえこさん
「こんばんはー。
もうライブも折り返しで、楽しいから、もう終わってしまうのが寂しいんですけど…。」
緩い雰囲気で、既にこのライブの終着点を思い少し寂しそうなさえこさんですが、お客さんも他のメンバーも、まだまだ「今」を楽しむ気満々の様子。
さえこさん
「まだまだ楽しませてください!
まだまだ楽しみます!」
気合いを入れ直すように風を切るようなベースを皮切りに、秀村さんの力強いドラムが合流すると、ハードロックさながらのセッションに突入。
その勢いのまま打ち上げられたハードロックパワーポップ、「BOTTLE ROCKET」から中盤戦を始めると、ここからはアップテンポな曲が続きます。
「TRAGICOMEDY」には、どんな人生も全て笑い飛ばしたくなるというか、絶対に笑い飛ばしてやるという意志が宿り倒していて、フロアから聞こえるアウトロのラララ…の歌声や掲げられる腕は勢いを増していきます。
秀村さんのタムとスネアが、何度も地鳴りのように鳴り響く様がかっこよかったセッションから「全部だいなし!」→「テキサス・シンデレラ」へと繋がり、ライブハウス中を無邪気に駆け巡るバンドのグルーヴはとにかく楽しい…!
最後にはステージ前方の3人がしゃがみ、秀村さんにスポットライトが当たる中で豪快なドラムソロ…!
しゃがみながら、両腕をうぉぉぉー!と上げて盛り上げ続ける、さえこさんと藤井さんの微笑ましさも相まって、楽しすぎる中盤戦は、より楽しく豪快に締まりました!
須田さん
「昨日千歳でライブする直前に実家の親から電話がかかってきて。
何事か!?と思うじゃないですか?
そしたら、「今、餃子の王将で職場の同僚と飲んでて、同僚があんたの歌聞いてるって言ってるわ!」って言われて、そのまま電話を回され初めて!
「あの、「僕は嘘をついた」って歌ってる曲が好きで…!」とか言われるわけですよ、あ、今日はやらないんですけど笑
ほんと…楽しいバンド人生ですわ!
こういう日が、いつまでも続けばいいなと思います。」
微笑ましすぎて爆笑に包まれた会場で、バンドが楽しいという思いを噛み締めるように静かに歌われ始めたのは「Mixtape」。
私にとってのナードマグネットとの出会いの曲で、色んな人生を経て、バンドが、音楽が楽しいと思える今この瞬間、この夜の感覚が本当に嬉しくて…!
感極まらずには歌えなかったし、見れなかった光景と音像は、どこか切ないのに本当に幸せな時間…!
須田さん
「最高の人生にしようぜ!」
須田さんとさえこさんによる、足取りを確かめるようなボーカルのかけ合いから「アナザーラウンド」とくれば、何度でもバンドが始まり直すストーリーに、改めて思いを馳せざるを得ません。
5年ぶりにナードマグネットと再会できて、改めて好きすぎるバンドであることも認識できた今日。
須田さん
「俺らはいつだって「今」が最高なんだ!!」
そう言って足早に駆け出した「YOUR NEW FAVORITE BAND」が最高でないわけはなく、ただただ汗を撒き散らし演奏を楽しむ4人…!
須田さん
「バンド最高!
バンド最高!!
バンド最高ぉぉぉ!!!!!」
せーので音を合わせながら、晴れやかな表情で何度でも叫ぶ須田さん…!
須田さん
「これからも!
僕とあなたの黒歴史を積み重ねていきましょう!!!」
最後は、さえこさんのブンブン唸るベース→藤井さんの暴れ立ち回るギターイントロから「ぼくたちの失敗」!!
興奮のあまり、マイクコードを首にかけてギターを振り乱す藤井さん、堂々とステージ前面に出て高々とギターを掲げる須田さんを筆頭に、大暴れするパワーポップの荒波に、私の黒歴史の全てをかけて拳を掲げ続けました…!!!
社会人としても、今日の出順としても、板挟みにあったリアルを叩きつける須田さんのMCから、そのリアルを痛いほど痛快に爆音のパワーポップと、いつも以上に叫び倒す須田さんの歌声で大昇華したライブ…!
改めて、北海道まで来ていただけて…やっぱり最高…ありがとうございますだよこのやろぉぉ!!!
③GOING UNDER GROUND
松本さん(Vo&Gt.)
「今日は、スリーマンのいいとこが全部詰まってるね!
今日は最高の夜になる!
今日は得意技しか持ってきてないから!
これでダメならもうダメだ!笑
絶対大丈夫だ…!」
その言葉通り、松本さんの豪快なギターストロークと高らかなキーボードの音色が鳴り始めたイントロから大歓声が上がり、歌う人が続出した「グラフティー」で、既にゴーイングのライブも最高になることが完全確定…!
淡々と自らのギタープレイに集中する中澤さん(Gt.)も、歌詞を口ずさみながら、ぎゅっと眉間に皺を寄せて噛み締めるようにベースラインを紡ぐ石原さん(Ba.)も、じっとりと汗ばみながらも清涼感抜群の熱いボーカルを聴かせてくれる松本さんも、何もかもがGOING UNDER GROUNDでしかないのに、演奏の高揚感が見せる快進撃は、私の記憶に微かに残るGOING UNDER GROUNDを遥かに凌駕するもの…!
5人でデビューして、メンバーが抜けて、何度もバンド存続の危機に立ってきたこともざっくりとは知っていましたが、それでも今、サポートの方を加えた5人体制でステージに立つこのバンドは、あまりにもGOING UNDER GROUNDゆえに、何度でも略さず綴りたいGOING UNDER GROUND!!!
その勢いのまま「ミラージュ」まで駆け抜けると、再び口を開く松本さん。
松本さん
「もう今日はね、喋りたいことがなくて!
そういうライブは大体いいライブになるんだよ!?どう?」
中澤さん
「いや俺は、喋りたいこといっぱいあるよ笑
でもそうなら、これからも喋らない方がいいじゃん!
喋るから曲削ることになるんだから!笑」
中澤さんにツッコミを受けつつも笑、今年の1月にコダマさんから声がかかったことへの感謝と、今日このライブをどれだけ楽しみにしてきたかをキラキラの眼差しで語る松本さん…!
松本さん
「じゃあ、もう一曲得意技を…!
「同じ月を見てた」!」
イントロから、石原さんも松本さんも軽やかに飛び跳ねるほどには、サポートの方の裏打ちのドラムビートが力強く効いていて、サビは原曲よりも抑揚が効いた踊れるリズムに変化していたこの曲。
その中でも、嬉しさも愛しさも抱きしめて流れるように歌うギターリフの心地良さは、、失われることはありません…!
松本さん
「僕たちの曲には、夏から秋冬に向かうあたりが似合う曲がいっぱいありますから、夏は聞かなくていいです!笑」
極端に振り切れる松本さんですが笑、その通りの季節に似合う心地良さに溢れたロックサウンドが、ゴーイングの魅力。
「東京に行ったらここだけは行って!」という趣旨のMCの後、沢井駅の近くにある天国みたいなところ(何があるかは行って確かめて、とのことです。)について歌ったという「サワイ・ヘブン」で、歌詞にある通り冷たい沢の水がサラサラと流れるような、穏やかなメロディでひんやりと涼みます。
松本さん
「始まる前は緊張してたんだけど、Tattletaleのライブを見た時に、今日は最高の夜になるなって確信して、今は武者震いしてる!
ホント、バンド続けてきて良かったよ!
2017年頃は、俺とナカザ(中澤さん)はバンド辞めようと思ってたから。
ちゃんと負けて!ちゃんと傷付いたから!
今バンド楽しいって思えるよ!!」
Tattletale、ナードマグネット、そしてゴーイングのここまでのライブを経て、確信に満ちた顔で語る松本さんのMCから始まる
「爆音ノ四半世紀」が、バンド好きの人間の核心に響かないわけがありません…!
全てを踏まえて、それでもバンドが好きで、バンドを楽しく続けるために挑戦を積み重ねてきたバンドが放つ音は、あまりにも力強くて、あまりにも瑞々しくて、常に今この瞬間の最高を産み出そうと、産声をあげ続けていて…!!
ここまで来たらこの高揚感にしばらく身を委ねたいと思っていたところでダンサブルな
「TWISTER」のビート…これは乗るしかありません!!
すっかり高揚感に満ちたフロアで曲終わり、チューニング中にふと冷静になった中澤さんが一言。
中澤さん
「…夏も聞いてね!笑
夏のイベントとか呼ばれなくなっちゃうから!笑
ライジングとかまた出たいよ!!」
松本さん
「確かに…それは言い過ぎたな笑」
松本さんも冷静さを取り戻したようで何より笑
私もライジングで見たいですよ…!
この後、流れは忘れましたが、「ゴーイングのメンバーはそれぞれどういうポジションか」というトークになり、石原さんは吉田栄作さん枠、中澤さんはNHKとかに出てきそうな作曲家→Eテレで人形と一緒に踊ってるやつ枠という、松本さんの偏見100%のポジションを指定され、石原さんはなんじゃそりゃと言わんばかりの笑みで静かに受け止め笑、中澤さんは「一生食っていける!」と喜ぶなど笑笑、メンバーの関係性が非常に和やかであることが伝わるMCタイムを挟み、ライブはいよいよ終盤戦へ。
松本さんが爪弾き始めるのは渋いアルペジオ。
ステージを照らし出すのはオレンジ色の照明。
松本さん
「GOING UNDER GROUNDです。」
ワンフレーズを歌い、静かな宣言から始まるのは、このライブを見ている一人一人とバンドが主役のライブハウスで、確かに輝くアンサンブル…!
何度でも自分が当事者として一歩歩み出す勇気をくれるこの曲は、今日も口ずさむたび、サビに向けてグルーヴが解放されるたびに、私の足取りを強く、でも軽やかに鼓舞してくれます…!
松本さん
「音楽好きなやつ、手を挙げてくれ!
音楽がないと生きていけないやつ、手を挙げてくれ!」
フロア中で一人一人の想いが掲げられる中歌い始められるフレーズに、途端に大合唱を巻き起こすのは「LISTEN TO THE STEREO!!」!!!
松本さん
「一緒に歌ってくれ!
歌詞なんてどうでもいいから!」
ご機嫌なロックンロールは終盤、マイクを客席に向ける松本さんから始まり、次第にはドラムのリズムキープも止まり、最後には心の声で歌う場面を作り出すという、多種多様なシンガロングの応酬に…!
色んな「歌声」が鳴り響いたところで、本日何度目かの「GOING UNDER GROUNDです…!」から最後のサビが鳴り響けば、歌詞通り、ヘッドホンなんて捨てちまって全身でロックンロールに乗って踊る今しかない瞬間に、昂り続けるしかありませんでした…!
松本さん
「昨日の弘前(でのライブ)が最高だったから、それを超えられるかっていう緊張はあったけど…2曲目にはもう最高だった!
最高の俺らを見せられてよかったよ!
次はワンマンで帰ってくるから!
また一緒にバンドやろうぜ!!
ベース!石原聡!」
石原さん
「………ワン!!!!!ツー!!!!!!」
それまで一言も発していない石原さんの並々ならぬ熱量が籠ったカウントから、ロックバンドが爆発する「the band」…!
イントロから、キーボードの方の扇動もあり、客席フロアはハンドクラップの嵐…!
焚きつけられるようにうねる演奏。
中盤では、それにずっしり乗っかるように、松本さんも渾身の「ワンツー!」…!
曲終わりには再び、「また一緒にバンドやろうぜ!」と言った松本さん。
何度でもバンドが始まる瞬間を目撃した今日、私もライブハウスに来続ける限りバンドができるし、音楽がいつだって鳴り出し始めるから、いつまでも胸の高鳴りは消えないんだと大確信したのであれば、まだまだ手を叩き終えるわけにはいきません…!
松本さん
「まだやっていいの!?」
早々に再登場した松本さんですが、他のメンバーがなかなか出てこず、「すぐ出ようって言ったのに…」となんだかソワソワ笑
すると新しいバンドTシャツに着替えてきた中澤さんを筆頭に無事メンバー再集合。
(中澤さん曰く、この販促のために登場が遅れたとのこと。)
そのまま冒頭で、「喋りたいことがいっぱいある」と言っていた中澤さんが、このライブの前日に故障した自分のメガネを、札幌到着後の翌日、早朝に直しに行くエピソードを披露しますが、早々に飽きてしまい制する松本さん笑
松本さん
「今日はいい演奏できたから、もう夜は何だっていいや!
吉野家でもいいや!
って言って、寿司食ってたりしてね笑」
中澤さん
「ここに吉野家の関係者いたら失礼だろ!笑
吉野家「が」いいや!だろ!」
松本さん
「確かに!
これで関係修復できたね笑」
お互いがお互いを認め合いながらやり取りされる、長年の関係性あってのMCも流石です笑
松本さん
「しつこいけど、音楽最高!って何回でも言いたいから!
そういう曲を!」
アンコールで鳴らされたのは「東京」。
優しく流れるエンドロールのような旋律に、柔らかい響きで何度も歌われる「イッツオーライ」。
今日の余韻を噛み締めるにはこれ以上ない最後…かと思われましたが、何とまだまだ鳴り止まない拍手に、予定外のダブルアンコール…!
先ほど同様、松本さんだけが早々に現れ、遅れて今度はギターバッグを背負って登場する中澤さん笑
(帰り支度を済ませて外に出たら、何だか声が聞こえてきて戻ってみた!とのことです笑)
そんなエンターティナー的な小芝居を挟みつつ笑、
松本さん
「何やろっかな…?
俺のやりたい曲やっていい?」
中澤さん
「お前がやりたい曲が俺のやりたい曲だよ!」
松本さん
「ナカザ…それは飽きない!!」
最高の関係を見せつけて高まるフロアに投下されるのは「ランブル」!
最後の最後まで、松本さんが何度もマイクを客席に向けるたび、大合唱になる光景も、広がるアンサンブルも最高が最高のままそこにあり続けるのみ。
実に3時間以上に及んだスリーマンは、バンド最高!という気持ちの下、幕を閉じました。
このスリーマンだったから、このバンドを続けてくれたことへの感謝も、何度も「一緒にバンドやろう!」と叫び続けた松本さんを筆頭に楽しそうに爆音を鳴らし続けてくれたことも…本当に…本当に溢れ出して…素晴らしすぎて…!
何があってもずーっと聞き続けてきたGOING UNDER GROUNDは、今日が1番最高でした…!
今回は以上です。
ここまで読んでいただいたそこのあなた、本当にありがとうございました。