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[ネタバレあり ライブレポ]2022年28本目 ROTTENGRAFFTY “It’s Alright Tour 2022”@札幌ペニーレーン24 2022.10.24(月)
こんばんは。シリアスファイターです。
今回はROTTENGRAFFTY(以下、ロットン)の全国ツアー札幌2daysの初日、ワンマン公演のライブレポです。
私が最後にロットンのライブを見たのはちょうど3年前、コロナ禍前のZepp Sapporoで、打首獄門同好会との対バンでした。
もう、ステージから放出される熱が尋常じゃないくらい光り輝いていて、「So...Start」の時にはボロ泣きしながら笑ってたのを今でもよく思い出すのですが、
その時にはっきりと思ったんです…!
次会う時は…ワンマンでガッツリ見たいと…!!!
そこから3年の月日が流れ、待ちに待ったアルバムが発売され、現在はサポートギターにMASAHIKOさんを迎え、精力的にライブを続けているロットンの皆さん…!
大好きなペニーレーンでどんなライブを見せてくれるのか、まだ誰も見ぬ旅路へいざ出陣した月曜日の記録です。
相変わらず声を出せたり、モッシュやダイブが入り乱れるライブハウスとは中々いかないものの、キャパの上限は100人ほど引き上げられ、後ろから見てる限りではそれなりにみっちり埋まっているように見えたこの日のペニーレーン。
こうして徐々に取り戻してきたライブハウスの光景にしみじみしていると、定刻通り会場は暗転。
お馴染みの「610行進曲」に合わせて会場中のハンドクラップが鳴り響く中、穏やかな表情の楽器隊3人、臨戦態勢を整えたボーカル2人がステージに姿を現します。
「ツアー16本目!猪突猛進!!」
NAOKIさんの即興の口上MCから一瞬の静寂の後、ライブの口火を切ったのはMASAHIKOさんのギターフレーズから「ハレルヤ」。
轟音ながら、細かいフレーズもバッチリ決めるギタープレイは、バンドのグルーヴにビシッとハマっていて、ロットンのライブに来たことを確信する幕開けです…!
「一時も休ませねえぞ!」
攻撃の手を緩めないロットンは間髪入れず「PLAYBACK」を叩き込むと、イントロからフロア上にジャンプの花が咲き乱れます!
咲き明かせ Play
愛放ち Step
舞い上がれ All day
2サビのこの歌詞、聞くたびに特にグッとくるフレーズなのですが、今日ロットンを見れる喜びを爆発させて飛びまくる私含めたお客さんの姿も重なり、愛と自由に溢れたライブハウスが本当に戻ってきてると感じグッときました…!
退屈な世界に叫べなくとも振り上げる拳がある!踊れる身体がある!ことを自覚したまま「STAY REAL」まで駆け抜け、ここまでで体感5秒くらい!
MASAHIKOさんの紹介などを挟み、最初の宣言通り休ませないロットンの次なる一手は「永遠と影」。
ロットン得意の、EDMをバッチバチに取り入れたミクスチャーロック!という印象が強い原曲ですが、生のライブではもちろんバンドサウンドが際立ちます。
HIROSHIさん!
なんでこの超高速ビートを寸分狂わず叩けるんですかああ!?
私のHIROSHIさんへの愛を心で爆発させつつ、すげええぇと見惚れて……いる場合ではなかったのが、次の曲がいつか生のライブで聞けたらブチ上がると妄想していた「夕映え雨アガレ」だったからですよぉぉ!
HIROSHIさんの高速ドラムを始めとして、交互に激しいかけ合いを見せる2人のボーカルワーク、速くて重いベース・ギターがガンガンにぶつかり合いながら、サビのメロディとハモリは最高に気持ちいい!
ああ!嬉しかった!
本当にありがとうございます!
すっかり気温が下がった北海道に、京都の祭りの熱気が送り込まれた「響く都」では、観客の手拍子に「バッチリ!」と言ってるかのように、両手でグーサインする侑威地さんがかわいいなと思いつつ、間奏ではNAOKIさんのシャウトに合わせて、手拍子で応えるコールアンドレスポンス!
ただただ暑いだけじゃなく、ハッピーで楽しい雰囲気が会場に充満していくのを肌で感じました…楽しい!!
「苦節23年!初ワンマンありがとうございます!
なんか(お客さんが)暖かいな!いい顔してるで!」
NAOKIさん曰く、どうやら札幌でのライブでワンマンは初めて?とのことで、この貴重な現場に参戦できた喜びと、ロットンへの感謝を改めて拍手で送ります。
「4年振りにアルバム出しました!
Spotify禁止です!笑
買ってください!
じゃあアルバムから一曲!」
発売して真っ先に聞いたのはSpotifyです…ホントにすいませんと思いながらニューアルバムから「秋桜」へ。
速くて激しいのに、叙情的で泣けるという欲張りな楽曲が、ライブで披露するのはまだ2回目?にも関わらず、凄まじい完成度で披露されます…!
「D.A.N.C.E.」の間奏部、観客を座らせて、2番のサビで飛ぶ流れは、コロナ禍以前と何一つ変わりません。
こうやってライブハウスを取り戻していくんだ!という決意とともに飛び上がり、ただただ踊り狂います!
「またライブハウス来づらくなって、ライブハウス嫌いになった人もおると思う。
今日ここに来てくれたみんなには、本当に感謝してる。
俺らでまたライブハウスを取り戻していきましょう。」
NOBUYAさんの、ライブハウスで闘うバンドとしての力強い言葉から続く「THIS WORLD」が、いつもよりグッとこない理由はありませんでした。
どんなに世界が変わろうが、バンドの状況が変わろうが、変わることなくライブハウスに立ち続けてきたバンドの姿がとてつもなく大きく、誇らしく思えた瞬間で、より感謝を込めて大きく手を振り上げさせていただきました…!
その後、HIROSHIさんが大阪のライブハウスでゲイ集団に囲まれ、まんざらでもなさそうだった笑という話から、よく分からない女性の車で倒れていたHIROSHIさんを助けに?行ったNOBUYAさんがその女性から謝罪として2000円渡されかける事件まで、バラエティ番組でしか聞かないようなHIROSHIさんのリアル事件簿MCで、会場が爆笑の渦に包まれます笑
「次の曲行きづら笑」
と言いつつ、力技で持っていくNAOKIさんの即興MC力に脱帽してる内に、ここまで激しい曲が続いた中で、2人の美しい歌声にうっとりした「Goodbye to Romance」。
ここにいる全員、ライブハウスにいるうちは、家族の一員だと実感した「Familiarize」。
同じ音楽が好きで集ったライブハウスには自分の味方しかいないし、ステージにはKAZUOMIさんを含めた6人の存在を確かに感じたし、当たり前のようで全く当たり前じゃない、自分の周りにいる人の有り難みをグッと噛み締めながら聞きました…!
ライブハウスへの思い、ロットンへの思い、自分自身や、自分の周りの人への思いがグルグル駆け巡る中、最後まで振り絞るために「銀色スターリー」で再び沸騰。
迷いなんて何もなく、ただただシンプルに、このライブハウスで輝き狂うしかありませんでした…!
「金色グラフティー」のイントロで頻発するダイバーも、間奏のサークルモッシュも、サビの大合唱もまだできませんが、ロットンを信じてどこまでも着いていきたい観客の手が、足が、表情が、輝き狂って仕方なかったと思います。
少なくとも、私は身体中ビカビカでしたよ!
ラストはニューアルバムから「さらけだせば」。
I feel it's come fantastic
一瞬でしたが、繰り返されるこのフレーズが、最高すぎて素晴らしすぎたこの時間を的確に表現していました。
今日1番、この新曲がグッときました。
ここまで体感3分ほどだったので、当然アンコールを所望!
少し経ってアンコールは「「70cm四方の窓辺」」から。
ロットンに会いたくて仕方なかった私、会いたくても会えなかった人、色んな思いを巡らせながら、耳を傾けます…。
また必ず、ライブハウスで会おうという確かな願い、思いを受け取りました…!
「これで本当にラスト!
俺らの始まりの曲!」
ということはラストは…「切り札」!!!
「何度でもいうぞ!
俺らが京都、最高にイカれたいかした!
6人組ロックバンド!
ROTTENGRAFFTYだあああ!」
曲終わりのNAOKIさんの絶叫が、
「ここからが始まりだと思ってますんで、これからもROTTENGRAFFTYと突き進んでいきましょう、よろしくお願いします!」
去り際のNOBUYAさんの言葉が、これを書いてる今もはっきりと頭に残っています。
現状入るキャパいっぱいのペニーレーンで、確かにステージに見えた「6人」組の泥臭く、潔すぎる勇姿に胸が熱くなりっぱなしでした…!
ロットンについていけば、ライブハウスの未来を切り開いていけると確信できました!!
余談ですが、NOBUYAさんが途中のMCで、道内を廻るツアーを計画中?のようなことを言っていた(今日は稚内から来てる方もいらっしゃった!)ので、そんなこと言われたら全道民のロットンファンは歓喜だし、何があってもライブハウスに立ち続ける人たちの言葉だからこそ、これ以上の説得力はないので、期待しちゃいますね…!
セットリスト
1.ハレルヤ
2.PLAYBACK
3.STAY REAL
4.永遠と影
5.夕映え雨アガレ
6.響く都
7.秋桜
8.D.A.N.C.E.
9.THIS WORLD
10.Goodbye to Romance
11.Familiarize
12.銀色スターリー
13.金色グラフティー
14.さらけだせば
アンコール
1.「70cm四方の窓辺」
2.切り札
今回は以上です。
最後まで読んでいただいたそこのあなた、本当にありがとうございました。