【ネタバレあり ライブ感想文】ハンブレッダーズ×UNISON SQUARE GARDEN「秋のグーパンまつりZ 2024」@Zepp Sapporo 2024.11.20(水)
こんばんは。シリアスファイターです。
今回はハンブレッダーズの対バンライブツアー、札幌公演のライブ感想文です。
この記事をあげている現状、継続中のツアーですが、以下の文章では演奏曲や演出にしっかりと触れ倒していますので、この後ツアーに参加される方は閲覧要注意でお願いいたします。
それでは。
ハンブレッダーズのライブは今年のライジングサンで見た以来で、もちろん次は必ずライブハウスでの再会を心の中で勝手に誓ったものですが、11月のこのツアーは平日ど真ん中ということもあり正直見送る予定でした…が…2024年8月12日。
…うわあ!びっくりしたぁ!
…えっ!?申込完了!?しっしかも、わ!…私の名義で…!?一体誰が…!?
全く身に覚えが(少なくとも意識に覚えが)ない申し込みでしたが、何とこちらは落選。
残念な心持ちでよくよく今年のライブ予定を確認してみると、これ以上は正直増やさない方がいいような気がして一旦冷静に物事を見た物分かりのよい私は、ライブ参加を一度見送ることに。
とはいえ。
それでも気にならないと言えばそれは大嘘。
万が一のチャンスにかけて情報だけは追い、いざ一般発売日…チケット…取れちゃいました🎫
ということで何と札幌で今年4回目となるユニゾンとともに、ハンブレとのライブハウスでの再会を早々に果たす、決して見逃せない対バンライブにお邪魔することになったのです。
もうすっかり寒くなってきた11月。
入場整理番号も後ろの方ともなると、入場までの待機時間はより過酷さを増すばかりでしたが、会場に入ると今回のツアー各地で対バンするバンドの楽曲がBGMとして流れています。
その選曲も、アルバム曲だったり、シングル曲でも近年のライブでは陽の目を見ない楽曲だったりと、どう考えてもそのバンドを本当に好きじゃないと出てこないような選曲ばかりで…もう…本当に…私も好き!!
このツアー、全部札幌公演になったら全通確定だったのに!!(ツアーとは??)
①UNISON SQUARE GARDEN
そうした要因で震えるような寒さを何とか振り払えたところで、19時ぴったり、いよいよ場内の照明がフェードアウト。
いつものSEとともに、悠々と歩く貴雄さん(Dr.)、準備運動ばっちりの田淵さん(Ba.)、ステージ中央で大きく片手を挙げる斎藤さん(Vo.&Gt.)の3人がいつもと変わらず登場すると、ゲスト側とは思えないほどの大歓声で迎えられます!
準備を整えた3人から…ではなく、何と始まりを告げる音はフェードインしてくる同期で、先ほどにも増して勢い付いた悲鳴のような大歓声で持って迎えられます!!
シングル曲でもない「to the CIDERROAD」でこんなに盛り上がるんですか!?えっ?今日ワンマンでしたっけ!?嬉しっ!!!
真っ白&真っ青な照明の下、カラッとした音像で心の視界も完全にクリアに!
平日の仕事で疲れ切った今、さぁ次は何をしようって、もう「ロックバンドで楽しむ」一択でしょう!!
斎藤さん
「UNISON SQUARE GARDENです。」
とうとうライブで体感するに至った「傍若のカリスマ」。
サビの最後で歌われるタイトルフレーズのリズムが原曲以上にキレッキレで楽しげな斎藤さんがかっこよく微笑ましい中、こうして改めて聞くと想像以上にベースが動いている曲であることを改めて認知します、特にBメロ…かーーーーっくぃぃぃ!
Cメロではステージ前方を見据え、心を込めて真っ直ぐな歌を届けてくれる田淵さんに、私の中の新たなカタルシスが確実に開く音がしました…既に大分アンセムですが、果たしてこれが1月のワンマンでどう輝くのか…益々楽しみ…!
すっかり暖まりきった会場に投下されるのは「シュガーソングとビターステップ」。
桜色のミラーボールが回り始めていたイントロから、満面の笑みでドラムスティックをぶんぶん振り回しながらリズムを取る貴雄さん、ほっぺたをぷくっと膨らましながらポップなアルペジオを奏でる斎藤さん、上手から下手まで自由自在に走り回りながらグルグル動き回るベースプレイに終始する田淵さんと、あまりにもバラバラすぎて楽しそうな3人!!!
たくさんのアクションがある中、貴雄さんはとうとう間奏で自らの椅子をステージ脇にヨイショとぶん投げて、そのまま最後まで立ちながら、立ちながらとは思えない打音の強さで前半最後のグルーヴを牽引していきます…楽しさの迫力が…圧が凄い…!
斎藤さん
「UNISON SQUARE GARDENです。
ハンブレッダーズと、ようやく対バンできて嬉しいです。
四者四様にかわいい後輩で、本当に音楽のことや、それを聞いてくれる人のことを考えてるバンドだと思います。
でも今日は先輩後輩とか関係ありません。
同じステージに立つものとして、ボッッッコボコにして帰りますので…!」
同じグーパンまつりの土俵に立つロックバンドとしての正々堂々たる音の殴り合いを力強く宣言する斎藤さんの言葉から、間髪入れずに音の波状攻撃をかますショートセッションへ。
その凶暴なアンサンブルを維持したまま、先陣を切った斎藤さんの切れ味鋭いストロークで全力のグーパンをかますのは「カラクリカルカレ」で、前のめりすぎるビートは息つく暇すら与えません…!
たとえお客さんが曲を知らなかろうが、自分たちが全力でロックバンドを楽しんでいくスタイルは、そのまま「アンチ・トレンディ・クラブ」に引き継がれます。
一聴では展開まみれの変な曲だろうが、そんなのが大好きな私はこのお気に召しすぎる不思議な曲と、fuuuuu!の持つ、爽やかな悪ガキ感を余すところなく受容して解放したいのです…!
そして、そのロックバンド特有の解放の先に、怒涛のクラッシュシンバルの連打とギューーウィィィーン!!!と鳴り響くギターを合図に「何かが変わりそう」が放たれれば、もう私の中の何かは確実に変わっていました。
というか、私はもう明日から全てがいい方向に変わる予感しかしていないほどには、ギラギラに輝くギターフレーズに、グーのストレートをお見舞いされ続けていました…!
何かが確かに変わる音がした中盤戦を締めくくるのは、「君の瞳に恋してない」の圧倒的多幸感。
何と言ってもびっくりポイントであり、高揚ポイントは貴雄さんで、間奏での斎藤さんのギターソロを前に、
貴雄さん
「ギター!!斎藤宏介ぇぇ!!」
なんて雄叫びで背中を押して、ステージ中央正面で堂々とギターをかき鳴らす斎藤さんにバトンをつなぐものですから、ラスサビに向けての多幸感はよりひとしお…!
最後にはスティックを置いて、自身の拳で3発、クラッシュシンバルを叩いて、チャーンと可愛く終了するというお茶目振りも含めて、貴雄さんが巻き起こす熱の循環についつい魅了された時間。
斎藤さん
「…初めて言うんですけど、ハンブレッターズ…あっ、ハンブレッ「ダ」ーズ…(指に手を当てて「シー」笑)は、同じレコード会社に所属していて、しかもその会社の中でも、ほぼ完全にチームが一緒で。
だから、今日のライブの照明さんもそうだし、レコーディングのエンジニアさんや、ミュージックビデオの監督が同じになることが多くて。
そのチームが、このバンドを育てて、今やすばらしいアーティストになってて本当に凄いんですけど、今日はボッッッッコボコにして帰ります!!」
ユニゾンとハンブレが縁深いバンドであることが改めて分かったところで、今日は同じステージに立つロックバンドでしかないことを再び堂々と宣言したら、華やかに高らかに鳴らされ始めるのは「Invisible Sensation」で、先刻のワンマンツアー同様、サビのフレーズを豪快に鳴らすところから始まるアレンジでの披露。
田淵さんも自由にステップを踏みながらステージ上を縦横無尽に行き来し、ブリンブリンに暴れ回るベースラインで華麗に遊び回っております…!
ド派手に自分勝手に遊び回った果てに待ち受けるのはあのトラップビートで、田淵さんも両の人差し指を突き出して空を仰ぎ、狙い澄ましてトリプルハットトリック(9曲目なので3×3の意)を全力無心で決めに行く「カオスが極まる」へ…!
ハンブレへのリスペクトを込めた攻撃的な姿勢も、曲を知らずとも全力で振り回して楽しませてくれる野蛮さも、多幸感たっぷりのアンサンブルも、全部飲み込んだ先にある超気持ち良いカタルシスがこの日も、私にべっとりと絡み付いて逃してはくれませんでした…!
田淵さん同様、アウトロでは空中を何度も殴りかかりたくなるほどには抑えきれない気持ちを抱えたまま、
斎藤さん
「ラストッ!!」
ハンブレとのストーリーを踏まえると「桜のあと」とかかな…なんて思っていた私は激甘ちゃん。
始まるのは貴雄さんの豪快なドラム…そうですか…「フルカラープログラム」ですかぁ…!!
Aメロ①でスティックを空中にぶん投げ、Aメロ②で身に付けていた上着もぶん投げる貴雄さんに更なる歓声と興奮を煽られる中、七色じゃ足りない極彩色の照明の下で放たれるのは、最後の最後まで完全無欠のロックンロール…!!!
最後には両の手で握りしドラムスティックで、もっとこいよとアピールする貴雄さんの元に斎藤さんと田淵さんも集まり、ジャーンと一発!
斎藤さん
「UNISON SQUARE GARDENでした、バイバーイ!」
最後までステージに残っていた貴雄さんは、握り拳を真っ直ぐ前に突き出していました。
グーパンまつりの名の下に、同じロックバンドの土俵で50分10曲。
自由で自分勝手な、いつも通りのUNISON SQUARE GARDEN!
貴雄さんのアクションがいつもより多く、その熱が循環の極致へ至る、完全無欠のロックンロール…!
来年もよろしくお願いしまーす!!
②ハンブレッダーズ
先ほど斎藤さんがMCで触れていた同じチームのスタッフだったことが影響したかどうかは分かりませんが、近年私が見てきた対バンライブでは随一の早さの転換作業がみるみる進むステージ。
ユニゾンのライブの余韻もまだまだ味わい尽くせない中、時間にして実に13〜14分ほどで早々に暗転するステージに、いつも通りKenoの「おはよう」が流れ始めると、途端に爽やかな風が吹く会場ですが、メンバーを迎える客席からの声援は熱い…!
「えっ?なに?」とばかりに、ムツムロさん(Vo.&Gt.)が登場から両手を耳に当てると、そんな歓声に勢いが増すのも最早見慣れた光景ですが、先ほどのユニゾンのライブで焚き付けられたフロアの熱は既に尋常ではありません…!
SE曲のキリがいいタイミングに合わせて、せーのでジャーン!と一発!
ムツムロさん
「スクールカーストの底辺から青春を歌いに来ました、ハンブレッダーズです。」
勢いそのままに鳴らされる鋭いショートセッションから突入する1曲目は「銀河高速」で、途端にサビのフレーズの大合唱になるフロア…!
最後にはムツムロさんが両耳のイヤモニを素早くバッ!と外して、その声を聞きたくて仕方ないと思っても仕方ないほどの圧巻の歌声の嵐でしたが、不思議と一体感を感じないのは、それぞれの気持ちで歌いたくて、声を出したくてたまらないエネルギーがバラバラに放たれているのを感じるからで、これはハンブレのライブに行ったことのある身だからこそ、実感できる感覚です…!
アウトロのフレーズまで、煽らずとも大合唱になったフロアに、間髪入れずにジャキジャキのギターストロークが鳴り響けば、思わず「1.2!」のカウントにも力が入ってしまう
「ヤバすぎるスピード」。
朴訥とした表情ながら、中央のお立ち台で見事なライトハンド奏法を決めるムツムロさんに歓声が上がった直後、うきさん(Gt.)が下手のお立ち台に立って、鋭く前を見据えながら、鋭いピッキングの高速ギターソロを決めます。
ハンブレが誇る2大ギターヒーローは全くタイプが異なるものの、至って自然体でかっこいいことをまざまざと見せつけてくれます…!
ムツムロさん
「ユニゾン先輩ありがとうございまーす。
今日はみなさん、良い日を選んだんじゃないですかぁ〜?」
木島さん(Dr.)
「いやぁ、ホントにね…」
ムツムロさん
「ちょっと待って!
まだ紹介してないのに話し始めるの止めてもらっていいですか?笑
木島くんです!どうぞ!」
木島さん
「ありがとうございます!
平日の札幌、来れて嬉しいです!」
ムツムロさん
「それだけ!?笑
今日は秋のグーパンまつりってことで、好きなバンドと同じステージで、ロックバンドとして対等に演奏し合うってものです。
ユニゾンは何度も誘ってたんですけど、まさか札幌で実現できるとは…本当にありがとうございます!見に来てくれたみなさんも!
かわいい先輩を叩き潰すにはいい舞台なんで、今日はバラードなしで最後まで行きます。」
木島さんを交えた和やかタイムを挟みつつ、ユニゾンに続き主催者側のハンブレも臨戦体制そのもので、そんな言葉に更に焚き付けられたフロアに放たれたのが「はじめから自由だった」であれば、先ほどよりも転がるビートも、タイトルフレーズの歌声も、力強さが増すこと山の如し…!
ムツムロさん
「一緒に帰る友達が…いなくてよかったなあ…!」
大好きな音楽に恋焦がれ続ける「DAY DREAM BEAT」。
熱く突進するアンサンブルも、力が抜けているようで確かに言葉に想いを込めるボーカルも、全てがロックが好きで仕方ない思いに溢れたもので、だからこそ、ラスサビ前にお客さんに全ての歌唱を預けた後にムツムロさんが言う、
ムツムロさん
「ありがとう!まじで愛してます。」
という言葉には、音楽とそれを大事に聞いている目の前のオーディエンスを大切にする思いが素直に表されていると思えるのです。
先ほどの、聞く人を大切にしているという、ユニゾン斎藤さんの言葉をこれほど体現した場面、曲はありませんでした。
ムツムロさん
「ユニゾンのフロアには気品がありましたよね?
やっぱファンはアーティストに似るんかな?
うきくんは、ユニゾンが好きすぎて、自分たちより先に武道館に立っちゃったんですけど、やっぱ俺の隣でギター弾いてる時が一番かっこいいでしょ?」
そんな言葉に悲鳴のような大歓声が上がらないわけがなく、そこから始まるのが割と珍しい「常識の範疇」という選曲で、イントロからムツムロさんとうきさんが向かい合って笑顔でギターのかけ合いを見せ始めたとあれば、こんなにワクワクする名シーンは常識では考えられない現実…!
お客さんとの息がぴったり合った、サビでの合いの手のようなかけあいも、平和で楽しいライブハウスそのものの象徴みたいです!
ムツムロさん
「引き続き踊ってくださ〜い。
身体全体を使わなくても、目だけとかでもいいんで〜。」
少しジャジーなムードのセッションを大人びたベースラインで支えるのはでらしさん(Ba.)で、身体を使わずとも自由に心を揺らせる音像に満ちるのは「DANCING IN THE ROOM」。
天井のミラーボールも回る中、ここは私が大好きな音楽だけが鳴り響くライブハウスで、自然と心は上下左右に軽快なステップを踏み続けます。
ムツムロさん
「この前新曲をリリースしました。
最近はSNSとかで世の中のいろんなものが目に入る時代で、たとえば絵を描こうと思った時、もう既に上手い人がいっぱいいて、自分もやる意味あるのかなって思う時があると思うんですけど、好きならまずは踏み出そうって曲です。
僕もこのツアーで何か踏み出してみようと思うんですけど…さっきのユニゾンの田淵さんのキックをやってみます!」
こうして鳴り響くイントロとともに、いつもステージ上で縦横無尽のアクティブさを見せる田淵さんに倣ってグイッと足を振り上げるという、チャレンジ精神をムツムロさんが見せることで、「アクション!」が持つ説得力は絶大に…!
結果的にこの後のMCにおいて、でらしさんに「言葉を選ばずに言うと「無様」だった笑」とツッコまれてしまいますが笑、たとえ不格好でも、自分がかっこいいと思うロックを直向きにやってきたハンブレだからこそ響く言葉とストレート過ぎるギターとベースとドラムと歌であるからこそ、新曲ですがこの日既にたくさんの手が上がっていたように感じます…!
間奏では先陣を切ってステージ中央で愉快なベースラインを鳴らすでらしさんに続き、左右のお立ち台にそれぞれ立ったムツムロさんとウキさんによるユニゾンするギターソロ…うーん…たまりません!!
勢い付いたまま、ぴかっ!ぴかっ!と光る照明の下、再びのショートセッションタイムから、ロックに煌めく瞬間そのもののようなムツムロさんのライトハンド奏法が決まると「⚡️」(読み方は「ビリビリ」)へ。
ムツムロさん
「ビリビリしましたかっ?」
曲終わりのムツムロさんについつい力強く答えたくなるほどには、痛快なロックショーは続きます。
しばし暗闇の沈黙が続く場内。
準備を整えると、突如下手頭上から赤いライトがぼわぁっと光り出すとともに、強烈なギターのハウリングがフェードイン。
怪しくも、何かが始まる高揚感に期待が高まる中、空気を切り裂くギターストロークは「フィードバックを鳴らして」のイントロという、最高にかっこいい演出…!
特に大好きなのは間奏部で、うきさんによる解読不能、難解なギターソロも、木島さん怒涛のバスドラ波状攻撃も、これでもかと胸を高鳴らせてくれる完成度…是非ライブで定番化してほしい…!
なんて妄想をしていると、昨年ハンブレのライブに初めて行った時から、私にとってはその願いが早々に叶えられている「才能」が後に続きます。
「こういうの好きだろ?」というドSロック感は、先ほどユニゾンが演奏していた「アンチ・トレンディ・クラブ」にも通ずるところがあると思っていますが、うきさんの自信に満ち溢れたギターソロはやはり何度聞いても至高で、高鳴る方角へ心が正直になるのも無理のない話なのです…「そりゃ好きですよ!!」
ムツムロさん
「ユニゾンは完璧なライブをしてましたね。
僕たちもこの前武道館でライブをやって、この国で、日本でロックをやる意味みたいなものを改めて実感しました。
僕たち自身ももちろんだし、ユニゾンとも一緒に、これからの日本のロックをつくっていきたいと思います…!」
そんな趣旨のMCから、「グー」のAメロ部を弾き語るムツムロさんの歌にはいつも以上に力強さが感じられて、お客さんの歌声も、掲げる拳も、まだまだハンブレが鳴らしてくれるロックンロールへの期待と信頼を込めて、更に更に勢いを増していきます…!
ムツムロさん
「歌えぇぇ!!!」
ラスサビ前、いつにも増して声を荒げるムツムロさんの絶唱に、突き上がる拳と声量は、心の沸点をどこまでも限界突破で突き破ります!!!
ムツムロさん
「これからもっと(バンドが)大きくなるかもしれないけど、嫌いになれるなら、なってみてください!」
不敵な宣言から放たれる「フェイバリットソング」は、少なくとも目の前のお客さんを信頼してロックンロールを鳴らしてくれていることが如実に伝わる今、それを嫌いになれる私はいません!!
ムツムロさん
「木島くん、そんなもんじゃないでしょ!?」
曲が2番に突入すると、どんどんとテンポアップを要求するムツムロさん。
実に原曲比2倍増しくらいのテンポで攻撃的になっても、歌もメロディもポップさを忘れず、お客さんも負けじと歌い踊り、喰らいつきます…!
ユニゾンと同じ照明チームゆえの、「フルカラープログラム」を連想するような、オレンジやピンク系の色を多用した華やか照明は、ポップでロックなライブハウスを、狂騒の祝祭空間に…!
真っ赤な照明の下、今日のここまでのライブも、これまでの人生も踏まえて、全部全部全部!!、この大好きなギターで心を奮い立たせて、人生に猛攻をしかける最後のグーパンは、「ギター」!!!
イントロからギターを振り下ろし、先ほど無様と言われたものよりも遥かに力強い蹴りを見せるムツムロさんから振り下ろされるギターから、無邪気に溢れ出すイカれた音色と攻めのグルーヴ…!!
明日からの仕事のことも考えすぎておかしくなりそうな私の想いを、そのギターに全て委ねて、今だけは全部、その音でモヤモヤをぶっ晴らして、雑念をぶっ壊してくれ…!!
最後の最後まで、私も声を振り絞りました…!
ムツムロさん
「声枯れちゃいました笑
ほんとにありがとうございます!
僕たちこれから16周年なんで、これからもよろしくという意味を込めて、「プロポーズ」という曲を!」
アンコールはスパッと1曲で、最後まで途切れることのなかったお客さんの歌声を拾おうと、最後には自身のスタンドごとマイクを客席に向けたまま去ったムツムロさん。
ハンブレの歌でもあり、ハンブレが大好きな私たちの歌でもあることを自覚させてくれる、楽しい楽しいライブの時間はあっという間でした。
ユニゾン先輩を正面から音楽で叩き潰すため、バラードなし、超攻撃型セットリストでもって、演奏もタイト、ムツムロさんも声を枯らすほどの絶唱を見せた、過去最高に激熱迸るライブ…!
ロックが大好きでたまらない人生を、再び始め直すために握りしめた拳は数多し。
まだまだ行けぇぇぇ!ハンブレェェェェ!!
今回は以上です。
最後まで読んでいただいたそこのあなた、本当にありがとうございました。