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【ネタバレあり ライブ感想文】UNISON SQUARE GARDEN「TOUR 2025「Charisma & Princess」」@Zepp Sapporo 2025.1.31(金)
こんにちは、シリアスファイターです。
今回は、UNISON SQUARE GARDEN(以下、ユニゾン)、昨年リリースのシングルを引っ提げてのライブツアー、札幌公演のライブ感想文です。
現在も継続中のツアーですが以下、私自身の身勝手な想いにより、演奏曲や演出等にじっくりと満遍なく触れる傍若無人さが遺憾なく発揮された文章となっておりますため、今後ツアーに参加される予定のみなさまにおかれましては閲覧要注意、いや、少なくとも現時点での閲覧はお控えいただくことを、強く強く推奨させていただきます。
それでは。
昨年の特大周年イヤーは本当にてんこ盛りで、私自身も札幌にて実に4回も!(うち1本はハンブレッダーズの対バンツアー)、ユニゾンのライブを心に刻みつけることができ、恐悦至極に存じますといったところでした。
そんな周年イヤーの最中、なんと早くも翌年のライブツアーの発表が…イヤー!!!!
【TOUR 2025「Charisma & Princess」】
— USGinfo (@USGinfo) September 25, 2024
結成21年の幕開け。
20thシングル『傍若のカリスマ』を引っ提げたライブツアーが全国8都市14公演で開催決定!
🎫チケット最速FC先行
9/26(木)12:00~10/3(木)18:00
▼詳細はこちらhttps://t.co/HnhY2HRfHK#USG2025 pic.twitter.com/7vJRkovnUb
来年も私の大好きなロックバンドは、私の住んでる街の近くに来てくれるってことですか!?
しかも札幌は平日日程とはいえ、よほどのことがない限りは時間休が取れそうな日…これはもう行くしかありません。
すっかり真冬の寒さが身に染みる季節でしたが、大好きなロックバンドに会いに行けるとあれば、外での凍えるような待機時間を要するスタンディングのライブハウスに、意気揚々と足を踏み入れるほかありませんでした。
この日の天気予報は終日「雪」だったものの、夕方手前に職場を出た頃には雪も止み、晴れ間も見えていた札幌中心部。
これは絶好のライブお出かけ日和だと思っていたら、会場に近づくにつれ空は曇り、雪も再びパラつき始めるどころか勢いを増し始めます。
気温自体はこの時期にしては寒すぎず、パーカーにジーパン姿でも数十分なら外待機可能な状態(当者感覚)とはいえ、それでも寒いものは寒い。
そうやって天候から心持ちを振り回されていたこの日ですが、そんな振り回され具合はこれから始まるライブを前にすれば、序章にしかすぎませんでした。
ほぼほぼ定刻通り暗転する会場。
深く蒼い2本の照明だけが光るステージから流れるのはいつものSEで、それに乗って悠々と歩いて登場するのは貴雄さん(Dr.)で、準備体操しながらフラフラと登場するのは田淵さん(Ba.)で、颯爽と歩いて登場するのは斎藤さん(Vo.&Gt.)。
何一つ変わらないロックバンドの佇まいで、ひとたび音を鳴らせばその日限り、その場限りの景色が広がり始めるわけですが、この日ふわっと口火を切ったのは斎藤さんの暖かなアルペジオで、そのまま3人揃って鳴らし始めるのは「サンタが街にやってくる」のメロディラインをなぞるセッション…
えっ?…1曲目ってまさか…??
私の「??」など意にも介すはずもない自由で自分勝手なロックバンドは、田淵さんによるふてぶてしくぶりぶりに刻み始めるベースイントロとともに「サンタクロースは渋滞中」からライブを始めます、えっ…ええっっ!!??
白緑赤とクリスマスカラーの照明が映えるステージで軽快な演奏を繰り広げる3人。
1番を歌い終えると、早くもしてやったりとばかりにニッコリ笑顔の斎藤さんを私の両目カメラが捉えるとともに、その音像とともに立ち上がる、ほっこり軽快な私の心のバイブス。
斎藤さん
「お待たせしました…!」
一曲目で浮かんだ「??」の答えは自分自身で見つけ出せとばかりに、追試として斎藤さんが繰り出すド派手なギターストロークから
「オトノバ中間試験」が始まれば、21年目でもまだまだ遊び足りないロックバンドが大いに続いてくれることを、心の大爆笑で迎えることができます…!
この曲が始まるとともに、少しずつ軽快に飛び跳ね始める田淵さん。
私自身も「dead or alive!」と叫びながら、最後のサビ前で早々に立ち上がって堂々とシンバルを叩く勇ましい貴雄さんを見ながら、まだまだこのロックバンドの音楽で遊び足りない未来しか残ってない今に心を踊らせるほかありません!!
結局ロックバンドが楽しいだけ、という答えを見出した上で間髪入れずに叩き込まれるイントロセッションと斎藤さんのタイトルコールで、発狂する声が方々から飛び交った「天国と地獄」。
イントロで3人のアンサンブルが大爆発する瞬間(上記動画で言うと開始21秒の部分)に合わせてステージ中央で豪快に飛び上がる田淵さんに呼応するように、身体中を埋め尽くす毛細血管から生きる血潮が急上昇!!
白と赤の照明が運命のルーレットのようにチカチカと反転し続ける中、攻撃的な音像を一方的に繰り出し続けるこの曲は、ライブハウスで聞くからこその堪らない治安の悪さを形成してくれます…なんて合法的な賭博場…場!!!
かくしてまたストーリーははじまる
この流れで畳みかける「kaleido proud fiesta」は、前曲と比較してもあまりにもカオスすぎる音楽的豹変振りですが、荒ぶる感情は既に「楽しい!!」の一方通行→→→→
近年のライブでは演奏頻度も高く、それなりに聞き慣れた部類に入るこの曲が、この豹変振りでも過去最高に多幸感を生み出して、自然と笑みが溢れてしまいます…!
潔いアンサンブルが会場を縦横無尽の快進撃で埋め尽くす様だけが、私の目に、耳に、心に焼き付く瞬間だったのです…!
斎藤さん
「ええ…どうもこんばんは、UNISON SQUARE GARDENです。
今回はシングルツアーってことで、「Charisma & Princess」なので、「傍若のカリスマ」と「憂鬱はプリンセス」の2曲は、やる可能性が高いだろうなと思って…ただクリスマスの曲をやるとは思わなくて笑、田淵先生からセットリストもらった時はびっくりして!
(このMC中、一切表情を崩さない、いつもの田淵さん笑)
でもユニゾンのファンなら、そんな突拍子もないライブも楽しんでくれるだろうと思ってます…!
知ってる曲は全力で、知らない曲はお口ポカーンとしながら笑、楽しんでください。
最後までよろしくお願いします。
「3 minutes replay」!」
いやあ…ほんと1曲目からびっくりしましたよ。
こちらこそどうぞよろしくお願いいたします。
……ん?
今、最後なんて言いました?
始まるのは紛れもない「3 minutes replay」ですが、この曲最近ライブでやってましたっけ!?しれっと初めて聴きますよ私!!
白いカーテンの先、木漏れ日が舞い降り注ぐような照明の下、あまりにもささやかで、風通しの良い草原音楽空間。
紛れもなく目の前に存在した確かな3分間で心からデトックスを完遂したならば、次にくる曲はこれしか考えられない…
はい!!貴雄さんの潔しドラムビート!!!
「kid,I like quartet」!!!!
収録アルバムの曲順通り聞く夢をさらっと初めて達成したこともあり、溢れ出す喜怒哀楽の解像度も高いこと高いこと。
怒りも笑顔も悲しみも喜びも渦巻いて全部音に乗るのは、細かくも多彩なフレーズの歌い分けを見せる斎藤さんからも、目をかっぴらいて歌う田淵さんからも、景気の良すぎるドラミングを展開し続ける貴雄さんからも、丁寧かつ派手な心意気をひしひしと感じるから。
そうやって喜怒哀楽をフルで感化された後に飛び乗る高速ジェットコースターのようなド派手ギターロックは、「アトラクションがはじまる(they call it "NO.6")」だったもので、あまりにも感情が乗りすぎて怖いくらい楽しい、楽しいくらい怖い!楽し怖い!
色々な感情を喚起させられながらも、自分の中に渦巻いているのが、いかに「楽しい!!」に振り切りそうな感覚かがよく分かるほどには何一つ揺るぎも隙もない突風アンサンブルが吹き荒れておりましたので…本当に大丈夫か!?ただただ楽しいぞ!?それでいいんだな!?と多少の理性は保ちたい私と、楽しいに振り切りそうな傍若無人な私との葛藤を行き来するトンデモアトラクション…!!!
とても冷静にライブの様子を覚えてる場合じゃなくなってきた私に間髪入れずに降り注ぐのは久しぶりの「Silent Libre Mirage」嗚呼っ!!これは聴きたかったですよぉ!!
真っ青な照明の下、イントロから何発か激しいヘドバンを見せ、ロックバンド流の暑苦しい青春真っ只中な田淵さん!
ザッパーン!!!と水飛沫が飛び交い続ける清々しいグルーヴの中をクロールしながら、私が私として生きるための主導権たる心の潤いを取り戻していきます…!
気付けばかなりの確率でライブで聴ける曲となっている「世界はファンシー」。
サビ終わり、全ての楽器の凶暴ユニゾンフレーズが大好きな曲ですので無論何度だってライブで聴きたいわけですが、この日は特に、フロアタムのキメフレーズや間奏部での新たな小技アレンジを見せる貴雄さんのドラミングが異常に耳に残る仕上がりで、聞き慣れたはずの曲でも、少しずつ新たな「楽しい」の扉を叩いて開いてくれます。
スパッと曲を終え、一瞬の静寂。
それを利用して時計の針を戻しましょう。
遡ることライブ開演の15分前。
スタッフさんによる最後の楽器チェックを見守っていた中、突如数秒だけ流れた聞き覚えのあるブラスの同期音。
「おっ?今日はあの曲やるのかな…?」
心の中でちょっとソワっとした感覚をそっと胸にしまいます。
再び時計の針を戻し、沈黙のライブハウス。
溢れ出すブラスの同期音と、斎藤さんによる紳士な「レディースアンドジェントルメン?」から始まる前口上…ええええ!?
「like coffeeのおまじない」ここで!?突拍子ねぇぇ!?突拍子どこ!?どこいったの!?突拍子ぃぃぃぃ!!!!
軽快な口上を決めた斎藤さんは、イントロとともにステージ中央正面に駆け寄り、テクニカルでド派手なギタープレイに興じます…!
プリンセスのティータイムは、唐突でいて、軽やかに、華やかで優雅ってことですかぁ!?きぇぇ!!
なんとビックリこれが中盤戦の締め。
近年のライブでは治安の悪いシングル曲が担うことが多かった役割の印象ですが、この超絶ポップ属性のアルバム曲がここに堂々と据え置かれるとは…!
ド派手に締め括られた中盤戦…今日のライブも…本当に一筋縄ではいきません…!
ここで静寂の休憩時間。
ひととおりの水分補給やチューニングを終えると、ドラムの方を見ながらじっとギター構える斎藤さん。
どことなく緊張感が漂う中、貴雄さんの軽快なドラムの入りから緩やかに「City peel」へ。
ゆっくりと、ここまで演奏された曲の思い出アルバムをめくって、丁寧に紐解いていくようなグルーヴに包まれます。
今思えば、このライブ唯一の心の休息時間。
楽しもう楽しもうと焦らずとも、同調圧力皆無で、自分のペースで楽しめるのがユニゾンのライブであることを思い出します。
先ほどの楽しいコーヒータイムで飲みそこねた分のコーヒーかつ紅茶も、じっくり香りが匂い立つようなギターの音色とともに味わえました。
再び少しの沈黙。
すると暗闇から斎藤さんに降り注ぐのは真っ赤な照明で、鳴り響くのは太くシリアスなギター。
貴雄さんによるどっしりとしたタムのフレーズが重なり始めると少しずつ、ビリビリと電流が流れるようなセッションに突入。
電流がショートしたかのようにステージ左右からもくもくと煙が立ちこめる中、そのセッションは「憂鬱はプリンセス」のイントロへと発展していきます。
ひたすらに痺れ続ける演奏の後、サビではポップに弾けはじめるという本当に面白くてちょっぴり変な曲なんですが、いざライブで聞いてみるとタイトル通り、何となく根底にある憂鬱さから生じるシリアスさが染み付いて離れません。
素直に「かっこいい」だけで片付けられない何かがふわり漂ったまま、不穏なギターの余韻を残して終了。
ここで再び沈黙。
再度どことなく緊張感に包まれる中、ステージ下手上空から斎藤さんを照らし出す、窓から漏れる月明かりのような照明。
一音一音確かめるように弾かれる、静かで朴訥としたギターフレーズ。
曲は、「WINDOW開ける」。
静けさとヘヴィな轟音が繰り返し行き交うシリアスな曲で、ライブで聴くとサビの勢いに圧倒されてしまいますが、この日は特に間奏のギターソロ…。
心の奥底に隠した本音をガリガリに削り出して暴き出すようなハイトーンピッキングのギターソロは全くの新しいアレンジで、真っ暗な1人の部屋で渦巻く混沌とした葛藤そのものみたいで、怖いほど苦しくて溢れ出しそうで…。
神様の思し召し なら おしまい おしまい
さよならよ
響くもの全部持って来いよ
俺はそんなに厳しくないぞ
怖いくらいに響く、静寂。
グッと溜めて、一文字ずつ吐き出される斎藤さんの「ならば」。
真っ白な光で埋め尽くされるステージから溢れ出す凄絶な轟音は、やっぱり怖い。
怖いけど、怖いくらいかっこいいし、美しい…。
夜に抱える葛藤を丸ごと全部飲み込んでぶつけるような演奏が残した余韻に茫然自失となる中、救いのように鳴り響く美しい鍵盤の同期。
このタイミングでの「harmonized finale」は、ちょっと出来過ぎの救いに溢れた現実とも言えるかもしれないし、辛い現実に訪れた束の間の幸せな夢とも言えるかもしれない響き。
それでも田淵さんは曲の進行につれて、幸せそうな満面の笑みを浮かべて、心を込めたコーラスを響かせてくれるのです。
理由のない涙もあるけど
想い続けていればきっと 会えるから
大切な言葉 今 ヘタクソでも言わなくちゃ
誰かと誰かを繋ぐ星空の下
ありがとう ありがとう
ここからまた始まってく
夢でも現実でも、私が私として思い続けていればきっと、どんな時でも、この音楽で幸せに溢れる瞬間は、何度だって訪れるはず。
それは綺麗事じゃなくて、ただ音楽が好きで仕方ない自分がいるという事実でしかなくて…!
そんな実感を勝手に深めるには、あまりにも真っ当で美しい流れ…!!
最後のギターの余韻とともに、長い拍手に包まれた会場。
再び静かな休憩時間を終え、いよいよラストスパートへ…!
ドラムの音色が静かに口火を切り始めるとともに、スポットライトが当たるのはもちろん貴雄さん。
短いドラムソロから、ダー!ダー!ダー!と随所で決まる3発のキメがかっこいいセッションへ突入します。
3人それぞれの見せ場も用意される中、今回は3人ともとにかくフレーズが細かくて早い!!
そんな中でも特に時間を与えられた貴雄さんは、ここぞとばかりに手数とダイナミズムに溢れたソロ回しを魅せ、ステージのボルテージを底上げしていきます🔥
3人のセッションに戻る頃には、今回のツアータイトルとバンド名が書かれた大きなバックドロップがステージ後方にスルスルと立ち上がり、たちまち客席からは歓声が…!
このセッションと演出を経て後半戦のキックオフを飾るのは無論「傍若のカリスマ」…!
待ってましたとばかりの鋭いフレーズの応酬と飛び交う青の照明のコントラストが抜群で、更なる驚きは貴雄さんのドラムのドシャメシャ具合が、11月のライブで聴いた時よりもヒートアップしていたこと…!
真っ当にポップなサビでも、その爆発的なドラミングが前面に出ることで、一筋縄ではいかない興奮をグイグイに煽り出します!!
1番→2番と曲が進むに連れ、どんどん上ずり勢い付く、サビの最後のフレーズ…!
Cメロ、ここ1番の大きな声で魂のこもった田淵さんのコーラス…!
このままどんどんいくぞいくぞ!!と身構えてたら!
そんなにシンプルにはいかせてもらえず、全くシンプルじゃないタイトルで私の中ではお馴染みの「Simple Simple Anecdote」の、まっさらでシンプルなグルーヴに踊らされるという、これまた情緒を見失いかける展開に!笑
誰にもわかんないことを解き明かしても
誰にもわかんないまんまでいいのかも
一人ぼっちかも けど不思議と誰かが
同じ光を見るなんてことはある
わかってよね
まさに冒頭の斎藤さんのMCってこういうことじゃないか…?
この一筋縄ではいかない選曲の並び、でもそれで種々の感情を揺さぶられ、それを楽しむ私を含めたここに集いしたくさんの一人。
「ユニゾンのこのライブが好き。」であるという一点のシンプルな感情に集約されたところで投入されるのが、ユニゾン史にとっての重要な曲の1つである「シャンデリア・ワルツ」なのであれば、歓びのワルツで細胞中が歓喜するのは時間の問題…!
間奏の階段を駆け上がるようなギターフレーズで、昂らざるを得ない私の心。
最初のサビから、この日1番これでもかと大きな目を見開いて歌い、最後のサビに入る頃には大きく両腕を開き、満面の恍惚とした表情の田淵さん…!
ここに集ったユニゾン好きを、物好きを、いかに信頼して好き勝手楽しめるライブが組まれたかが心から分かったところで、よーし!本当のラストスパート…って「放課後マリアージュ」!?
やだ!イントロかわいい!!
心のギャル出現!
いやそれ以前にこの曲、結構ライブで高頻度で聴けてますけど、これシングルのカップリングですよね!?
嬉しい楽しい大好き!!
またまたライブで聴けるドリームがカムトゥルーしたとあれば、決めのフレーズで手を叩きたくなるのも必然で、私の両手もさぞキレッキレであったことをここに報告します。
いくぞー!と思いながら盛大にズッコケる展開を繰り返す未だかつてない終盤戦を、今度こそ大団円させようと飛び出したのは「君の瞳に恋してない」の圧倒的多幸感…!
間奏に入る前、ステージ中央前にデーン!と出てきて、ベースを高く上に掲げる田淵さんでしたが、そのまま弾き始めると思いきや、「こっちに来ないの!?」とばかりに斎藤さんの方をガン見しながらベースを弾く田淵さん笑
貴雄さん
「ギター!斎藤宏介ぇぇぇ!!」
近年ではお馴染みになりつつある気がする貴雄さんの煽りとともにステージ中央…ではなく!下手袖までシュタシュタと走っていて、めくるめくギターソロに興じる斎藤さん!
置き去りにされた(?笑)田淵さんは斎藤さん側に視線を保ったままベースを弾き続けています(私は下手側にいたので分かりませんでしたが、どんな顔をされていたんでしょう笑)。
ギリギリまでステージ中央でベースを弾き、最後のサビのコーラスは急に走ってギリギリ間に合うという、いつもの田淵さん笑
そんな様子や、何をしようとも一切ブレない演奏から、やっぱりロックバンドが楽しくて仕方ないことへの確信と実感を踏まえた、この上ない多幸感を感じずにはいられませんでした…!!
曲終わりとともに鳴り響く拍手と歓声は、いつまで経っても終わらないどころか勢いを増す一方で、何か喋り出そうとする斎藤さんもそっと微笑みながら余韻を噛み締めるように中々喋り出せません…それほどまでに幸福感に満ちたライブハウス…!
斎藤さん
「どうもありがとう、UNISON SQUARE GARDENでした。
…ラスト!」
晴れやかでハピハピハッピーハピハッピーなオーラに満ちた今、最後の曲は何かな♪何かな〜?♪
…ドーン!!!(世界が壊れるトラップビート降臨)
オーオーオーオーーーーオーオーオー!!!???
…突拍子ィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!
曲繋ぎもへったくれもなく、この混沌極まれりロックバンドのライブをまさに混沌の内に収束させ、総括するのは「カオスが極まる」で…多幸感など知ったことかという俊足切り替えで鋭い歌と演奏にのめり込む3人…息が…息ができない…!!
カオス極まれり果てに、最後のトラップビートで空を殴り始めるのは田淵さんもですが、この日は斎藤さんも…!!
曲終わり、最後まで音をぶつけ合った3人の目は完全にカオスの向こう側へ到達してしまっていて、貴雄さんにいたっては酸欠で今にも倒れてしまうのではないかと思うほど、ゾーンのさらに向こう側に辿り着いた表情で、力を込めて何発もシンバルをぶっ叩く始末…!
突拍子を粉々に打ち砕く最後の一撃に、私、完全KO宣言。
斎藤さん
「UNISON SQUARE GARDENでした、バイバイ!!」
3人は颯爽と袖に履け、客席ではすぐに電気が点き、BGMが流れ始めますが、未知の興奮に支配されたフロアからはアンコールを求める拍手が鳴り止みません!!
体感3秒…いや本当に実質3秒で再びステージに灯りが灯ります…えっ?流石に早すぎない?と一瞬静まる会場。
それでも先ほど元気よく跳ねるようにステージを去った田淵さんが無表情でとぼとぼと歩いて登場すると、拍手と笑いが笑
そのまま自身のマイクスタンド辺りまで歩く田淵さんですが、なぜか進行方向であるステージ上手をじっと見つめたまま動かなくなってしまい、後ろでベースを用意するスタッフさんが立ち尽くすしかないというシュールな展開に笑
その間、颯爽と再登場し、準備を整える斎藤さんと貴雄さん。
しばらくして後ろを振り返り、「あっ?もう準備OK!?」とばかりにピクッと身体を動かしてベースを受け取る可愛い田淵さん笑
高速で登場したアンコールは準備万端…と思いきや…!?
ドラムセットの椅子に座った貴雄さんは、このツアーのグッズである赤いフェイスタオルを、顔面全体が隠れるように巻き始めます…曲が始まる前から、まさかのお得意の目隠しドラムプレイ予告に沸き立つ会場…!
と思いきや、一旦タオルを外す貴雄さん。
どうやら次の曲は同期を使う曲だったらしく、ヘッドホンをうっかり失念していた模様笑
ヘッドホンを装着し、お顔を再びフェイスタオルでコーティング。
こうして同期と共に流れ始めるのは、ユニゾン史上最たる有名度を誇るイントロですが、斎藤さんはそのギターイントロのワンフレーズでいつもと違うキーに乗り換えるなど、既に遊び散らかして帰る気しかなかったロックバンドの最後の一撃は「シュガーソングとビターステップ」…!
イントロまではいつもの(いつもの?)目隠しプレイを見せる貴雄さんでしたが、曲が1番に入って間もなく、片方のスティックを顔に巻き付いたタオル越しに口に加え、そのまま2番終わりの間奏に突入するまで、片手のスティック一本でドラムを叩き切るという新たな超人技を見せ付けます…!
空いているもう一方の手で神々しくリズムを取りながら、音数こそいつもより少ないのに演奏をぶらさず、力強い打音で確実にグルーヴを支える力量に、このバンドの熱の循環を支える存在の尊さを改めて確認👀
最後まで、その「音楽」が楽しいことをまざまざと見せ付ける一曲入魂のアンコールはあっという間に終了!
斎藤さん
「またね!」
再び颯爽と履けた斎藤さんと田淵さんに続き、最後にはステージ前中央にゆっくりと出てきて胸元に両手でハートマークを作り、グッと両腕を広げる貴雄教祖に歓声が…!笑
その後、客席に向かってグッと親指を立てながら去っていった貴雄さん。
清々しすぎる余韻とともに会場を出たら、外は大雪。
でも関係ねぇ!腹減ったぁ!飯だ飯だぁ!と超絶元気バイブスを携え、会場を後にする足取りはあまりにも軽すぎました。
通常運転に戻ったロックバンドのライブは、予測不可能摩訶不思議アドベンチャァァ!!
昨年は「お祝い!」と気負ってた部分もあったのかなと改めて気付かされるほど、高純度の「楽しい!」に振り回されて完敗!完璧!!完全燃焼!!!🔥
やっっっぱりここぞという時に元気をくれるのは、今を生きるロックバンドでしょぉぉぉ!
今年もよろしくどうぞ!
セットリスト
1.サンタクロースは渋滞中
2.オトノバ中間試験
3.天国と地獄
4.kaleido proud fiesta
5.3 minutes replay
6.kid,I like quartet
7.アトラクションがはじまる(they call it "NO.6")
8.Silent Libre Mirage
9.世界はファンシー
10.like coffeeのおまじない
11.City peel
12.憂鬱はプリンセス
13.WINDOW開ける
14.harmonized finale
15.傍若のカリスマ
16.Simple Simple Anecdote
17.シャンデリア・ワルツ
18.放課後マリアージュ
19.君の瞳に恋してない
20.カオスが極まる
アンコール
1.シュガーソングとビターステップ
今回は以上です。
最後まで読んでいただいたそこのあなた、本当にありがとうございました。