【ネタバレあり ライブ感想文】9mm Parabellum Bullet「Tour 2024-2025 「YOU NEED FREEDOM TO BE YOU」」@札幌ペニーレーン24 2024.11.16(土)
こんにちは。シリアスファイターです。
今回は、9mm Parabellum Bullet(以下、9mm)のライブツアー、札幌公演のライブ感想文です。
現在も継続中のツアーですが、以下の文章は、演奏曲、演出、MCなど、覚えている要素にはこれでもかと言及するネタバレ祭りとなっていますので、これからツアーに行かれる方は閲覧要注意でお願いいたします。
それでは。
今年は好きなバンドの周年イヤーが被りまくる数年に一度のお祝い年になっている私。
お祝いなんてなんぼあってもいいですからねえ!
ということで9mmの皆さんもご多分にもれず結成20周年🎉
そんな周年イヤーを迎えるバンドの中でも、特にデビュー時から長いこと聞いている9mmは、メタルやロックと歌謡曲を破茶滅茶なテクニックで融合させてしまう音楽を、とんでもなく真っ直ぐで熱いロマンを掲げてやり続けている唯一無二の存在。
そんな音楽をステージ上での大暴走(身体的、音的どちらも)で持って全うするライブも今なお健在。
と言いつつもちょっと前のCDJ以来ライブは見れておらず、ワンマンに関してはもう5年以上もご無沙汰に。
そんな周年イヤーに放たれるニューアルバムは相変わらずの9mm節があまりにも効き過ぎていて最高であると同時に、発表されたツアーの札幌公演はまさかの、みんな大好きペニーレーン。
とくれば!
もう久しぶりに行っちゃうしか選択肢はありませんでした。
開演前のサウンドチェックからして、耳栓をしていても分かる出音の大きさで、自分が9mmのライブに来ていることを会場入りして僅か10分程度で理解した開演前。
定刻を数分回ったところで突如として静まり返り暗転すると、歓声が上がる中、その歓声を掻き消さんばかりに響くいつも通りの爆音メタルSEに乗って、メンバー4人+サポートギターの武田さんがオンステージ…!
早々に笑顔を覗かせる卓郎さん(Vo.&Gt.)がステージ中央で片手を挙げ、丁寧に紳士たるお辞儀をすると歓声や拍手の勢いは加速します…!
各々準備を整えると、滝さん(Gt.)のアルペジオを筆頭に少しずつ音を重ね合わせる5人。
卓郎さん(Vo.&Gt.)
「9mm Parabellum Bulletです。
こんばんは。」
かみじょうさん(Dr.)のハイハットカウントとともに、いつも通り景気の良いバンドサウンドを一発…!
何も変わらない始まりを見せる9mmのライブは、そのままかみじょうさんのドラム→和彦さん(Ba.)の渋いベースラインを皮切りに、ニューアルバムの曲順通り、「Baby, Please Burn Out」から幕開け!!
卓郎さん
「札幌ぉぉ!!」
1フレーズを歌い終えると、即座に想いが溢れ出したようにシャウトする卓郎さんは満面の笑みで、何度もお立ち台に登って正確無比なギターフレーズで暴れ倒す滝さんは怪物そのもの。
フロアも新曲とは思えない熱量で手が上がり、サビ終わりには力強い合いの手と歓声が上がる様に、益々笑いが抑えきれない様子の卓郎さん…!
曲終わり、間髪入れないかみじょうさんの一発のドラム音を合図に、真っ青な照明の中で突風を巻き起こし始めるイントロに、早くも心の大発狂(多分普通に声漏れてた)…!
音楽界随一の凶悪さを誇る三三七拍子に、フロアの力強い歓声が重なるのは「Cold Edge」!!
卓郎さんの歌声とボーカルワークは至って冷静ですが、それは凍てつくような寒さの中にあっても、理性を持ってゆらゆらと燃え上がる人間そのもののようです。
何言ってんだという話ですが、要するに冷静に熱く燃える「人間」が鳴らす歌であり、音楽だという実感です…!!
青い炎の次は、1曲目で灯した真っ赤な愛の炎に、更なる火を焚べるような「ハートに火をつけて」。
「手触りだけの"ペニーレーン24"は」なんて替え歌も飛び出すほど上機嫌な卓郎さんも更に勢い付く中、ラスサビでは、お立ち台で何よりも雄弁に語る滝さんのギターと卓郎さんの歌の掛け合いが、どう見てもツインボーカルにしか思えません…!!
曲終わりにはとうとう和彦さんも満面の笑みを見せ、いつも通りの熱さの中にとてつもな多幸感が溢れる空間…!
そのまま4曲目は、アルバムでは最後を飾っていただけあって、序盤での登場は意外だった「Brand New Day」。
曲中には勢い余って付けていた帽子落とすほど、熱中ギター少年真っ最中の滝さんですが、それは飛び出す音色も同様。
よくもそう多彩でワクワクするようなフレーズをポンポンポンと、楽しく熱く、しかもノーミスで繰り出しますね…!!あなたって人は!!
4曲を駆け抜けると、両手を大きく広げて「ありがとーーー!」と叫ぶ卓郎さん。
卓郎さん
「凄いぞ札幌!
来れたぞ札幌!
9mm parabellum bulletです!」
フロアも含めて、既に楽しくて仕方ない実感が溢れ返っている今日のライブ。
サポートギターの武田さんは北海道出身であることが卓郎さんから告げられると、客席からは「お帰りー!」といった暖かい言葉も飛び交います。
卓郎さん
「今年のライジングがどうだったとかというより、フェスだとアルバムの曲はちょっとしかできないから、このアルバムのツアーでここに来れて本当に嬉しいです!
ライジングの時期にはこのアルバムはもう完成してたから、フェスでやってもよかったけど、みんなポカンとしちゃうでしょ?笑
でも今日ここに来てる人は、アルバムを存分に味わえる人たちでしょ!?」
ライジングは欠場となってしまった今年ですが、それはそれ、これはこれ。
このアルバムを存分に味わえるツアーで札幌に来ていただけた喜びを、私も存分に噛み締めつつ、じっくり噛み締める時間も与えないとばかりに、およそ2分ほどでめくるめくギラギラのギターリフが駆け抜ける「Mr. Foolの末路」からライブを再開。
そこから繋がるセッションは、あまりにも心当たりがありすぎるコードで、予想通りの「Vampiregirl」とくれば、フロアからの歓声は不可避…!
愚か者の行く末は頭空っぽにして踊るこの夜だったということですか…ならば今この時は、音楽好きな愚か者で大いに結構!!
「夜明けまでまだまだだよな!」と煽る卓郎さんにも乗せられながら、今は私に流れる全ての血を注いで心踊らせるしかありません!!
その後まだまだ続くセッションは再び聞き覚えがあり、卓郎さんが煽るよりも先に手拍子のタイミングにすかさず反応してしまうフロアの順応度の高さを見せ付けるに至ったのは「Discommunication」。
何と言ってもアウトロで弦楽器隊がほぼ演奏を放棄するドシャメシャな音像がライブでも定番ですが、この日は珍しく、アウトロ前のドラムを誤って1サビ終わりのフレーズで入って間違えるかみじょうさんに笑いが止まらない卓郎さんと、ほぼ自分のギター演奏を放棄するところまではいつも通りでしたが、「武田さんのギターを聞け!」とばかりに腕振りする滝さんという、原曲とは新展開のその場限りのカオスをもたらすアウトロに!笑
流石に私も笑ってしまいましたが、そんな雰囲気も大いに許容されてしまうほど、陽のオーラに溢れたメジャーデビュー曲でした…!
曲が終わってもかみじょうさんの力強いキックは継続し、前に出て堂々とイントロのベースフレーズを決める和彦さんに歓声が上がっていたのは「Domino Domino」。
歌詞に反して軽快で踊れるビートは原曲の印象通りでしたが、驚きはサビ後のアンサンブル。
積み上げたドミノを倒してしまうどころか、一つ一つ丁寧に、粉々に破壊して全て無かったことにしてしまうくらいのカオスを叩き付ける渾然一体となった音の塊…原曲ってこんなんでしたっけ?…かっこよすぎません…?
ちょっと唖然としてしまうかっこよさに包まれる中、ここで次の曲について卓郎さんからのMC。
先日までアルバムのプロモーションで各地を回り、先月には札幌にも来ていた卓郎さんですが、どのラジオ番組でもこぞってかけていたのが次の曲で、また先日放送されていたというスペースシャワーTVの9mm特番に出演したミュージシャン仲間から、こぞって気になると言われたのも次の曲とのこと。
卓郎さん
「四季がある日本という国に住んでいる、日本人だからこその琴線に触れるものがあるのかもしれません。
「幻の光」という曲を聞いてください。」
激しく叙情的なギターフレーズから、真っ白な光に包まれるステージ。
揺らめく音の残像が何度もチラつくような音の塊を浴びながら、そこには自分の中だけに見える確かな光があるような気がします。
この日初めて、じっくりと音に浸る時間となりましたが、続くはアルバムの曲順通り、今回のアルバムでは唯一のインスト曲、「Fuel On The Fire!!」とくれば、余韻なんて何のその!
先ほどの「ハートに火をつけて」でよぎった歌のようなギターを更に印象付けるように、再び何度もお立ち台に登り、堂々たるメインリフを響かせる滝さん…!
ギターが何よりも雄弁であることを再証明するような興奮に…私も胸の辺りでグッとガッツポーズ…!!
そのまま闇市場の開業を告げる軽快なセッションに歓声が上がると、「Black Market Blues」で再びフロアは興奮状態に!
曲中に訪れる手を叩くポイントが多種多様であることで私の中では有名な曲ですが、それら全てがほぼ完璧にこなされていて、9mm情操教育が行き届いた会場の光景は圧巻…!
ラスサビ前、卓郎さんによる「さぁ!踊れー!」の煽りも実に軽快で、安定盤石のアンセム感を見せ付けた一曲。
卓郎さん
「今日は満月だってね!
新月は遠いね。」
この日が真逆の満月であるがゆえに、「新月になれば」は、月そのものへの想いをより喚起させられる響きを持って聞こえてしまうのは必然。
「新月になればまたきっと…だから「さよなら」なんかじゃないはず…!」と思っているであろう曲の主人公が抱く歯痒い想いを想像しつつ、月の光よりも輝くようなギターリフの凄絶さは、美しすぎてやはり一級品なのでした。
卓郎さん
「曲の着想としては、竹取物語は満月になると帰っていくでしょ?この曲はそれの逆の発想で。
こういう話は、どこで喋ったとかいちいち覚えてないから笑
覚えて帰ってください!」
このツアーでは初めて(というかまだ2本目ですが)、曲について話をしたという卓郎さん。
貴重な話だと頷きながら聞いていると、喋りながら卓郎さんが爪弾くギターフレーズは「幻の光」で、「間違えて弾いちゃった笑」と卓郎さんがおどけると、それにかみじょうさんがイントロのドラムフレーズを乗せ始め、うっかりまた「幻の光」が始まりそうな展開に笑
卓郎さん
「違う違う笑
アンコールとかでもう一回とかやりませんから笑
そういえば、北海道はそろそろ雪が降るんですか?
(フロアから、「月曜日!」、「明日も雨!」の声。)
危な!笑
(明日は小樽でライブがあることを話しつつ)、でも俺ら、もう北海道に着いてるから大丈夫!!
それでは次の曲は…クリスマスソングなのか?
…いや、「それは魔法」です。
(静まり返る会場)
…ん?上手くないか笑
今のフリは忘れてください笑」
息を呑むように構えていたら、曲フリの手応えがなく、すかさずやり直す卓郎さん笑
気を取り直して、かみじょうさんもお気に入りの一曲だというフリから、9mmのジャジーな雰囲気が、季節を冬へと後押ししてくれる「それは魔法」へ。
しんしんと雪が降り積もるような音が折り重なる様には隙がなく、激しい曲であれだけ破茶滅茶なことをしても曲が成立するのは、この繊細な曲すらも微動だにしない演奏力ゆえであることを改めて実感します。
静かな余韻に包まれる中、卓郎さん、滝さん、武田さんの3人は、エフェクトのかかった揺らめくようなアルペジオを少しずつ重ねていきます。
そのまま3人がステージ上で向き合い、せーので鳴らし始めるのは次の曲のイントロフレーズで、メインのリフを奏でる滝さんに対し、そのギターだけで深い夜の道を掻き分けるような鋭いストロークを掻き鳴らす、卓郎さんと武田さん。
ギターだけで織りなす荘厳なアンサンブルに、徐々に重なるベースとドラム。
壮大なイントロダクションのようなセッションを終えて始まるのは、あまりにも想いが溢れすぎる「黒い森の旅人」。
傷つきながらも黒い森を突き進むバンドサウンドは勇敢で、悠然とした歌声を聞かせてくれる卓郎さんは…笑っていました…!
いつか訪れる、燃えるような朝焼けを映画みたいに騒然と、でも確かな足取りで迎え入れるように、ニューアルバムの「朝影 -The Future We Choose-」に繋げてみせる流れは、本当に映画みたいで出来すぎているかもしれませんが、歌詞にもある通り、あなたなしの朝が来る明日なんて選べないという実感は間違いなく現実の自分のもの。
行き着いた先に、朝の景色が心の視界いっぱいに広がるようなアンサンブルを焼き付けました。
本編最後のMCタイムに入るとともに、どうやら滝さんのギターのプラグが折れてしまったことが報告されます。
幸い予備はあるので大丈夫とのこと。
あれだけ凄まじいギタープレイを続けているので、どこかが故障してもストンと納得してしまう自分もいます笑
ギターの修正等の間、先ほどの「新月になって」に続き、「朝影 -The Future We Choose-」についても曲ができた経緯を話してくれた卓郎さん。
卓郎さん
「普段、自分はゲームをしないんだけど、この曲はゲームのエンディング用に書いた曲で。
朝が来ることをテーマにしてるんだけど、「朝焼け」の情景は「The Revolutionary」って曲で歌っていて、それ以外の曲でも、俺たちは何度も朝を迎えてるんだけど笑
その「The Revolutionary」で歌った朝焼けを、違う視点から書いてみたのが「朝影 -The Future We Choose-」って曲で。
というか、今回のアルバム自体がそうかもね。
だから改めてアルバムを通して聞いて、それを感じてみてください。」
確かに、特にアルバム終盤は分かりやすいほど、夜から朝への移り変わりが感じられると思ってましたが…改めて歌詞もじっくり追ってみなければ…!
ライブ後の楽しみも増えたところで、今は目の前のライブ。
最後に向けてギアを上げるべく、「まだまだ叫べるか!?」と何度も煽る卓郎さんに応えるフロアとくれば、曲はもちろん「叫び -The Freedom You Need-」。
卓郎さん
「叫べええええ!
もっとおおおおお!」
ラスサビ前のブレイクで卓郎さんが煽るたびに、フロアを飛び交う歓声はみるみる力強さを増していきます…!
そうしてかみじょうさんのハイハットから雪崩れ込むイントロが、先述の「The Revolutionary」に繋がり、イントロのキメフレーズとともに前方の楽器隊3人が一斉に大ジャンプを決めて、バンドアンサンブルが革命的に鳴り響くわけですから、この夜は大胆に、ロックのロマンとともに輝き出すわけですよ!!!
興奮のままに再び別視点からの朝焼けを迎え入れたのでもう大団円…だと思ったか!?私よ!?
もっともっと、色濃く、眩しく、強烈な光を追い求めて生き急ぐように興奮を加速させるようなイントロに更なる大歓声が上がったのは、先日の楽曲ファン投票でも1位に輝いた「太陽が欲しいだけ」!
3分弱に詰め込まれる、更なる光を、音楽的爆発を追い求める4人の潔さと激しさと心強さに振り落とされないように、負けじと両手を思いっきり広げて、全てを受け止めて楽しもうと自分を奮い立たせます…!
よっしゃああああ!まだまだあああ!
と思いきや、鳴り響くのは何だかおどろおどろしい静謐なアルペジオ。
ここまで光のパワーで邁進してきたところで投入されるのは、ニューアルバムの中ではこの日唯一、まだ披露されていなかった「カタルシス」…こ…この終盤で…!?
Aメロから、かみじょうさんによる素早くも力強く、正確にリズムキープされたタムが私の心音を加速させて、ゾクゾクさせてくれます…!
先ほどのあからさまな「陽」のエネルギーでなくとも、胸の内に宿る確かな興奮、これがカタルシスの真髄って…こと!!??
意外な選曲にも別角度からの興奮を煽られたところで、再び楽しげなセッション…この曲は…!
ライブver.でしか聞けない、私の中でも随一お気に入りの滝さんの鋭いギターリフとともに、卓郎さんがマラカスを鳴らし始めると、フロア前方は狂気のダンスパーティに!
と、ここまでは9mmのライブ定番のアレンジでしたが、そこから続くのは更に陽気度を底上げしたような滝さんのギターフレーズ!
あまりに楽しげすぎて笑ってしまうほどでしたが、「踊れーーい!」という卓郎さんの煽りもあって、フロアは更に楽しい楽しいダンス天国に…!
数小節に渡りそんな展開が続いた後、再び聞き覚えのあるセッションは、エンジンが暖まりきった最終段階へ。
卓郎さんの呼びかけのような腕振りと共に、フロア中に木霊するカウント…「ワン!ツー!スリー!フォー!!!」
何も言わずとも、本編ラストを狂騒で塗り潰したのは「Talking Machine」でした…!
軽快で楽しそうなボーカルに終始した卓郎さん、ポーカーフェイスながら激しく大胆なドラミングが最高にセクシーだったかみじょうさん、サビに入るたびにステージ上で楽器をブンブン振り上げて大暴れしながらも、音を鳴らすという大前提の行為は楽しくも一切ブレなかった滝さんと和彦さん、両膝にグッと力を込めながら、ライブでの9mmサウンドを確かに支えていた武田さん。
結局何度でも訪れる朝。
どういう形であれ、何度だって自分を奮い立たせて、再起動させてくれるのはやっぱりロックンロールで、それを豪快に、全く変わらない熱量で鳴らしてくれた9mmは、信頼に足りすぎるロックバンドでしかありませんでした。
卓郎さん
「明日もいいライブができそうです!
小樽はどんな街かな…!?
俺たちで確かめてきます!
ツアーを回って、このアルバムが俺たちのものになったら、また来るから!
また会いに来てね!」
アンコールは再びお立ち台に立った滝さんの切り裂くような鋭いギターストロークから
「Answer And Answer」。
和彦さん、卓郎さん、滝さんの3人が揃って、ステージ前方に出てきて堂々と鳴らす様はあまりに頼もしすぎて、まだまだ続くであろうバンドの景色に想いを馳せました。
そのまま始まるのは少し静かなセッションですが、この聞き覚えのある流れに、その静けさと反比例するような大歓声に包まれるペニーレーン…!
卓郎さん
「最後の曲です。
本当にありがとうございました…!」
滝さんの人智を超えた高速ギターストロークから、全てをカオスを深淵へ叩き落とす「Punishment」…!
こんなに破滅的な音像で、目から、心から溢れて止まらないことなんて、他のバンドではおそらくあり得ませんが、あり得ないBPMで掻き鳴らされる狂騒のスラッシュメタルがこんなに楽しいんであれば、音楽が好きな人生はまだまだ、まだまだ!、まだまだ!!楽しいに違いないという実感で、暴走する心は止められませんでした…!
最後にはピックをこれでもかとフロアに投げる和彦さん(投げ方がいちいち上手い!)、口の動きで「ありがとぅ〜ございま〜したっ!」と言いながら、何だかおどけて可愛らしく去っていくかみじょうさん、淡々と去っていく滝さんと武田さん、そして最後までステージに残り、端から端まで丁寧に客席にお辞儀しつつ、感謝の言葉を伝えてくれた卓郎さん。
卓郎さん
「また会おう!」
ロックバンドとして、何一つ「変わらない」ことは難しいと思います。
それでも、時に爆裂的に、時に叙情的に、カオス極まれりなロックンロールを、これだけキャリアを重ねた9mmが昔と変わらず楽しそうに鳴らしてたんですから…そりゃこちらも楽しかったですよ…!
強いて言えば、いつにも増して笑顔が多いように見えたところが変化でしょうか?
いや、というより「実感」ですね!!
今回は以上です。
最後まで読んでいただいたそこのあなた、本当にありがとうございました。