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[今こそ折れない旗を掲げろ]ハルカミライ「ライダース」(Album「ニューマニア」より)


 こんにちは。


 音楽のジャンル分けにめっぽい弱い、語彙力半人前、気持ちの熱さは100人前のシリアスファイターです。


 最近では、一括りに、「J-POP」!、「ロック」!と表現できる音楽って少ないですよね。


 星の数ほど存在するジャンルの垣根を越えて、素直に「いい!」と思う曲が評価されやすいというか、多様な音楽が存在する素敵な時代になりました。


 一方、一つのジャンルに固執した音楽は、それが好きな熱狂的な音楽ファンには当然受け入れられますが、「飽きっぽい」とか「やりつくされた」感があって、新鮮味に欠けるという点から、逆に間口が広がりにくい、という現実もあるように感じます。


 と、あれこれ言っている私の頭を、常に直球のパンクサウンドと歌詞と熱い歌唱でカチ割り、心のストライクゾーンを正確に射貫いて着実に勢力を拡大してきたのが、
 このハルカミライというバンドであり、「ニューマニア」という新しいアルバム
でした。


 そして何より、アルバムに先駆けて世に解き放たれた「ライダース」という曲に、週後半でしんどくなってきた自分は、何度もケツを叩かれ続けたのです。


 ドキドキしちゃうほど「漢」前な橋本さんのボーカルから始まるこの曲。

 イントロからAメロにかけて、「ド!」シンプルなエイトビートのロックンロールは、清涼感のあるギターとコーラスの風通しが抜群です。


 Bメロからグッとタイトなロックサウンドに変貌を遂げ、橋本さんのボーカルも、より太く、力強くなります。

 思い通りにしたいんなら 想像力が足りない
 正義でいるための疑い 俺にはよく分かるよ


 ただの、爽やか青春パンクロックバンドじゃねえことは歌詞からも明白で、人の「思い、考える気持ち」にグッと焦点を当てます。

 声を聞けば分かります。
「嘘がない」ってこういうことだと思います。


 (いい意味で)暑苦しい声が、叫びが、想いの力強さを最大限加速したところに繰り出されるサビで、再び繰り出される痛快なエイトビートは、
 確信と説得力が何倍にも膨れ上がって爆発します。

 折れない旗を振りかざせ 弱っちい腕で
 あんな事して何になると好きなだけ話してろ


 無謀かもしれなくても、やるって決めたらやるしかない。

 でも、この曲に出てくるのは、ただの無鉄砲じゃない。

 疑って、想像して、色々知って、誰かに何か言われようと、それでも自分でやるって決めたからやる

 人間らしい決断と行動力を掻き立ててくれるから、ハルカミライが好きなんです。



 一人でも、初めてでも、やってやるんだ今こそ。



 後、間奏途中のギターソロで急に転調するの勘弁してください・・・、
 興奮が加速しちゃうから・・・!

 撃ち抜くだけ ときめいて
 撃ち抜くだけ 笑ってやる


 私自身、「笑って」で結論付ける曲が苦手な部分があります。

 「笑ってなくても生きてりゃいい」くらいの方が、理解できる人間です。

 でも、ここまで痛快な4分間を喰らうと、「ちょっと笑ってみるか・・・!」くらいには思えます。



 笑った先で、今よりも、ほんの少しだけ、自分のことが好きなれるかもって思います。




 人の心と逃げずに向き合って、諦めずに闘った先に見える景色を信じて発信し続ける、ハルカミライのパンクロックが今、
 こんなにも多くの人に刺さりまくっていることは、生きる希望でしかないですよ!



 今日もたくさんの音楽に関わった全ての人、音に感謝します。


 そして今回も最後まで読んでいただいたあなたへ、本当にありがとうございました。

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