【ライブ感想文】UNISON SQUARE GARDEN(GUEST:イズミカワソラ)「UNICITY vol.2」@札幌ファクトリーホール 2024.3.20(水・祝)
こんばんは。シリアスファイターです。
今回はUNISON SQUARE GARDEN(以下、ユニゾン)のファンクラブ会員限定ライブツアーのファイナル、札幌公演のライブ感想文です。
「ファンクラブ限定のライブに行く」のは昨年のSUPER BEAVER以来1年振りですが、ユニゾンのそれは初めて。
しかも全公演、ユニゾンのライブSE曲でお馴染みのイズミカワソラさんがゲスト出演。
3人以外の方が一緒にステージに立つだけでも大事件ですが、ソラさんの鍵盤が入るということはあんな曲やこんな曲、はたまたそんな曲もソラさんの生演奏を交えて聞けるのかもしれないと妄想を膨らませるだけで、発表時からそれはそれはウッキウキで心ホックホクだったわけです!
さらに前回のファンクラブツアーでは、メンバーそれぞれが選曲したカバー曲の披露などもあったらしく、FCで定期的に更新されるメンバーラジオを聞く限りでは、今回もそれは用意されるご様子…!
こんなスペシャルなライブ、しかも休日開催とくれば、チケット確保前から参戦確定。
いよいよ周年イヤーに突入し、今年はユニゾン界隈が騒がしくなるに違いない中で、私も乗り遅れることなくスタートダッシュを決めるため、ファクトリーホールへ猛スピードで突進しました。
会場に入ると、大きな「UNICITY」のロゴを背に携えたステージがお出迎え。
3人分のバンドセットが用意されているのはいつものことですが、中央に鎮座しているマイクスタンドとキーボードと椅子の存在が、この日の特別感を物語っています。
この日の私の視界は、オールスタンディングで前から3列目の斎藤さん(上手)側。
今日も存分にその模様を目から耳から、心に納めるには万全の態勢です。
ほぼ定刻通りに会場が暗転すると、ステージに降り注ぐ柔らかな木漏れ日のような照明が優しく照らし出すのは中央のキーボード。
「この瞬間を待っていた…!」とばかりに会場中の拍手で迎えられる中、イズミカワソラさんがスタスタと歩いてステージに登場します。
静かに定位置に付き準備を整えると、水滴がポタッ。ポタッ。と落ちるようなあのピアノフレーズと、少し吐息混じりのソラさんによる優しい歌声が。
このライブが発表された時、ほとんどのユニゾンファンが妄想したであろう、ユニゾンのライブSE曲である「絵の具」の生弾き語りから幕を開けたライブ。
長年ユニゾンのライブにおいて、「始まり」の名場面を何度も産み出してきたこの曲を、とうとうご本人の演奏で聞ける日が来るとは…🙏
ライブ前の妄想も、目の当たりにしている現実への興奮も、大事な宝箱にギュッと閉じ込めるように神聖で愛おしい空気に包まれる会場。
ユニゾンのライブに来ている我を忘れかけるくらい、ソラさんの弾き語りに心が釘付けになっていると、曲終わりにスタスタと歩いて登場する斎藤さんの姿に我、帰還。
しかし登場したのは斎藤さんだけで、手にはマイクのみ。これは…?
すると「絵の具」のアウトロから、ゆったりと別の曲を奏で始めるソラさん。
斎藤さんが歌い始めるのはなんと「春が来てぼくら」で、ソラさんのピアノと斎藤さんのボーカルのみの特別なセッションで展開されます…な…なんてこと…!
昨日まで別バンドのライブ2daysを経て、3日連続のライブとなる斎藤さんの口から溢れるのは、そんなことを微塵も感じさせない繊細なボーカルワーク。
1番はゆっくりと、2番からはテンポアップしてピアノの力強いフレーズが扇動する中、2人で目配せをしながら繰り広げられるセッションは、この曲の持つメロディの美しさが如実に感じられ、とにかく優しくて暖かい。
ユニゾンのライブのはじまりで、こんなに愛おしい気持ちを喚起させられる瞬間が訪れるなんて…!
アウトロではとうとう田淵さんと鈴木さんが登場。
田淵さんがいつもの準備運動なしで、スタスタと歩いて颯爽と準備を整える様にも勝手に特別感を覚える中、20周年の春を迎えたメンバーがとうとうステージに揃いました。
一瞬の静寂から、ソラさんが奏で始めたピアノイントロ。
前述の「絵の具」のほか、ソラさんがいることによって演奏することが予想される曲の中で、ソラさんがレコーディングに参加したわけではないものの、音源にピアノが入っている曲がいくつかありました。
特に思い入れが強かったこの曲は、「これをやられたらもう…たまらないな…。」という一曲。
今、耳から心に飛び込んで広がる流麗なフレーズはまさしく「harmonized finale」で、多少予想していても、地に足をつける美しさと勇ましさを鼓舞してくれるように広がるアンサンブルに…止まらない…止まりませんでした…。
流しても流しきれないほど溢れる気持ちは、絶対に流さず心に留めておきたい、一夜限りの音の形。
サビの進行に従ってゆっくりと光の明度を上げる照明演出も相まって、文字通り光に包まれる街、「UNICITY」。
ユニゾンを好きになって、ファンクラブに入るほど膨れた物好きとしての気持ちを大切に持ったまま、今日この場に立ち会えていることが本当に嬉しくて…ありがたくて…!
最後のサビを歌い終えた瞬間、弾けるような斎藤さんの笑顔にとどめを刺されるように、ユニゾンへの、ソラさんへのありがとうの気持ちは早くも私の沸点を大幅に更新してしまいました。
斎藤さん
「ありがとうございます!
ゲストはイズミカワソラさんです!
今日はいつもどおり3人でやったり、こんな感じでソラさんを交えた4人でハイパーユニゾンスクエアガーデンとしてやったり、僕たちの内輪ノリを笑、楽しんでいってください!」
短めとはいえ、近年MCを挟まなくなったユニゾンのライブで久しぶりに斎藤さんのMCを聞けて嬉しいとともに、気持ちが抑えきれず序盤で失神寸前(心の状態の話)だったので、ここで少し心を落ち着けます。
斎藤さん
「次に歌うのは…イズミカワソラさんです!」
このハイパーモードの4人で演奏するとすれば、5年前に発表されたユニゾンのトリビュートアルバムにおいてソラさんがカバーしたアレンジの「ガリレオのショーケース」で、まさかユニゾンご本人の生演奏で聞ける日がくるとは…!
アレンジver.ではピアノだけでなくドラムもソラさんご本人が演奏するという超人振りも話題になりましたが、本日はそんなアレンジver.の同曲を、ベースも、ドラムも、ギターも、緻密なフレーズの応酬で、カバー版から大胆にバンドサウンドでリアレンジするユニゾン様御一行…!
間奏では、斎藤さんのかけ声に合わせて、ソラさんのピアノと鈴木さんのドラムが交互にソロを披露!
心躍るようなピアノフレーズを奏で続けるソラさんに対し、スネアの強烈連打を軸に力強くドラムソロをたたみかける鈴木さん…!
加速した興奮の先に、ソラさんによる呼びかけから、ステージ前面で豪快なギターソロを発射する斎藤さんと、負けじと熱いベースプレイを魅せる田淵さん…!
なんと気付けばソラさんアレンジver.から、ユニゾンによる原曲ver.にすり替わっているというロックバンドの力業!笑
ロックバンドとピアノによる、楽しい…楽しい…!楽しい遊びの時間!!!
アウトロで小刻みに頭を振り乱しながらドラムを叩く鈴木さんに呼応するように、純度150%の楽しいロックバンド体験に、喜びの笑顔が溢れて止まりません…!
ここでソラさんタイムは一旦終了。
小走りで颯爽とステージを去るかわいらしいソラさんを見送りながら、セットチェンジの間、いつもどおりの3人による、マイナー調の暴風雨が吹き荒ぶ激しいセッションが展開されます…!
少しピリッとしたソリッドな空気に包まれる中、3人だけの空間となったステージに鳴り響くのは、ザクザクと空気を切り裂くような斎藤さんのギターフレーズ。
「これが生で聞けてしまうのか…!」と思わず天を仰いだ、インディーズ時代の名曲「水と雨について」。
ひたすら降り注ぐ雨のように鋭いフレーズの応酬は、ほんの少し痛いけど、とにかくひたすらかっこいい。
ユニゾンが「ロックバンド」を貫いてきたことが痛いほど伝わる選曲と、バチバチの照明演出の中の激しい演奏に痺れ続けて、激しく身体を動かしている訳でもないのに、身体中から汗が噴き出て止まりません…!
7月に札幌でthe pillowsとの対バンが予定されていたこともあり、その時にでも聞きたいなと思っていたらフライングで聞けた「RUNNERS HIGH REPRISE」。
ライブで聞くのはとても久しぶりでしたが、鈴木さんによる跳ねるリズムはそのままに、打音が圧倒的に大きくなっていた事実にここ数年の進化を感じながらも、このミドルテンポの曲で、田淵さんが興奮のままに何度も上げ下げする太ももはどこまで上がるのかいつまでも観察していたいという邪念も宿っていたくらいには、私の心の情報処理は既にとっちらかっていました笑
また7月に聞けたら感慨深いなと思っていた矢先、一瞬の静寂から斎藤さんが華麗な指使いで爪弾くアルペジオはなんと「あまりに写実的な」…!
現状での最新シングルのカップリング曲、このツアーで初披露されていたんですね…!
一聴では捉えがたい不思議なフレーズが折り重なる中、サビのメロディでポップに集約されるという芸術品のような演奏に見入ってしまいます。
このフレーズが生で聞けただけでも、私の心はフルカラープログラム。
ギターの静かな余韻を残してフェードアウトしていく中、うっとり余韻に浸る会場に拍手は起こりません。
斜め上から木漏れ日のように降り注ぐ照明に当てられた斎藤さんが魅せる、優しいギターストロークから始まる「三月物語」。
「春がきてぼくら」同様、そのものズバリな季節に聞くことができて嬉しい限りですが、ライブで聞くのは実に約5年ぶりだったこの曲は、嬉しさ以上に驚き。
あの時はカップリング曲しかやらないという15周年ならではのツアーだったからこそ聞けたという実感があったからこそ、この選曲は意外すぎて、それでも満たされる音は柔らかく、ゆったりと浸ってしまいました。
どれだけ情報処理が追いつかなくても、いい加減気付かざるを得ない事実。
「あれ?カップリング総選挙始まってる…?」
気付いた時には既に遅し。
「mouth to mouse (sent you)」から再び盛大に駆け足を始めるバンドサウンドに、心をガッチリと掴まれて昂ぶる気持ちを抑えきれない私は、きっとどう考えてもUNICITYの市民の1人でしかありませんでした。
もう…このまま何でもください!
なぜかは分かりませんが、「このままカップリング総選挙するなら、次はこの曲がいいなあ…」と無意識に、本当に思っていたら、その曲のライブver.のイントロアレンジが聞こえてきたんです…!
多少気持ち悪いと思われても、この時ばかりは運命みたいな感情にときめいた「シグナルABC」で前半戦のピークへ!
Bメロのコーラスフレーズで一緒に歌う人や手を上げる人、サビでの溢れんばかりの盛り上がり。
通常のユニゾンのライブであれば、アルバムのリード曲やシングル曲が占めることの多いポジションに位置するこのカップリング曲に対する、それと変わらないどころか待望感に溢れた会場の熱量も影響して、一市民としての誇りと興奮を抑えきることはできませんでした…!
斎藤さん
「前に同じライブのvol.1をやった時は、どのくらい人が入るか分からなくて、狭い会場を抑えたら、あっという間に売り切れてチケットがプレミアになっちゃって。
その反省を踏まえて、vol.1.5として会場のキャパを広げてやったら、広げた分だけ余っちゃって笑、そんな黒歴史があったから、vol.2をやるまでに8年かかっちゃったけど、今日は楽しくやれてます!」
今回のツアーに至るまでの詳しい経緯を、田淵さんに確認しながら話してくれた斎藤さんですが、田淵さんは詳しいことは覚えていないようで、首を傾げるばかり笑
こんな貴重なライブを、北海道でやってくれて、1000人規模の会場でチケットが売り切れている現状とここまでの会場の熱量が、ユニゾンがブレずにロックバンドを貫いたことと支持を拡大してきたことを何よりも証明していました。
斎藤さん
「誰も知らない曲をやってもこんなに盛り上がって笑、勘違いしそうになるんですけど、ここからはさらに内輪ノリの局地ということで、カバー曲をやってみたいと思います!」
きました!楽しみにしていたカバー曲タイム!
どんな曲が選ばれたのかなと考え…る間もなく、ジャッ!と音を揃えて奏で始めたイントロ一発で把握。
昨年、事あるごとによく聞いたこの曲はまさしく、新しい学校のリーダーズ「オトナブルー」…!!??
本日演奏するのは歴戦のロックバンドであるユニゾン。
個人的にはラテンのような情熱的な雰囲気を感じさせる、「大人ぶる」どころか大分「大人びた」印象のロックナンバーに!
その「大人びた」印象を決定づけるのは何よりも斎藤さんのボーカル。
その高音ボイスで艶っぽい歌い方が、あまりにもべっとりとバンドのグルーヴに絡みつくものですから、あまりの官能さにくらくら…クラクラ…kurakura…。
斎藤さん
「はい笑。
UNICITYライブ、これで終わりません!
次に歌うのは…田淵智也!!」
一曲でも情報処理が追いつかない(というか今日はもうずーっと追いついていない)中、お次はイントロですぐ分からなかったものの、歌い出しでバッチリピンときてしまった、SURFACEの「それじゃあバイバイ」 !!
幼いながらもテレビでドラマ「ショムニ」を見ていて、かつ曲も大好きだった私は大歓喜…!
原曲の印象にかなり近い印象のカラッと抜けの良いバンドサウンドに乗せて、スコーーーーン!と直情的に天井を突き破るような歌メロの魅力を最大限引き出すにはもってこいの田淵さんの歌声…この選曲にドンピシャです!!
斎藤さん
「UNICITYライブ、これで終わりません!笑
さあ…次は誰なんでしょうね…?
…誰なんでしょうねぇ…?笑」
会場にいる誰もが次のボーカリストを察しながら笑、後ろでマイクのセッティングを懸命に行うスタッフさん、そして、ハイハット付近のタンバリンの上に置かれているのは…なぜかリコーダー?
斎藤さん
「次に歌うのは…鈴木貴雄!
ドラムと歌だけじゃ足りないということで、ドラムリコーダー歌でお届けします!
「強風オールバック」!!」
斎藤さんのタイトルコールから、なんと鈴木さんはイントロからリコーダーを片手で吹きながらドラムを叩き、Aメロに入るとドラムの演奏はそのままに、すかさず歌い出すという、千手観音もびっくりのハイブリッド鈴木貴雄の降臨に大歓声…!
ゆこぴさんのカバー曲ということで、私は初めて聞く曲でしたが、リコーダーによるシュールな雰囲気もポップなグルーヴも、思わず身体が動いてしまうような、とてもかわいらしい楽曲…!
曲終わりには立ち上がって、客席にビシッとリコーダーを突きつけ、くるくると回す仕草で会場を沸かせる、リコーダーマスターであり、エンターティナーであり、ボーカリストであり、スーパードラマーである鈴木さん!笑
この後、斎藤さんから改めてカバー曲の紹介を挟んだ上で、
斎藤さん
「一生懸命練習しました…!
もうこれは宴会芸の延長ですから笑
門外不出でお願いします!笑」
とのお話が笑
あまりにも贅沢すぎる宴会芸に、すっかり楽しまされてしまいました…!
斎藤さん
「…戻ります!笑」
「あ、3人の曲に戻るんだ。」という意味かと思って、もちろんそのままの意味でしたが、その曲が「スノウリバース」だったため、流石に出だしは笑ってしまいました笑
それでも演奏が進み、最初のサビに入る頃には一面、銀色の雪景色。
降り積もる雪のような照明演出の影響とともに、まだ雪が残るこの北海道の地で聞くからこそ、情景と心情に対する想像が胸いっぱい膨らむようなシリアスなバンドサウンド。
いつも通りのユニゾンのライブに軌道修正したところから「いけないfool logic」でカップリング沼を脱出!
シングル曲きたー!
別にカップリングで縛っていた訳ではないライブでしたが、唐突な表題曲にびっくり!
このライブでも、驚きと興奮に満ちたセットリストを構築する田淵さんの手腕に改めて唸らされます…このこのぉ…!!
選曲もハッピーに溢れたこの曲ということで、後半戦に向けて再び楽しいが加速していく様は必然…!
と思いきや、ここでカップリング沼に戻ったー!笑
「ナノサイズスカイウォーク」!(嬉しい)
空を駆け回るような、自由で楽しいグルーヴが充満する中、2番のAメロでこの日初めて上手袖にひょいひょいと姿を現した田淵さん。
サビに入る直前まで、眉間に皺を寄せたり、口を大きく開けたりしつつ、奏でるベースプレイは正確無比というとっっっても楽しそうな田淵さんが、猛ダッシュでサビのコーラスに戻るという、ユニゾンのライブではお馴染み(?笑)の光景を、この日もしっかりと拝むことができました。
楽しいですよね…ロックバンド!!
そのままカップリング曲でも随一の高揚感を放つ「Micro Paradiso!」へと繋げていきますが、何と言っても見所であり聞き所は間奏部。
下手にゆっくりと歩み寄り、客席側を向いた斎藤さんと、ステージ側を向いた田淵さんが向かい合って何をするかと思えば、演奏しては止まる間奏のフレーズに合わせて、田淵さんだけがゆっくりと膝を曲げたり伸ばしたり、上下運動を繰り返します。
何をしているのか分からず、笑うしかないお客さん笑
すると斎藤さんは途中からそんな田淵さんを避けるように、身体を横に反らし始めた辺りから様子がおかしくなり笑、それが発展して、お互いが向き合ったままEXILE風に体を回し始める2人、というその場限りのグルーヴの誕生に会場が爆笑と拍手に包まれます笑笑
フレーズの合図を出す鈴木さんも流石に笑っていたこの光景は、まさしく究極の「内輪ノリ」!
こんなにはちゃめちゃやっても、演奏は一切ブレずにきっちり決めきって大団円を迎えるからこそ、やっぱり私の大好きなロックバンドでしかないという事実に、たまらなく「好き」が溢れて止まらなくなってしまうのです…!!
でもこれで終わらないこのライブは、カップリング曲の中でも人気の高い「I wanna believe、夜を行く」で、UNICITYライブでしか到達し得ない頂を目指してさらに駆け上がります。
散々「楽しい」が先行してきた時間だからこそ、斎藤さんの力強いボーカルと歌詞がいつにも増して心に響いた時間。
まだまだまだまだ、私自身の夜も越えていく準備をしっかり整えていくように、精一杯の力を込めて拳を振り上げました…!
そろそろライブも終わりかなというところで、斎藤さんの呼び込みと、田淵さんによるライオンのように両手でかわいく威嚇(?)するようなポーズに迎えられるように、再びソラさんがステージへ。
機材を再度セッティングする間、斎藤さんとソラさんによる、このツアーでの思い出を振り返る時間へ。
斎藤さん
「このツアーで印象に残ってることってありますか?」
ソラさん
「う~ん…「(Micro)Paradiso!」が毎回変わるのが、面白かったです笑」
「あのEXILEは全会場違ったんですね笑」と思うと、他の会場の様子も大いに気になります笑。
そんなソラさんは、メンバー3人と全会場で楽屋が一緒だったそうですが、楽屋にてストレッチを行う田淵さんが発する「ああ…!!」という奇声(?笑)にびっくりしていたご様子笑
斎藤さん
「僕らにとってはいつもどおりのことだったんですけど、知らない人からしたら、ストレッチしてるおじさんが奇声を発してたら驚きますよね笑
僕らが「慣れてる」ってのもヤバいかもしれないですけど笑」
先ほどの出迎えポーズ然り、田淵さんへの反応に困り気味だったソラさんと、いつもどおりの田淵さんをどちらも優しく(田淵さんには少し呆れつつ?笑)フォローし続ける斎藤さんという構図が見て取れたところで笑、改めてこのツアーでの共演に至る過程について、斎藤さんから。
斎藤さん
「それこそライブにSEが必要とか知らなかった頃から、ソラさんの曲を使い始めて。
ソラさんの曲が流れることで、ライブ前の雰囲気をただすというか、気持ちを作ってライブに臨むことができています。
何て言ったら良いんだろう…かけがえないというか、恩人のような存在なんです。
そんな人と一緒にするライブをUNICITYのみなさんに見ていただきたかったんです…!」
ユニゾンへのおめでとうと同時に、ソラさんへのありがとうの気持ちも大いに掻き立てられたこの日。
ユニゾンにとっても、ユニゾンが好きな私のような人間にとっても、大恩人であるソラさんに目一杯の感謝を込めて、改めて大きな拍手が送られます。
斎藤さん
「それでは、そんなソラさんにミュージックビデオにも出てもらった曲を、やりたいと思います…!」
もう大多数の人が何の曲か分かっている会場で、それでもあの軽快なピアノフレーズのイントロが披露されると拍手と歓声が起こるのは、それだけ「mix juiceのいうとおり」が、このライブだからこそ聞きたかった待望の一曲だったからに違いありません。
私自身も思い入れの強い一曲で、すぐこみ上げてきてもおかしくないとライブ前は思ってましたが、曲の1番部分はピアノによる厚みを増した前進を続ける軽快なグルーヴにとにかく圧倒されっぱなし…!
それでも少し慣れてきた2番からはいつも通り、隠も陽も溢れ出すぐるぐる感情が込み上げてグッときてしまいましたが、それでもなお推進力を増し続けるグルーヴが、「いけ!…いけ!…」と励ましてくれているような優しさに…感涙………!
曲中、4人それぞれに最高の笑顔が見られた瞬間があって、もうそれが全てでした。
だから、またここから、ロックバンドと生きていく理由ができました。
斎藤さん
「ラストっ!」
そっかああああ!!確かに!!ピアノ!!
色んな感情を抱えて生きる理由を再確認した後、私は私の人生へ、ユニゾンは20周年イヤーに向けて、「行ってこーい!」とエールを送るようなソラさんの煌びやかピアノフレーズに、どこまでも飛べそうな大きな翼を授けられたバンドサウンドは、どこまでも豪快に暴れる音に溢れてやっぱり楽しい…!!
こんなに泣き笑いに溢れた「オリオンをなぞる」を聞ける日が訪れたと同時に、ロックバンドの周年が幕を開けた圧巻のフィナーレ!
斎藤さん
「UNISON SQUARE GARDENの20周年、始まります!」
アンコールはなし。
ソラさんのピアノでドラマティックに厚みを増す生演奏からレアなカップリング曲の強襲、一生懸命練習したという二度と聞けないカバー曲まで、終始沸点オーバーの最最強強強の内輪ノリ…!
いよいよ始まる20周年!!
改めておめでとうございます!!!
そして、イズミカワソラさん、本当にありがとうございました!!!
これからもよろしくお願いします!!!
今回は以上です。
最後まで読んでいただいたそこのあなた、本当にありがとうございました。