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[ネタバレあり ライブレポ]2022年7本目 UVERworld LIVE HOUSE TOUR 2022〜NEVER ENDING WORLD〜(信人誕生祭)@ZeppSapporo 2022.2.14(月)


 こんばんは。シリアスファイターです。

 今回はUVERworld2年ぶりのライブハウスツアー、札幌公演のライブレポです。

 例によって演奏曲にガッツリ触れています。

 会場及び公演によって、セットリストはガラリと変わっている様子ですが、断片的にも知りたくない!という方は閲覧注意です。

 それでは。


 私はこれまで、UVERworldのライブを観るチャンスが2回ありました。

 いずれもフェス会場でしたが、当時の思い入れの強さから、観ることは叶いませんでした。
 というか観ませんでした。

 当時の選択を後悔してはいません。

 しかし!

 ここ数年のアルバム、曲を聞き、1日2公演フル尺でやり切るライブの噂を耳にし、

「今がベストに違いないUVERworldのライブ、一体いつになったら観られる・・・!?」

 という思いが募りに募りまくっていた事実は否めませんでした。

 そしてついに訪れたバレンタインデー。

 甘いチョコレートもドロドロに溶かす熱気に満ちた平日夜、ZeppSapporoの門を叩きました。

 2年前のライブハウスツアー。

 コロナ禍の猛威が今まさに始まらんとしていた2月下旬。

 予定していた札幌公演は当日になって延期(結果的に中止)が発表され、落胆するCrewの反応は、Twitterでリアルタイムに見ていたのをはっきりと覚えています。

 そこから2年経過した今。

 コロナの猛威は未だに収まる気配を見せませんが、それでもUVERworldの6人は再び、ZeppSapporoのステージに帰ってきました。

 今日のZeppは1階席がオールスタンディング。

 UVERworldに限らず、ZeppSapporoでこの光景を見るのも、2年ぶり…!

 私は2階の後方で見ていたのですが、ライブハウスにライブを観に来ているんだ!という感覚をいつも以上に覚え、始まる前から胸が熱くなります…!

 ライブ開始5分前になると、ステージ中央の画面に時計が表示されます。

 「定刻通り始めるぞ」宣言ともとれる演出に、会場中から期待を込めた拍手が巻き起こります。



 そしてライブは定刻通り18:00スタート。

 「NEVER ENDING WORLD」の壮大なメロディとともに、まずは真太郎さん(ドラム)、誠果さん(sax、manipulator)がオンステージ。

 力強いドラミングに合わせ、克哉さん(ギター)、信人さん(ベース)、彰さん(ギター)と次々に登場。
 一つ一つ重なり合う楽器隊の音が、会場の温度をグングンと上げていきます。

 そこに満を辞して、颯爽と登場したTAKUYA∞さん(ボーカル)が歌い始めた一曲目は、

“これが最後の言葉になるだろう…”

 「world LOST world」

 2年間待ったこのライブ…。

 今しかない、全力で楽しむしかない・・・!というUVERworldとCrewの戦いの火蓋が斬って落とされました…!

 一曲目から、身体中の力を込めて叫びまくるTAKUYA∞さん。

 この声が出せない空間で、何よりも自分自身が全身全霊で叫ぶことで、Crewの心の扉をグッとこじ開けます。

 間奏でベースの見せ場もあるこの曲は、まさに信人生誕祭にふさわしい幕開け。


 この勢いそのままの2曲目…。

 申し訳ありません。この曲のせいで、以降のライブレポは記憶が飛びまくっています。

 私自身の激推し曲である「7th Trigger」が鳴らされてしまったからですよお!

 本ツアーが始まってここまで、一度も披露されおらず、完全にノーマークでした…。

 始まった瞬間「あれ?これ…何の曲だっけ?」と一瞬脳内にバグが起きたのも束の間…。

 冷静さを取り戻した隙に、TAKUYA∞さんの口笛で曲を理解した私の脳は見事に撃ち抜かれ、50億個近い脳細胞が破壊されたのは言うまでもありません…。

 それほどまでにハードにぶつかり合うバンドサウンドが、ライブではより強固に響き、TAKUYA∞さんの、2曲目にして既に全身を振り絞るように魂で捻り出す高音が、完全に私を撃ち抜きました(2回目)…!

(以下のmc引用は全て、私の大体の意訳です。)

「今日は信人が決めた曲順!
 こいつがどんな思いで、曲順で選んだか感じながら歌う!」

 力強い言葉から、「Collide」、「I LOVE THE WORLD」と、アルバム「TYCOON」から抜群に踊れる2曲が続きます。

 どちらの曲も、バンドサウンドの一体感と重量感が絶品です…!


 TAKUYA∞さんは、前述の札幌でのライブ中止に触れつつ、

「いつでもライブができると思ってたら、突然できなくなった。
 今の状況になって、正直、不安になった瞬間もあった。
 でも、どんな状況だろうが、俺たちはこの6人に絶望したことなんてなかった!」

 と、弱さを吐露しつつも、このバンドを信じて突き進んできた、これ以上ない人間味溢れる言葉から鳴らされる「在るべき形」。

 既にライブのクライマックスかと錯覚してしまうほどの熱量と輝きで、ボロ泣きしながらステージを見つめる人が続出していたはずです…私も視界がぼやけていたので、はっきりとは分かりませんでしたが…。


 ここでなんとまだ5曲笑。
 TAKUYA∞さんがステージ袖にはけて、一瞬のブレイクタイム。

 真太郎さん、信人さんのmc。

「今日はのぶちんの誕生日を祝いに来てくれて、ありがとうございます!」

 と、信人さんとお揃いの赤いジャージを身にまとう真太郎さんの力強い言葉に、信人さんは、

「ありがとうございます。」

 ちょっと照れくさそうで、話すときもCrew半分、真太郎さん半分の目線ポジションで、どことなくお茶目。

 ここまで頭をブンブンに振り回しながらベースを引きちぎっていたあの人はどこへ?

 思わぬギャップに、人間味を感じてキュンとしましたね・・・。

 すっとステージに戻ってきたTAKUYA∞さんに、直前までしていた動物園(UVERworldはゴリラ、Crewが客の例え)の話をしようとしたら、「なんだ、もっと面白い話かと思った笑」と軽くあしらわれるところまで、含めて和やかな雰囲気になったところで、

「思うようにいかなくたって関係ない!
 この音で、景色を変えてやる!」


 「AVALANCHE」で
、再びライブハウスの熱狂空間へ!

 打ち込みや同期の印象が強いこの曲も、ライブでは、生のバンドサウンドと融合することで驚くほど力強さが増します。

 音源の興奮を軽々と飛び越える、ライブバンドとしての実力をこれでもかと見せつけてきます。


 間髪入れずに、楽器隊の5人が手元の太鼓を打ち鳴らし、さながら祭りの雰囲気。
 吹き荒れる誠果さんのサックスが興奮度を加速させるのはもちろん「Wizard CLUB」

 これも個人的には意外な選曲だったため非常に嬉しかった・・・!

 誠果さんのサックスが、このバンドにもたらしている、ロマンチックでパワフルな色気が爆発していました。
 改めてこのバンドならではのサウンドの立役者であることを実感しました。


 「まだまだ足りねえええええ!
  彰、行けえええええ!」


 TAKUYA∞さんの煽りから、彰さんの鋭いギターフレーズで、前半戦を締めくくるのは「ROB THE FRONTIER」!

 ここまでの3曲の流れが個人的に勝手にグッときたポイントでした。

 世間一般的なロックバンドの型に捉われず、EDMなどの打ち込み要素、サックスや太鼓、ジャズベースなどの他の楽器の音も積極的に取り入れ、常に自分たちが楽しい、かっこいいと思う音を追求して、開拓し続けてきた唯一無二のバンドの決意と実力が存分に発揮されたこの流れに、

 俺もやるしかねえ!

 やる気の火を焚き付けられました。



 目頭も十分に熱くなったところで、TAKUYA∞さんは自身の誕生祭を振り返り・・・

 「俺も自分が知らされていない曲を、当日サプライズでセットリストに加えられたことがあった。
  …次の曲が「NO.1」だと思っているのは信人だけ・・・!」


 「えっ、何やるの?」と、声が出せないながらも、会場及び信人さんがざわつく雰囲気を感じていると・・・、まさかまさかの青山テルマさんと愛笑むさんがステージに登場・・・!

 披露されるのはもちろん「SOUL」。


 予想外すぎる選曲に、会場はこの日一番のハッピーで開放的な空気に包まれます。


 曲終わり、颯爽と去っていく二人・・・と思いきや、TAKUYA∞さんは愛笑むさんを呼び止めます。

 愛笑むさんが着ていたのは、まさかの信人さんのステージ衣装笑。

 「スタッフに「これ着て出てください」って言われて・・・笑、ここのスタッフには悪い奴がいますよ笑」

 スタッフさんも含めて、信人さんへの愛を感じる愛笑むさんのエピソードトークからTAKUYA∞さん、

「いやあ、孝之は来れなかったんだよね。
 仕事だって笑。
 完全な状態ではないけれど、お前の最低が俺の最高、俺の最低がお前の最高、それでいいだろお!」

 のmcから放たれるのは、無論「来鳥江」一択。

 ステージ後方のスクリーンには、歌詞とともに、山田孝之さんの歌う姿も映し出され、会場中の手が上がったことは、言うまでもありません。


「どう?どう?信人?うれしい?」
「うれしいわ笑
 全然練習してなかったから笑」

 と無邪気なTAKUYA∞さんに、相変わらず照れくさそうな信人さん。

「二人(テルマさんと愛笑むさん)とも声かけたら即オッケーだった。
 長い間待たせた北海道のファンに、どうしても生で聞かせたかった!」

 と、信人さんだけでなく、北海道のCrewへの愛も感じさせるサプライズに、会場中から惜しみない拍手が送られます。


「みんなのことは3年も待たせた。
 3年も長いけど、1000年の孤独ってぞっとするよね・・・」

 とのmcから、今日のセットリスト唯一のバラード曲「えくぼ」へ。

 ロマンチストであり誠実なTAKUYA∞さんの美しい歌声が、直線距離で会場中に響きわたります。


 会場をセンチメンタルが包み込んだ後、今日ここまでの信人さんへの愛に溢れた演出の数々を経て鳴らされる「OUR ALWAYS」は、

 メンバー同士の結束や愛情をより深く感じさせたし、またまたライブで聞くと多幸感がより一層増すグルーヴに、これまた自然と目から水が…。


 と、ここから一気に後半戦。

「UVERworldからの音のプレゼントだ!」

 「Spreadown」
で骨太なセッションを展開し、会場は再び灼熱のライブハウスへ!

 曲終わり、一瞬の静寂と暗転から、真太郎さんの力強いハイハットのカウント。

 始まったのは「Roots」。

“いつだって 愛で救われた事実を 人は忘れられないんだ”

 何かにつけて、今日は「愛」に溢れすぎているし、愛や歌じゃ世界は救えなくとも、それでも人の心を信じる決意を歌ったこの曲に、初期から今になっても、全く変わらないバンド精神を改めて叩きつけられます。


「楽しみたいやつだけ手を叩けえええ!」

 この流れで繰り出される「GOLD」に、会場が割れるんじゃないかとばかりに、満場のクラップが響き渡ります!

 “誰だって 偽物の愛を求めちゃいないさ”

 ハードなバンドサウンドに、開放的なメロディ。
 本物のロックバンドの醍醐味をここぞとばかりに体現した最高の1曲が、最高の流れで一体感を作り出します。


 もう何度頂点を迎えたか分からないZeppSapporoに、まだまだ攻撃の手を緩めません。

「いつでもやる曲じゃなくなったけど、今日しかない一体感を・・・!」


 から始まった「Touch off」。

 声が出せないこの場においても、私には確かに、この会場にいるCrew全員の「FIRE!」レスポンスが聞こえました。

 この声が出せない環境で、手を挙げてようが、挙げていなかろうが、座って見てようが、立って見てようが、それぞれの想いを胸にUVERworldとともに前に進んでいく強い意志が、このライブハウス中に広がっていました。


「いい感じにのどがぶっ潰れてきたあ!
   今日1日分の喉を使いきれそう!」


 とTAKUYA∞さんもこれ以上ない充実感に満ち溢れ楽しそうです。


 ここから更なる一体感を・・・!と「零 HERE~SE~」で、誠果さんの勇ましいサックスによる開戦の合図とともに、始まるのは当然「IMPACT」


 真太郎さんの、ステージの床を全力で踏み抜きにかかる力強いドラミングが、何度も限界を超えてきたこのバンドに、Crewに、更なるエネルギーを与え、完全なるランナーズハイと化していました・・・!


 オリンピック顔負けのスポーツの祭典のような怒涛の展開を経て、

 「信人、今日何点?何点?」
 「100点・・・、120!、150!、・・・いや点数にできんわ・・・笑」

 と今日のライブへの手応えを噛みしめるTAKUYA∞さんと信人さん。

「俺らのこと、嫌いな奴のことなんてどうでもいい!
   売れようとすると、やりたくないことまでやっちゃうことがある。
 昔は本当に売れたかった。
 でも、今はそれよりも、自分たちのやりたいことを貫いて、身近な人たちのことを大切にしていく。
 今日のライブを観てもらえれば、今の自分たちがどれだけ最高の状態か分かるだろ!?」


 無邪気で自分勝手だけど、これまで共に戦ってきたCrewへの信頼を軸に、より自由なロックバンドとして在り方を歌った「One stroke for freedom」。

 淡々と自らのギタープレイに集中していた克哉さんが、お立ち台の上で時折ぴょんぴょん飛び跳ねはねながら、ギターを演奏していたのが個人的に特にグッときたポイント。

 自分たちとCrewに対する深い愛に溢れていたし、何よりメンバーが楽しそうに演奏する姿は、これからもこのバンドに背中を預けていたいという信頼感に満ちたものでした。


「信人がどんな思いで、この曲を最後に持ってきたか。
 これがUVERworldとして、あなたたちに今一番伝えたいメッセージ!
 これが俺たちの全て!」

 最後に届られたのは「EN」

 TAKUYA∞さんは、

「いつか、この歌をみんなと歌えるように!」

 祈りを込めた宣誓を、叫びを、歌を届けてくれました。


「新しい時代に足跡つける!
 俺たちが、UVERworldだああああ!」


 日々を共に戦うメンバー、スタッフ、Crew、この会場にいる全ての人に届けた、全身全霊の20曲。

 最後はメンバー全員が、信人さんへの想いを語り、本人は最後まで照れくさそうにステージを去っていきました。


 自分勝手に、楽しく、でも身近な人を思いやる気持ちだけは忘れない。

 陳腐すぎる表現で恐縮ですが、これ以上ないほど「愛」の力に溢れたロックバンドのライブでした。

 こんなとんでもないライブを生涯続けていれば、そりゃあもっと多くの人に愛されちゃうかもな・・・!

 そんな予感しかない夜でした。



 ここまで読んでいただきありがとうございました。

 ライブレポはまた一月ほどお休みして、またのんびり、聞いた曲の感想など、マイペースに書いていこうと思いますので、お時間ある方は是非お付き合いください。

セットリスト

 NEVER ENDING WORLD(SE)

1.world LOST world
2.7th Trigger
3.Collide~Live intro ver.~
4.I LOVE THE WORLD
5.在るべき形
6.AVALANCHE
7.Wizard CLUB
8.ROB THE FRONTIER
9.SOUL feat. 青山テルマ&愛笑む
10.来鳥江 feat.愛笑む
11.えくぼ
12.OUR ALWAYS
13.Spreadown
14.Roots
15.GOLD
16.Touch off
17.零 HERE~SE~
18.IMPACT
19.One stroke for freedom
20.EN


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