#70 「変えられるもの」と「変えられないもの」
1.「日野原重明 今日の言葉」 毎日の配信に感謝
2022年11月29日(火):本日もFacebookに「日野原重明 今日の言葉」が届きました。”スマートシニア全員集合!”(fb新老人の会 本部)のご担当が、日野原重明先生の珠玉の言葉を選んで、毎日配信して下さるものです。
fb新老人の会のフォロワーは今日現在27,168人。フォロワーの1人である私にも毎朝配信されますが、「今日の言葉」に触れることで、豊かで穏やかな気持ちになり、背筋が伸びるように感じます。今日一日を生きる上で有難い言葉ばかりです。ご担当の方には、この場を借りて感謝申し上げます。
本日の日野原先生の言葉は、二ーバーの祈りとして、日野原先生の著作や講演の中でも、多く引用されています。英語原文や日本語訳は、いくつか種類がありますが、渡辺和子さんのものを貼付します。
広く引用されている受身形”what cannot be changed” ”change what should be changed”ではなく、渡辺さんのものには能動形の”I”が使われています。
2.「変えられるもの」と「変えられないもの」
ウィリアム・ジェームズ(William James、1842-1910 米哲学者/心理学者)の名言として知られるこの言葉は、セカンドキャリアセミナー等でも、講師が最後を締めるメッセージとして良く使われます。受講者がセミナーで得た”「気づき」を、行動変容につなげて欲しい”との思いからでしょう。
「心から行動、行動から習慣、習慣から人格、人格から運命」へと、変容のステージが上がって行く、その第一歩はまず「行動から」です。
その意味で、プランドハップンスタンス理論には、良い行動習慣を作るための「5つの要素」が紹介されています(note#3 キャリアの「転機」に私が出逢った2つの言葉)。
2-1 ”見えないものを見る「抽象の目」(細谷功著)”からのヒント
ミドル・シニア向けのキャリアデザインセミナーで、Will、Can、Mustの重なる部分から「2つの理解(自己理解”アイデンティティ”と環境理解”アダプタビリティ”)」を深めるため個人ワークやグループワークを行うことがあります。
受講者は、意外に知らなかった自分と環境変化について、ワークを通じて気づくことがあります。
細谷功氏の新著”見えないものを見る「抽象の目」-「具体の谷」からの脱出”は、気づきから行動変容へのプロセスに参考になると思い、紹介します。
https://www.chuko.co.jp/laclef/2022/10/150775.html
「無知の知」とは、「知らないということを知ること」です。これは「自責」の考え方であり、行動変容につながります。
一方、今、デジタル化、情報氾濫の中で、「キーワード」で検索すれば、「いつでも・どこでも・何でも・誰でも」情報が入手できるため、「全て知ったつもり」になってしまっています。細谷氏によれば、その状態は、「無知の無知」(知らないということさえ、知らない)、「他責」の考え方であり、思考停止状態、勿論行動変容にはつながりません。
「他責」・他人事(ひとごと)としないで、「自分事」として自分の人生を生きるために、「具体と抽象」の考え方(具体と抽象の往復・上下運動)はヒントになると思います。一度、スマホ画面から離れて、興味を持った所に出かけてみるのも良いかもしれません。
「変えられるもの」と「変えられないもの」について思考する上でも、「具体と抽象」の考え方は参考になると思います。