事例を広くしてはいけない場合
前回は、前々回の画像選定から、事例選定をする際には、知名度や普及率が大事になってくる、と述べました。
今回は、事例を広くしてはいけない場合について述べていきます。
事例は広いほうが良い
例え話は何のためにするか。
分かりやすくなるようにするためです。
ゆえに前回拙稿では、pumaとATHLETAについて述べ、その上で、事例は知名度や普及率があり、広いほうが良いという自論を述べています。
「知っていそうな人間が多そうだと思えるもの」のほうが、多くの読者を対象に出来るからです。
pumaとATHLETAの場合には、老舗と中堅ということだけでなく、総合メーカーと専門メーカーであるということもあります。
誰もが皆、ATHLETAを知っていると思っていては読者を狭めてしまうと思いました。
多くの人の目に触れるものであることを念頭に、自論を展開するならば、ちょっとした事例には、読者の分かりやすさを念頭にして選びがちになるものなんです。
事例を広くしてはいけない場合
しかしながら今回は、手のひらを返します。
事例や例え話には「絶対に」広くしてはいけない場合があるからです。
広くしてはいけない場合とは何か。
具体にしか基づいてはいけない場合です。
例えば国際関係です。
絶対に子どもの喧嘩に例えてはいけません。
誰の本で読んだかもう忘れてしまったのですが、例えてしまうと具体的な話が出来なくなるので、厳禁なのです。
国家の武装解除について、銃を砕く、手を砕く、脳を砕く、と例えてはいけません。
そういう例え話は絶対に厳禁だからです。
具体に基づけなくなる。分かりにくくなる。
そういう話ではないものなのに、ごちゃごちゃと言っているようではいけません。
事例を広くしてはいけない人間
もう1つあります。
テイカーである場合です。
テイカーは例え話をしてはいけないのです。
テイカーは事例を広くしてはいけない人間です。
テイカーの最も典型的な事例として浮かぶのは、秘書への暴行で有名な元衆議院議員です。
(「違うだろう」で有名な元衆議院議員です。)
彼女は、公設秘書に対してのみ、何度も例え話を繰り返していました。
その結果が、あんな状態であったのです。
幼児にもわかるように「例えてやる」というのがいけないのです。本当にいけない。
そんなもんは、ただのパワハラです。
パワハラであるがゆえに、公設秘書に「のみ」、例え話をして、党幹部や有権者などの人々には、例え話をしていなかったのです。
「例えてみる」と「例えてやる」の違い
「例えてみる」と「例えてやる」は違います。
聞く側が分かりやすいように「例えてみる」。
聞く側が分かっていないから「例えてやる」。
そこに大きな違いがあります。
「例えてやる」のほうは、聞く側のことなんて、何も考えていないからです。
幼児でも分かるように例えてやる。
それでも分からないなら幼児以下である。
そういうパワハラをしたのがあの元議員でした。
本人は例え話をギブしたギバーのつもりでいた、典型的テイカーそのものなんです。
老害にはよくある
老害にはよくある話なんです。
「とにかく全員野球みたいなもん」というような変な例え話、心当たりがありませんか。
そういう老害は、野球に対する理解度を確認することなく、野球の話をし続けます。
聞く側の身になることが出来ないからです。
最近だと、ドラえもんやアンパンマンの例え話が増えてきました。
「幼児でもわかるのに」と言いやすいからです。
例え話からパワハラをしやすいからなんです。
例え話は、相手によってコロコロ変え「なければならない」ものです。
そこを怠って「何々さえ理解できない」としてはパワハラでしかないのです。
例え話を聞く側によって変えないなら、そして、変えられないなら、老害なんです。
この老害とは、年齢を問いません。
非高齢のはずの、あの元議員のように。
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