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リブのスウェットはミドルレイヤーとしてとても優秀
前回、タイツを履かない私の足の防寒について、述べてみました。
ジャージの上にさらにジャージを重ね履きする、もしくは、ジャージの上にウインドブレーカーを重ね履きすることで、ワンマイルウェアも防寒をしっかりとすれば快適になります。
今回は、重ね履きはジャージに限った話でもないため、上下スウェットの話にしようと思います。
上下スウェットのファッション
数年前ぐらいから、ファッショントレンドとして「上下スウェット」のブームがあります。
2025年現在でも健在のようです。
私もたまに上下スウェットはします。
championではなくpumaとathletaですが。
しかしながら、ファッション雑誌にあるような、厳冬期にコートと合わせていくようなコーデまでしようとは私には思えません。
寒いからです。
防風スウェットを以てしても、厳冬期には寒く、コートで補える寒さでは無かったです。
また、車社会であるため、上下スウェットの日にコートを合わせたくありません。
とは言え、上下スウェット自体は着ています。
重ね履きのミドルレイヤーとしてです。
ミドルレイヤーとしてのスウェット
予め述べておきますが、登山のミドルレイヤーにスウェットを用いるのは勧めません。
今回述べるのはあくまで「ワンマイルウェアの」ミドルレイヤーとして用いるならば、という話になってきます。
登山のミドルレイヤーにはスウェットは向かないものなのです。
汗を吸い、乾きにくく、重くなるからです。
登山であれば、トレッキングパンツの上にさらにオーバーパンツを履くのが良いでしょう。
一方で、ワンマイルウェアとしては良いのです。
ほとんど汗をかかないし、店舗で汗をかいても、家に帰れば良いからです。
スウェット上下はワンマイルウェアとしてならばミドルレイヤーとして優秀なのです。
綿は保温性に優れており、痒くなりにくいです。
そんな素材でタイツのような締め付けもないので(少なくとも私には)とても優秀だと思えます。
アウターとしてのスウェット
そう思っているだけに私は、ファッション雑誌が「アウターとして」スウェットを論じているのがあまり好きになれません。
部屋着には見えないように何々を選ぶ、或いは、何々を合わせる、という論調は好きになれそうにありません。
ミドルレイヤーとしての運用がしたいというのに参考にはならないからです。
適度なハリ感があってフードの形も立体的なスウェット、ストンと落ちる美シルエットのパンツをチョイスし、脱・部屋着見え。アイテム選びも重要なポイントなのだ。
ルーズなスウェットの着こなしはやや難易度が高い。でも、クリアフレームのアイウェアやニット帽など、要所要所でポイントを作れば“ご近所感”は和らぐ。
やや大きめなトップスに対し、グレーのスウェットパンツはかなりワイドな形を選択。シルエットと色でコントラストを表現し、パキッとメリハリをつけた。
オーバーパンツとしてのカーゴパンツ
私は、オーバーパンツとしてのカーゴパンツに、もっと焦点を当てると良いと思います。
例えばデサントはこう述べています。
白のメンズスウェットのトップスには、ミリタリーパンツやカーゴパンツなど、シルエットやディテールを引き立たせたパンツとの相性が良いです。
例えば、シンプルな白のスウェットにカーキやネイビーのミリタリーパンツを合わせると、パンツを活かしたストリートコーデが完成します。
間違っていませんが、間違っています。
スウェットパンツの上からオーバーパンツとしてカーゴパンツを履くと良いのです。
上記にあるミリタリーパンツとはおそらくですがファティーグパンツ(作業用ズボン)のことですからレイヤリングするのが前提のパンツです。
(カーゴポケットがあることが多いですね。)
カーゴパンツは元々が作業用ズボンであるため、オーバーパンツに最適です。
スウェットは上下で着て、オーバーパンツにより部屋着感を減らすのが、本来の姿です。
スウェットと相性が良いのはカーゴポケットでもワイドシルエットでもなく、オーバーパンツだということなんです。
勿論、オーバーパンツは必然的にワイドパンツであるのですが、順序が逆なんですね。
裾リブのスウェットパンツの良さ
ゆえに私は、裾リブのスウェットパンツに対して「きれいめコーデ」として扱って欲しくはないと思っているのです。
「ジャケットと合わせるなど」というのは好きになれない表現なんです。
何故「ジャケットと合わせきれいめコーデ」にしなければならないのか、意味が分かりません。
裾リブのスウェットパンツは、ミドルレイヤーで運用するのに最適だからです。
所謂ワイドパンツタイプのスウェットパンツとは違って、オーバーパンツに干渉しないからです。
スウェットにポケットをつけたアウターとしてのワイドスウェットパンツより、ジャストサイズで裾リブになっているスウェットパンツのほうが、より優れているように、(私には)思えます。
もっと言うなら、ファッション雑誌に対しては、スウェットパンツをミドルレイヤーとして扱った特集をしてほしいものだとも思います。
(ファティーグパンツも流行りですからね。)
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