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気象予報士は「いつから秋になるのか」を言ってくれ、という話
前回、私は「今年は彼岸以降も夏なのです。」と述べました。
じゃあ、いつから秋になるのか、という話です。
すぐに見つからないので、調べました。
9月中に秋は来ない
調べてみるとありました。
9月中に秋は来ないのです。
まず言えることは、この9月中は秋は来ません。今月は来ない。しばらくはまだ猛暑日の記録がどんどん伸びていく、そんな状況が続いてしまいそうなんです。
実は先週、気象庁からも臨時の情報ですが、『長期間の高温に関する全般気象情報』というものが出されています。
『気温の高い状態は、今後も更に1か月程度は続く見込みです』と言い切っています。9月中はまだまだ夏ということになりそうなんです。
『長期間の高温に関する全般気象情報』とは、9月6日に気象庁が発表した「東日本と西日本の長期間の高温に関する全般気象情報」のこと。
9月6日から10月6日までは、夏が確定と見られており、実際に、現在(9月15日)は夏です。
福岡県太宰府市は本日も猛暑日の記録更新です。
57日間も猛暑日が続いています。
10月上旬まで夏
10月上旬まで夏なんです。
じゃあ一体いつ秋がくるのかということなんですけれども、そこで過去のデータから探ってみたいと思います。
まず、全国のどこかで猛暑日が出る状況だと秋とは言えません。そこで近年の猛暑日の最終日がいつなのかを調べてみました。
2010年以降のデータによりますと、秋の気温が高い年が増えてきている傾向がありますが、最後の猛暑日も遅くなっています。9月中旬、下旬が多く、10月にずれ込むような年も最近出てきているんです。
(Q.例えば、2018年だったら10月の上旬にその年最後の猛暑日があったということですか?)
そうです。今のところ一番遅い猛暑日の記録としては2013年の10月9日です。
最終猛暑日(最遅猛暑日)があるうちは夏。
体感的には確かにそうです。
本日は、広島県が最終猛暑日を更新しました。
観測史上最も遅い猛暑日です。
日本全国のどこかで10月上旬の猛暑日を更新することになりそうな状況が既にありますね。
猛暑日にならなくても真夏日にはなるでしょう。
秋はいつから来るのか
ずばり、秋はいつ来るのか、ここが重要です。
この問いに対しては、こう答えられています。
目安としては大体スポーツの日の連休ぐらい。今年だと10月14日。あの辺りになると大体気温が落ち着いてきそうな感じでしょうか。東京の過去5年のデータを見ても、最高気温の平均が大体そのあたりで25℃を下回ってくるんですよね。
ですので、今年もそれぐらいになるんじゃないかと思われます。
去年もそうだったんですけれど、今年もちょっと暑さが長引いている、まだまだ暑さに対しては警戒が必要です。
10月14日から秋。
10月上旬どころか10月はほぼ半分が夏なんです。
10月後半でやっと初秋です。
それまではずっと夏なんです。
「暦の上では」なんてもういい
「いつから秋になるのか」を言ってくれ、という話なんです。
「暦の上では」なんてもういい。
毎年毎年「異例の残暑」ですからね。
残暑でなく、夏後半と呼びましょう。
暦の上では10月8日は寒露です。
が、猛暑日に寒露なんて合っていないでしょう。
長引いているのは残暑でなく真夏。
熱中症の警戒を呼びかけるのは真夏なのです。
「暦の上では」と警戒を緩めてはいけません。
「少し秋らしさが」と予報されても真夏日。
猛暑日でなく真夏日だから秋らしい、というのは体感と合っていませんね。