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老い【エッセイ】六〇〇字

 早大のオープンカレッジ「エッセイ教室」。冬講座が、1月8日(土)にスタート。6課題。七転八倒、七難八苦の日々が続く。
 5回目のお題は、「自由題(四季に流れて。きもち季節を早めてみる)」(600字)。草花や樹木、鳥に疎いワタクシ、どうも四季には鈍感なようなのだ。弱った。入院初日、術前検査はあったが、五輪も観ないし、ヒマ。過日、何度かウォーキングをネタに扱ったことあったが、『神田川』(歌は冬だが)にからめて書いてみた。
 先日のアブレーション手術については、来週水曜日か土曜にアップすべく準備中。多くの人が不整脈を患う可能性はあるので、「目から鱗」記事になるかなと、自画自賛している(^^)。

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 55歳からウォーキングを日課に、16年。「一万歩」推奨だったが、8年前、8千歩でよいとの研究成果が発表され、拍車がかかる。医学博士・青柳幸利氏が、群馬県中之条町の65歳以上の全住民5千人を対象に、15年以上、身体活動と病気予防の関係を調査したもの。「奇跡の研究」として、世界でも知られている。
 ただし、継続するには、「にんじん」が必須になる。ゴール近くで、肴を買う。今晩は、肉で赤ワインを抜こうか、いや、魚で日本酒を呑むか、という感じ。
 景色も、モチベーションになる。自宅近くには、銀杏並木の神宮外苑、桜の名所、新宿御苑と早大近くの神田川沿いの遊歩道がある。
 紅葉から紅梅と移ろい、あと少しで桜が咲く。通常は早稲田辺りが折り返し地点だが、桜を愛でながら、『神田川』の舞台、高田馬場近くまで足を延ばすと、8千歩になる。それ以上歩いても、むしろ免疫力が低下するので、街路樹を眺めながら、都バスで戻ってくるのも乙なものだ。
 氏は言う。「生活習慣病・骨粗鬆症の予防、メンタルの向上、不眠の解消、認知症のリスク軽減などに効果がある。眠っている老化速度をコントロールする、長寿遺伝子のスイッチが入ることも明らかに。活性化すると免疫力が上がり、心身が、若々しくなる」とも。
 しかし、若返りを目的にしているわけではない。むしろ、渋いジジイをめざしたい。そして可能なら、楽しみながら歩き、旨い酒を好きなだけ呑み、結果として自宅でPPKピンピンコロリなら、本望だ。

(あとがき)
 8,000歩以上歩いても、病気の予防効果の上昇カーヴは変らない。むしろ多く歩くことによって、免疫力の低下が起きるらしい。その時間をストレッチやスクワットに当てたほうが良いのかもしれない。「青柳幸利」「奇跡の研究」で検索し、ご自身でご確認を。
 8,000歩ウォーキングを20年前に知っていたら、不整脈と無縁だったかもしれない。

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