あったらいいな、の新商品の開発Vol.2
Vol1の続きです。
前回は、新商品を開発することになったキッカケと、商品・ユーザーイメージについて書きました。今回は商品設計について紹介しようと思います。
新商品の粗設計
ユーザーイメージは前回に書いたとおり、次のように定義しました。
日本茶に興味を持ち始めた人を対象に、
手軽に色々な日本茶を飲み比べしながら、
自分の好きな味や香りの傾向を知るキッカケを提供する
このユーザーイメージに対して、
「どのように商品を設計したか」を簡単にご紹介します。
まず初めに行ったことは、類似商品が世の中に出ているかを調べました。
方法は超簡単で、Googleでキーワード検索を繰り返すだけ。
いくつか似たコンセプトの商品(実は社内でも同じコンセプトの商品はあった)はありましたが、「手軽さ」「多様性」や「キッカケ」を提供する商品はありませんでした。
*Googleのキーワード検索の結果
茶種の飲み比べはあるが産地飲み比べ・少量パックは無かった
その次に行ったことは、どのような商品で構成するかの検討。
当社(多田製茶)のみが提供できる、または他社が真似しにくい商品構成がベストです。
多田製茶の特徴(強み)は、次の3点です。
これを踏まえて、全国の日本茶を軸に商品を作ることにしました。
全国の生産者から荒茶を仕入れいていること、
そして自社工場で仕上げ加工をしていること、
そして小回りが利く会社であること、
*多田製茶の特徴(会社案内から抜粋)
ここまでで、ざっくりとした商品設計(コンセプト)はできあがりました。
日本茶に関心を持ち始めた人を対象に、
全国の優良な日本茶を飲み比べできる商品を作り、
新しい発見や気付きを楽しんでもらえる商品です。
「全国の日本茶」をコンセプトにした理由は以下の2点からです。
理由1:
全国の日本茶を取り扱っているお店が少ない。(他社が真似しにくい、真似をしても手間が掛かる)
理由2:
茶種別飲み比べセットは既に自社商品にあり、異なる軸で商品を構成する必要があったため。
*茶種別飲み比べセット TEABAGS
さて、次回はこのコンセプトをもとに商品を企画していきますが、大きな罠がありました。新商品のリリースにあたり、最も悩み苦しんだ内容についてご紹介できればと思います。
最後までありがとうございました!
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