あったらいいな、の新商品の開発Vol.1
2020年7月1日から新商品”JAPANESE TEA TASTING SET”の販売を開始しました。お陰さまで、多くのご注文を頂くとともに、様々な業種の法人様からお問い合わせも頂いております。
ふと、「日本茶の商品開発話てあまり耳にしないな」と気付きました。
思い立ったら吉日。新商品の開発経緯を、数回に分けてご紹介したいと思います。
今回は、開発することになったキッカケと開発初期段階に考えていたことについてご紹介します。
新商品を開発することになったキッカケ
4月の中頃にこのようなtwitterをあげたところ、日本茶cafeを営む友人から関心がある旨のコメントを頂きました。
そのときは「確かにニーズはあるよね」と思いながら、諸事情によりサービス化しませんでした。(現在検討中です。)
そして、月日が1ヶ月ほど経ち。
たかつまこと君が主催する「おうち喫茶プロジェクト」via zoomにお邪魔していたときのことです。参加メンバーから、こんな声を頂きました。
日本茶を手軽に飲み比べできるセット商品が欲しい!
「4月のtweetと似た商品」と直感的に思い、反射的に「商品化します!」と宣言したことが、開発のキッカケになりました。
*STANDARD 6+1 JAPANESE TEA TASTING SET
開発初期段階に考えていたこと
1. ユーザーイメージを考えるための軸
新商品の開発にあたってはユーザーをイメージすることから始めました。
商材としての日本茶は、大きく3つのマーケットがあります。
まずはこのマーケットの中から、新商品の位置付けとユーザーのイメージを考えました。
①贈答品:
贈り物としての商材。従来型だと、お中元やお歳暮、あとは新茶の贈り物があります。最近だとパーソナルギフト(プチギフト)がここに含まれます。
②生活品:
生活のお供として飲むお茶。食事中に飲むお茶や、水筒に入れて持ち運ぶお茶等がここに含まれます。夏の定番になった水出し緑茶やペットボトルのお茶もここに含まれます。
③嗜好品:
ここの定義は難しいですが、「主観的幸福感」や「時間的ゆとり」「経済的ゆとり」の軸で選択されるお茶とイメージしてください。
”わざわざお金や時間をかけて、日本茶を楽しみたい。日本茶を飲むことが何よりの楽しみ”といった意味合いです。
自分へのプチ贅沢やご褒美、趣味のお茶がここに含まれます。ワタシが提唱する”知的飲料”としての日本茶も嗜好品に含まれます。
より具体的なユーザーのイメージを作るために、こんな軸でも考えました。
A:誰かと一緒に楽しむのか
B:日本茶への関心度(0→5→10)
A:誰かと一緒に楽しむのか
一人で楽しみたいのあれば、お茶だけで楽しむのか、それとも趣味(読者や映画)と一緒に楽しみたいのか。
また、誰かと一緒に楽しむのであれば、家族 or パートナー or 友人 or 同僚 or 近隣の人 or 趣味仲間 といった感じです。
B:日本茶への関心度
日本茶の関心度を、以下の基準で振り分けました。
日本茶への関心度を予め想定することで、商品構成や価格、付属するサービス(資料等)をより具体的に考えることができます。
2. ユーザーと新商品のざっくりイメージ
先ほどの検討軸をもとに、ユーザーと新商品を次のようにイメージしました。
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③嗜好品としての日本茶
日本茶マーケットの軸では、③嗜好品を対象にしました。
ニッチ戦略を取りやすい点や他商品との兼ね合い、リスクマネーが少ない点を踏まえての選択です。
(何より、商品を作っていてワクワクするのは嗜好品の日本茶です!)
A ひとりで楽しめる+α
新商品開発のキッカケとなった「おうち喫茶プロジェクト」では、zoomを利用したワークショップでした。
1(日本茶案内人) : some(参加者)で非常に良好な関係が作れる一方で、時間的制約が発生します。そこで、まずは一人でも楽しめる。そして仲間とも繋がれるものを+αとして提供したいと考えました。
日本茶への関心度は2〜4(「興味あり」以上「熱狂的ファン」未満)
<関心度のイメージ>
1:日本茶に何となく関心があり、日本茶ティーバッグを楽しむ
2:自分や誰かのために、急須等の茶器でお茶を淹れ始める
3:色々な日本茶を飲み比べたい(人に薦められたお茶)
4:日本茶の産地について関心を持つ
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簡単にまとめると、
日本茶に興味を持ち始めた人を対象に、
手軽に色々な日本茶を飲み比べしながら、
自分の好きな味や香りの傾向を知るキッカケを提供する、
といった感じです。
(実際は、もう少し細かいプロファイリングをしています。)
ぼんやりとした商品のイメージができあがってきました。
次回は、この商品イメージをもとにした商品設計についてご紹介しようと思います。
お付き合い頂いた皆さま、ありがとうございました!!
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