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【2025/2/2開催】アミーキティア管弦楽団 10周年記念コンサート

 このたび、アミーキティア管弦楽団(アミオケ)は、設立10周年を記念するコンサートを開催いたします。
 これまで、ホールでの演奏に加えて数々の町を訪れ、学校、商店街、酒蔵などで様々なワークショップやコンサートを企画してきました。そこでは、地域の人々とともに、選曲、創作、即興を通じて様々なオーケストラの楽しみ方を体験することができました。
 そんな私たちアミオケが、10周年の節目である今回、原点であるコンサートホールに戻ってきます。演奏者として、お客様として、行く先々で受け入れてくださったパートナーとして。これまでアミオケが出会ったすべての皆様に感謝の気持ちを込めて、精一杯楽しいコンサートをお届けしたいと思います。
 ご来場、心よりお待ち申し上げております。


概要

2025年2月2日(日)
13時開場、14時開演、16時頃終演予定
茨木市文化・子育て複合施設 おにクル 4階 ゴウダホール
入場料:1,000円
未就学児歓迎/車椅子席・親子室有
(※)詳細は「ご案内事項」参照

チケット購入方法
teket公式サイトで発売中【以下リンク】


プログラム

F. v. スッペ / 喜歌劇『軽騎兵』序曲
丸谷雪 /『丹州蔵人之譜 – KURANDO no FU -』
(企画:山名酒造株式会社・アミーキティア管弦楽団)
P. I. チャイコフスキー / 交響曲第5番 ホ短調 作品64

指揮:髙倉奏喜(常任)

楽団についてはこちらをご覧ください。

ご案内事項

【皆様へ】
当日はロビーにて、これまでの楽団活動を紹介する展示を行います。
また開場時間中にはパフォーマンスを予定しております(15分程度/時間帯が確定しましたら公式SNSでお知らせいたします)。
是非お早めにお越しいただき、ご観覧いただけましたら幸いです。

本公演では未就学児のお客様も歓迎いたしております。
お席は全席自由席です。
teket整理番号も座席番号と関係なく、あくまで自由席であることをあらかじめご了承ください。

ただし、必要と思われるお客様に対して、会場への出入りがしやすい通路側のお席を率先してご案内差し上げる場合がございます。
お困りのお客様をお見かけの際には、近くのスタッフまでお声掛けいただけましたら幸いです。

【未就学児をお連れのお客様へ】
客席内、もしくは親子室内(ご予約者様のみ)、どちらでも鑑賞していただくことができます。
お子様について、膝上での鑑賞は無料ですが、座席が必要となる場合にはチケットを必ずお買い求めください。
親子室は数に限りがございますので、お早めにご予約ください。
親子室でご鑑賞の場合にも、座席が必要なお子様分も含め、チケットのご購入が必要となります。

【車椅子でお越しのお客様へ】
車椅子席をお買い求めください。
介助者様のお席は自由席(指定なし)となります。
おそばに座る必要がある場合には、お問い合わせ先に記載のアドレスまで、事前にご連絡ください。

【介助者様へ】
車椅子でお越しになるお客様および障害があるお客様の介助者様について、1名様分は無料でご案内させていただきます。
お問い合わせ先に記載のアドレスまで、事前にご連絡ください。

【その他アクセシビリティ等】
ご来場・ご鑑賞に際してお手伝いが必要なお客様は、お問い合わせ先に記載のアドレスまで、事前にご連絡ください。

【完売後の追加販売】
完売後、チケットを追加販売することがあります。
追加販売の情報は、楽団公式SNS及び本note記事でお知らせいたします。

お問い合わせ先

アミーキティア管弦楽団 事務局
orchestra.amicitia@gmail.com
※お返事にお時間をいただく場合がございます。

応援メッセージ

アミーキティア管弦楽団の主宰である常盤成紀さんは私の同業者だ。その業とはアーツマネジメント。だから彼がオーケストラを主宰し、そこで運営や演奏をすることは遊びでもあるし仕事のようでもあるし、その境目は曖昧なはず。そういう誰もが羨むような、仕事で遊び、遊びを仕事に活かすことができる環境を維持することは並大抵のことではない。それを10年続けてきたのだから相当な努力なのだろう。アミーキティア管弦楽団と常盤さん、10周年おめでとうございます。 純粋な音楽の喜びの追求もあれば、歴史だ!地域だ!社会だ!と社会活動家のような声をあげることもある不思議な団体。でも本来それらは一体だと21世紀の今に思わせてくれる稀有なオーケストラ。これからも続けてください。 

柿塚拓真(九州交響楽団音楽主幹補佐) 
釜ヶ崎のフェンスの向こうにドナウ川が見えた日から

大阪市西成区通称・釜ヶ崎の商店街に喫茶店とゲストハウスのふりをして活動するココルームがまちを大学に見立てた「釜ヶ崎芸術大学」は「であいと表現の場」を標榜し、多様な人たちが出入りします。釜芸をサポートするメンバーが庭にオーケストラが来たらおもしろいんじゃないか、と思いつき、友人をともなってやってきたのが、常盤さんとのであいです。

本番の日、大雨で飛行機も飛ばないのに演奏会は開かれました。常盤さんがこの曲を選んだ理由を語り演奏が始まると、世界の事象のなかでいまここに生きていることの必然が音によって立ち上がってきました。戦争に疲れ果て故郷を想う人たちのためにドナウの川に想いをよせる調べに、あおい川が釜ヶ崎に流れ込み、庭のフェンスの向こうをごうごうと流れていくではありませんか!かつて電車が走っていた空間に!

それから、ワークショップ形式の企画など、ここでしかできないアミーキティアとの創造がつづき、川はいまもいろんな方向へと流れています。

始めるよりも、つづけるのは難しいものです。工夫と対話を重ねて、ますますのご活躍を!

上田假奈代(詩人、釜ヶ崎芸術大学・ココルーム)
アミーキティアはオーケストラ・アクティビストたちの集まりである。大きなコンサートホールで極上の響きを追求するプロフェッショナルのオーケストラでは手にしえない決定的な何かに気づき、アミーキティアはまるでゲリラのように色々なところに出没して音楽の力を解放、共有してゆく。私は、『オリエンタリズム』の著者でパレスティナ人のサイードが、プロフェッショナリズムと対抗するアマチュアリズムに与すること訴える一文を思い起こさざるを得ない。彼によれば、アマチュアリズムとは「専門家のように利益や褒賞によって動かされるのではなく、愛好精神と抑えがたい興味によって衝き動かされ、より大きな俯瞰図を手に入れたり、境界や障害を乗り越えてさまざまなつながりをつけたり、また、特定の専門分野にしばられずに専門職という制限から自由になって観念や価値を追究することだ」。アミーキティアのメンバーは職業的音楽家ではない。しかし、そのほとんどは職業人であるはずだ。実に多様な職業だ。その生活の中で生まれた知恵、現実の社会に対する批判、人々と音楽を共有したいという欲望、まさに多様な思考と行動が集まり合って、社会の様々な層と連接してゆく。釜ヶ崎の人たちと、都市を離れた様々な町や村の人たちと、年齢・国籍・文化の異なるの人たちと連携できるオーケストラは、日本には他にない。さて、その価値がわかる人々は、今どれだけいるだろう。未来のオーケストラのあるべき姿がここに普通にあるということを知ってほしい。

中川真(大阪公立大学都市科学・防災研究センター特任教授)
アミ―キティア管弦楽団の誕生から十周年を迎えられ、心よりお慶び申し上げます。これまで様々な地域や人々と一期一会の表現を創り上げてこられた皆さまに、深く感謝と敬意を表します。

令和五年春に蔵内で共催した「酒蔵コンサート」。江戸時代より酒造職人の里として発展した丹州の歴史・風土・伝統から誕生した『丹州蔵人之譜 - Kurando no Fu -』を聴くために、蔵から溢れんばかりの地域住民が集ったあの日は当蔵の宝物です。古きを受け継ぎながら愛され続けていることが日本酒とクラシック音楽の共通点。長い歴史の中でひとつとして同じものが存在しないことが、私たちが生きている証です。これからも多様性に溢れたオンリーワンの音楽表現を楽しみにしております。

山名洋一朗(山名酒造株式会社 十二代目蔵元)
私とアミーキティア管弦楽団との接点は、大阪・西成区の釜ヶ崎芸術大学で実施したオーケストラコンサート《音楽とことばの庭》のアンケート調査で2020年。そこで常盤さんと出会って4年。あれ?たった4年だっけ?と思うほど、常盤さんとはずっと前からの友人のような気がしていて、彼を通じてアミオケの話を聞いて、おもしろいことやってんなあと常々思っています。実は私、大学オケでチェロをやっておりました。「マーマー・ヨ」という芸名でした。いつかアミオケに参加したいと思っています。それまでなんとか続けてください。どうぞよろしくお願いいたします。

大澤寅雄(合同会社文化コモンズ研究所 代表・主任研究員)
この度はアミーキティア管弦楽団設立10周年を迎えられ、誠におめでとうございます。
楽団の方々とは令和2年度と令和3年度に「すもと うたと未来コンサート」でお世話になりました。

当時私は洲本市教育委員会ですもとっ子∞塾実行委員会の事務局をしており、中学校のキャリア教育の一環として、一緒に活動させていただきました。親でもない、先生でもない、音楽という共通の興味を持った大人と未来を話し合い、合奏する事は学生生活の中で貴重な経験になったと思います。また、私自身もこの事業を通して音楽の素晴らしさを再確認いたしました。

これからも音楽を通じて、多くの人と繋がり、素晴らしいハーモニーを奏でていってください。応援しております。

長谷靖子(前・洲本市教育委員会生涯学習課生涯学習係長)
問いを抱き進化するオーケストラ

アミーキティア管弦楽団は実験的な市民オーケストラで(クラシック)音楽の可能性を深いところで探りながら試行錯誤を重ねてきた。釜ヶ崎でのコンサートが象徴的であるが、何のためにやっているのかも十分に分からないまま直感にも頼りながら実践し、その後に自らの行為の意味づけを行ってきたとも言えるだろう。創設時から、問いを抱き、実践を通じその問いに答えようともがきながら自らを進化させてきた歳月だったのではないだろうか。このオーケストラが10周年を迎えたということはこうした活動を社会が強く希求しているということの証左である。世界が混迷を深める中、真に創造的な活動を続けるアミオケが真価を発揮するのを心待ちにしている。

松行輝昌(事業構想大学院大学教授/大阪大学招へい教授)

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