幸せを科学する 心理学からわかったこと 大石繁宏


幸せの認知に関する心理学の研究を非常に分かりやすく、まとめている。

適切な幸福度はあるかという研究で、あまり幸福すぎても社会的成功しないという結果。
→幸福観は「人類」のダーウィズム的な意味での適応のための手段(痛みや快楽と同種)か、「個人」の人生の目的かという問いを本書を読んで感じた。人類が成長するのに不幸は必要だろう、ただ、世に投げ出されて不幸を強いられる個人の理不尽をどう受け止めればよいかという問いを感じた。

・幸せを測る方法について事例や評価。
→生理的指標なども取り組みあるが、やはりアンケートが主
・幸せの感じ方には、文化的な違いがかなりある
→欧米と東洋
・幸せ観を高めるための介入方法の研究
・幸せの感じ方は遺伝的要因がかなりある
 →身長を上げるのと同じともいわれるが、やや語弊がある。幸せの感じ方については、遺伝的要因で、ある程度幅が決まっていると考えるのがよい。「個人間の差」の遺伝的要因が80%。

少し古い本なので、新しい類書があればぜひ読みたい。

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