幸田露伴「努力論」を朗読する
以前より自分向けのAudibleを作りたいなぁと思っていて、気軽に使える周辺技術が十分なレベルに達してきたこともあり、著作者の死後70年経過し著作権の期限が切れて青空文庫化された古典から自分がもう一度読みたいものをピックアップしてAIに朗読させてコンテンツを作ることを始めます。
というのも私も中年になり、目が疲れやすくなり老眼化が進んでいて、文庫本の小さな文字が読めなくなってきていることや、通勤帰宅中など移動中に文庫本を朗読してくれるアプリがあるとありがたいなぁと思っていました。
また最近個人的には、澁澤栄一や小林秀雄、寺田寅彦、岡潔らの評論やエッセイを、現代の情勢や身の回りのできごとと比べながら読むことが面白く感じており、まず最初に用意するコンテンツとして、幸田露伴の評論である「努力論」の現代訳をピックアップしました。
上述のやりたいことを実現するための「気軽に使える周辺技術」としては以下の技術やソフトを使い、自分用Audibleアプリを開発したいと思います。使いやすいものが作れたらみなさんにも公開したいと思っています。
AI朗読ツール:最近はテキストを人間のナレーターのように朗読してくれるAIツールが非常に安価に手に入るようになりました。オープンソースで無料で使えるものもあるのですが、私は 株式会社AHSの「VOICEPEAK」を購入しました。値段が安価なことや高品質であることのほか、朗読した音声を商用に使えるということも選定理由になります。
青空文庫や国会図書館デジタルアーカイブ:先に述べた通り著作者の死後70年経過すると著作権の期限が切れます。そのような著作物を主に扱っているのが青空文庫ですが、こちらで扱っていない書籍については国会図書館のデジタルアーカイブから著作権が切れたデジタルデータをピックアップしてOCRすることで古い書籍をデジタルテキストにおとすことができます。例えば、2021年の大河ドラマの主人公となった澁澤栄一執筆の「論語と算盤」は青空文庫では取り扱っていないため、国会図書館のアーカイブを写経してデジタル化を試みました。全文はほかにまとめますが、「判例」部分のテキストと音読 を先にアップしておきます。
別記事にも書いたとおり、私は2020年から2023年までの4年間某大学の教育専任教師を務める中で、FlutterFlowというノーコード開発環境を使ってスマホアプリの卒業作品を学生と一緒に作りました。それを使って自分用のAudibleを開発して、どのようにつくったかを整理するコンテンツもnoteにのせていけたらと思っています。
ちまたで話題の天才AI、ChatGPTというAIツール を使って、長くて難しい文章の要約を行います。すこしトンチンカンな文章になるケースもあるので人の手で修正をほどこしますが、非常にすぐれものです。
最近特に感じることは、この時代の人たちは自然に対する純粋な観察力はすばらしく、現代のAIやブロックチェーン、量子論、核融合技術、バイオ技術や宇宙開発技術といった技術の劇的な進化を得ていろいろなことを学んだり経験しているはずの現代人にとっても非常にためになる含蓄に富んだことを私たちに教えてくれます。
これらの名著を気軽に聴けるプラットフォームを地道に準備していこうと思います。
肝心のコンテンツですが、幸田露伴の評論である「努力論」の現代訳には以下の章がありますので、順番にAI朗読をつくってまとめていきます。
本文章は朗読コンテンツへのリンクとChatGPTによる要約文章のみをのせて整理しますが、自分向けAudibleアプリの制作は別途noteにまとめていければと思っています。
マイペースで進めていきますので、応援よろしくお願いします。