GX基本方針閣議決定に待った!
GX基本方針が10日(金)にも閣議決定される見込みだったが、待ったがかかったと思われる。
石渡委員「この案に反対します」
今日2月8日(水)の原子力規制委員会の議題1は高経年化した発電用原子炉に関する安全規制の検討(第8回)だった。最後の最後に石渡明委員が案の採決を求め、3つの理由で反対だと述べた。以下の通りだ。
原子力規制委員会(2023年2月8日)該当箇所頭出し
山中伸介委員長は「私は多数決を行ったことはない」として、原子力規制委員会としての結論を来週まで持ち越すことにした。
岸田政権は「推進と規制の分離」を否定するのか
運転期間を炉規法から削除することと、高経年化評価制度を法制化することは一体だ。すると、「GX実現に向けた基本方針」P7には以下のようにあるので、このままの案を閣議決定することは不可能だ。一体である法案の閣議決定も無理である。
もし、岸田政権が原子力規制委員会の結論を待たず、原子力の「規制と推進の分離」を真っ向から否定して強行するなら別だが。そうでない限り、閣議決定できない。
原子力政策課は判断できるか?
そこで早速、経産省原子力政策課に「(原子力規制委員会でカクカクシカジカ結論が出ていませんから)、GX基本方針は10日には閣議決定できなくなりましたね。その確認です」と電話取材を入れた。
若者官僚はいったん電話を保留後、「担当者が退室して答えられない」「明日も国会対応があり、むにゃむにゃ・・・」と逃げた。以下はその続きのやりとりだ。
Q:では明日朝一度電話しますけど、退室されたご担当者のお名前を。
A:いわゆる相談をして、誰が対応するかということになる。
Q:(私の心の声:誰が対応するか分からないのに、とにかく退室したんだね)では明日朝電話します。ちなみにGXの取りまとめ役はどこ?
GX基本方針の取りまとめ課は大臣の判断を仰ぐか?
そして、資源エネルギー庁総務課戦略企画室だとわかったので、早速また電話して、同じ質問をした。GX基本方針の閣議決定できなくなったのではないか?担当者は席を外していた。聞きたい質問を伝言に残して、今晩、もう一度、担当者に尋ねるつもりだ。
もちろん10日予定の閣議決定を取りやめるかどうかは、少なくとも、西村GX実行推進担当大臣兼経済産業大臣の判断が必要になると思われる。
【タイトル写真】
原子力規制委員会(2023年2月8日) NRAJapanチャンネルを筆者キャプション
https://www.youtube.com/watch?v=xfoAROLG7wo&t=7427s