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【アメリカ旅行記🇺🇸】ワシントン編 激動の時代を生きる首都

Hello World! 世界遺産マイスターのマサムネです!

2024/3/28〜3/30にワシントンとフィラデルフィアに行ってきました!今回は、ワシントン編!アメリカ紙幣にもなっている「リンカーン記念堂」、映画ナイトミュージアムの舞台でもある「ナショナルミュージアム」へ。

ワシントンはアメリカの首都で、正式名称はワシントンD.C.(Washington, D.C.)。D.C.は「コロンビア特別区」(District of Columbia)の略で、どこの州にも属していない特別な地域ということを表している。

ワシントンはアメリカの東側で、二ューヨークとは比較的近い。
「コロンビア」という名称は、クリストファー・コロンブスに由来している。

独立している理由は、アメリカ独立戦争後、首都を特定の州に属させず、独立した行政区画として設置する必要があると考えられため。統治しているのは特定の州ではなく連邦政府である。


1. 高速鉄道アセラでニューヨークからワシントンへ

6:00、天気は小雨。外はまだ薄暗く、気温は低い。ニューヨークのペンシルベニア駅から首都ワシントンのユニオンステーションへ向かう。

ペンシルベニア駅のモイニハン・トレインホール。
2021年1月にオープンした比較的新しい施設で1,600億円かけて作られたらしい

6:30、ペンシルベニア駅出発。今回はAmtrak社(日本でいうところのJR)のアセラ(Acela)というアメリカ唯一の高速鉄道でワシントンへ向かう。

鉄道で3時間ほど、東京ー京都間ほどの新幹線の時間

ちなみにアセラの最高速度は約240 km/hで、日本の新幹線が300km/h以上が多いため、新幹線よりは少し遅いといった感じ。1人あたり片道156ドル。

アセラ(Acela)、新幹線のように車体の先端が尖っているわけではない
車内のデスクは広いが、人と向かい合うタイプ

9:30、ワシントンのユニオンステーションに到着。曇天だが、雨はギリギリ降っておらず助かった。

ユニオンステーション、首都ということもあり駅は人で賑わっている
ユニオンステーション外観、立派で中心の駅にふさわしい

10:00、ユニオンステーション駅前から出ている循環バスに乗り、ホワイトハウスなど観光名所が集結したワシントンの中心地モール地区へ向かう。

区画がキレイに分かれている緑の部分がモール地区

10:30、Pavilion Caféにて朝食を食べる。この時間だと店のほとんどがそもそも開店しておらず、モール地区全体としても人がパラパラといる程度であった。

牛肉のサンドイッチとポテチとコーヒー、健康的
外には騙し絵の家があったりと遊び心満載な地域
X-MENのコロッサスと似た素材でできた木、未来の木なのかもしれない

2. ナイトミュージアムの世界「スミソニアン博物館」

11:00、ミソニアン博物館群(Smithsonian Institution)の一つである、国立自然史博物館に到着。入館料は無料。

スミソニアン博物館はワシントンにある世界最大の博物館群で、自然史博物館、航空宇宙博物館などが含まれている。スミソニアン博物館は映画ナイトミュージアム2の舞台にもなっている。

自然史博物館、絵になる形をしている

スミソニアン博物館は1億4,000点以上の化石、鉱物、植物、動物標本などの標本と人工物を所有している。展示の規模も数もまさにアメリカンである。

自然史博物館のMAPは公式サイトから見られる。
中は意外とすっきりとした展示空間。

館内は2階建て、一度にすべての展示をきちんと見ようとすると丸一日でギリギリ足りる、といった量の展示がある。

入るとすぐ象の像がお出迎え。
平均年間来場者数は700万人ほどで、エントランスからすでに人がたくさん。

まず向かったのは化石エリア。化石の展示ももちろんあるがとくに興味深かったのは、研究員の方が鉱物などを採取している現場を映像ではなく実際に見ることができるエリア

入館料が無料なのは、このような研究の現場や知を解放し後世に残すべき活動としてより広めていくためなのかとも思った。

モニターには作業員の手元を写した電子顕微鏡の映像が投影されている。
カメラに撮られたり人に見られながらも作業に集中しているのは仕事とはいえ脱帽である。
ティラノサウルスが獲物を狙う小さなジオラマ。
何かの牙の展示。これからも生物は進化していくというメッセージ。人間もまだ進化の途中。

次は海洋生物ゾーン。他のエリアに比べてややまとまった展示がされている。視覚的にわかりやすい展示が多く、ここもたくさん人が入っていた。

海洋生物ゾーンでは空にクジラが飛びがち
海洋生物ゾーンを2階から。クラゲも浮いている。

次は、哺乳類ゾーン。標本がとてもリアルで人気エリアの一つとなっている。標本は静止した姿をベースにしたものだけでなく躍動感溢れる一瞬が切り取られているものも多く、丁寧に作成されていた

弱肉強食の世界で、各々が生きるために戦っている
哺乳類は毛とミルクと耳の骨が特徴らしい
個人的に一番お気に入りの展示で、壁には"From Ancester, manny mammals"。
多くの哺乳類はこのモルガヌコドン(Morganucodon)から始まっている。
この写真はお気に入りの一枚。
2億年をかけて壮大な命のバトンリレーがこの種から始まっていると思うと感慨深い

2階にはチョウチョと実際に戯れるゾーンや、昆虫ゾーン。また、常設展以外にも企画展にも力を入れており、今回行った際の企画展は星空をテーマにしていた。

企画展に突如として現れる東京の街、東京の明かりが紹介されている
Who would you share a selfie with?
歴史的な展示だけでなく、現代アートのようなメッセージ性のあり気な展示もあった。
館内は基本的に吹き抜け構造をしているため2階から下の階を眺めることができる

3. ワシントンの現代アート「ハーシュホーン博物館」

13:00、今回のワシントン旅は相当な弾丸旅行で事前に何も予約することなくきてしまった。そのため予約が必要な「ホワイトハウス」、「国会議事堂」、「スペースミュージアム」などは入ることができなかった。

スペースミュージアムなどの人気ミュージアムは数週間先まで予約が埋まっているほどの人気…ワシントン恐るべし。今回は予約不要のミュージアムにいくつか入ってみることに。

各種博物館や観光名所は近くにあり国会議事堂はどこからでも見通せる。
エリア間の途中の道は砂の道を歩く。

14:00、まずはハーシュホーン博物館(Hirshhorn Museum)に行ってみる。こちらも入場料は無料で1階にはカフェがある。

独特な形のハーシュホーン博物館

コインロッカーに荷物を預け中に入る。中は、本館と別館のように分かれており、意外と広かった。1時間ほど鑑賞してまわる。

外観どおり中も湾曲しており、そこには現代アートらしい抽象度の高い絵が壁に描かれていた
床と壁に何かと描かれている部屋、カラスの鳴き声がした
細い人を模している彫刻、材料を節約しているわけではないことは確か…?

4. アメリカから見た太平洋戦争「アメリカ歴史博物館」

15:00、次も予約不要のアメリカ歴史博物館へ向かう。館内はかなり広く、モール地区の各種建物について予約が必要かどうかは、人気度合いもあるが、館内のキャパシティも影響していそうであった。

アメリカ歴史博物館、外観は比較的シンプル

アメリカの鉄道の歴史や、時代を横に切るのではなく縦に切るタイプの博物館。ビールやドライブスルーの歴史などアメリカを象徴するような歴史が多く展示されている。

ビール缶の歴史
1933年の禁酒法撤廃後、ビール醸造業は大規模なビジネスとなったらしい。ビールがルール。
ファストフードの歴史
持ち帰り用ドリンクのフタの変遷が展示されている
アメリカ側から見た太平洋戦争。
タブー視されることなくしっかり議論の題材となっている。

18:00、本日の宿の最寄駅であるNoMa-Gallaudet U New York Ave Stationへ向かうため、ワシントンを少し散歩。街は近代的な建物は少なく、クラシカルなデザインの建築が多かった。

オールド・ポスト・オフィス(Old Post Office)
かつて郵便局であったがトランプ・インターナショナル・ホテルが入った

19:30、NoMa-Gallaudet U New York Ave Stationに到着。この辺りは中心地と比べると静かで、大学も駅前にいくつかあるような駅。

街にはおしゃれな建物が立ち並ぶ

20:00、今回の宿は、Citizen M。ビジネスホテルのような感じであった。

エレベーターの開けると締めるの下にそれぞれ不思議なエボタンが…。
映画でよくあるゾンビがエレベーターに入ってきそうな時に押すと早めに締まるボタンかな…。

チェックイン時にパスポートを求められ、普段アメリカに住んでいるため国内旅行感覚でワシントンに来ておりパスポートを持っておらずあたふた…。

代わりに持っていた国際免許証を見せると、「なんだこれは?笑」と笑われたが、なんとか身分証として機能した。無事にチェックインすることができた。

部屋入ると謎の人形がこちらを見ており、仲間になりたがっているようだ。

21:00、この日は朝早かったこともあり眠気マックス。ご飯は近くのコンビニで購入し早めの就寝。

5. これぞUnited States 「リンカーン記念堂」

7:30起床、朝ごはんはGoogle評価4.5(4,997件, 2024年10月時点)のTed's Bulletinへ向かう。店内も料理もレトロなアメリカン仕様で、朝からアメリカを浴びる。

朝からカラフルなブレックファースト。

9:00、再びモール地区まで徒歩で20分ほどだったので、天気も良かったこともあり歩いて向かう。

トーマス・サークル
何かとアメリカはすぐ銅像を作りがち

9:50、モール地区へ到着。アメージング・スパイダーマンの映画で用いられた「ワシントン記念塔」に登ろうと企画したが、こちらも予約をしておらず登れず…。

ワシントン記念塔
晴天の青空に向かってまっすぐ建っている。デザインはこれでもかというほどシンプル。

公式サイトによると当日券があるという記載があったため期待を胸に向かうと当日券もすでに売り切れ。修学旅行生などの団体も多く、ワシントンの観光客の多さをなめてはいけなかった…。

ワシントン記念堂の奥にリンカーン記念堂。
記念堂はリンカーン大統領が暗殺された時点でのアメリカの加盟州数に関連し36本の柱で作られている。階段数は暗殺時の年齢と同じく56段。KODAWARI!

仕方がないので予約不要のリンカーン像がある「リンカーン記念堂」へ行ってみることに。リンカーン像の前に行くまでの道に第二次世界大戦記念碑(World War II Memorial)があったのでちらりと見てみる。

戦争で犠牲になった人々に対する敬意と追悼の言葉が記されてている
第二次世界大戦に参加した各州や地域を表す柱が立ち並んでいる

11:00、世界大戦記念碑から1kmほど歩いて「リンカーン記念堂」に到着。予約不要のスポットとのこともあってか人はたくさん。記念堂には扉などはなく開けた空間であった。

リンカーン記念堂からのワシントン記念塔

アメリカのVISAの背景にもこのリンカーン像の絵が使用されるほど、その存在感は圧倒的で多くの観光客を魅了していた。

約6mほどの高さの迫力満点のリンカーン像。
細部までリアルに彫られている
リンカーン記念堂にはこのリンカーンの像しか基本的にないが、お膝元にはたくさんの観光客
「人民の、人民による、人民のための政府(government of the people, by the people, for the people)」の名言を含む演説の内容が記念堂入って左側に刻まれている

6. 各時代の名作が揃う「ナショナルギャラリー」

12:30、「リンカーン記念堂」を後にしNational Gallery of Artへ向かう。ここも予約なしで入ることができ、入場無料。

銅像をスケッチをする学生、
日本ではあまり見ないが海外の美術館では座り込んで模写している人が割と多い

無料ではあるものの展示数は多く、15世紀から19世紀までの作品が展示されている東館と、現代アートが展示されている西館に分かれている。

館内マップ、一つ一つの部屋が畳10畳分ほどある
みんな大好き、ゴッホの自画像。
晩年に書かれたとされる作品で精神的に不安定な時期に書かれたらしい。
布が表現されている石の彫刻、
石像でこの質感を表現しようと思った心意気にリスペクト

14:00、モール地区で予約をせずに行くことができる場所がなくなってきたため、少し離れたスミソニアン動物園に向かってみることに。

電車で30分ほど、中心街からはやや外れた位置
去り際に見えた国会議事堂。予約必要なのでここも入れなかったが、修学旅行生がたくさんいた。

7. 全米で最も古い動物園「スミソニアン動物園」

15:30、最寄りの駅からは少し急な坂を登り、歩くこと15分ほどでスミソニアン動物園に到着。こちらもスミソニアン関連のため入場は無料。

最寄駅の地下鉄のエスカレーターはとても長く、大江戸線六本木のよう

園内はかなり広く、たくさんの人で賑わっていた。この日は若干日も暮れていたためか、外にいる動物は小屋に入ってしまっており何匹かは見られなかった。

力強いZOOの文字が佇む入り口、無料で開放する余裕すら感じ取れる

本来は目玉のジャイアントパンダが見られるものの、この日はパンダがまさかのアジアへ帰省しており、みることはできなかった。パンダにも家族がいると再認識した日である…。

どこでも群れるフラミンゴ、水辺ではなく壁に集まっていた

園内をまわる途中、翌日に向かう予定の世界遺産「独立記念館」のWebチケット争奪戦が始まる。もし取れなかった場合は翌日の予定がとくになく、ニューヨークへ直帰も考えているため、魂の連打戦である。

最善の状態でチケット争奪戦に参加するため、絶滅危惧種を数匹を含む一方通行の長い夜行性動物の館を抜け電波のよい場所へ走った…!

チンチラ(絶滅危惧種)、20種類以上の絶滅危惧種が飼育されている

連打の末、無事チケットを獲得。チケットサイトを開くや否やSold Outの時間帯がいくつかあったのでギリギリの戦い。翌日に何も予定がないという最悪の事態を避けることができた…!

チケット争奪戦後に見たゴリラの喧嘩。
Webという存在がなければチケットは当日このような奪い合いだったことを象徴している。

一部エリアは閉園1時間前に封鎖されており入れないエリアもいくつかあった。小動物がいる館系エリアについては基本的に閉まっていた。

「世界で最も表情が豊かなネコ」マヌルネコ。
日本では二つの動物園でしかみることができないレアネコである
木の下のクマが枝を揺らしており、木の上のクマが木から落ちそうだった。
20分ほど観察してみるも落ちたりといったドラマは何も起きなかった。

18:00、閉館時間となってしまい館内アナウンスと同時に強制的に締め出される。2時間ほどの滞在時間であったが、もう少し余裕を持って入場すると色々と見られたかもしれない。

園内にパンダがいなかったが動物園向かいにパンダの銅像があったのでジャイアントバンダの代わりとする

19:00、夜ご飯は動物園の近くにあったNando's PERi-PERiで食べる。ポルトガル風のグリルチキンで、ペリペリはアフリカではピリピリの唐辛子という感じの意味らしい。

PERi Chiken Rainbow Bowl(17.98ドル)
とってもヘルシー!

22:00、宿に帰宅。翌日は無事にチケットを取ることができた世界遺産「独立記念館」のあるフィラデルフィアへ向かう!

それではまた次回!

↓次回はこちら↓


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