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【アメリカ旅行記🇺🇸】世界遺産マンモス・ケーブ編 ロマン溢れる洞窟探索
Hello World! 世界遺産マイスターのマサムネです!
今回は2024/10/25〜10/28に行ったアメリカのケンタッキー州&テネシー州巡り旅の、ケンタッキー州編です!世界遺産『マンモス・ケーブ国立公園』を巡ります!
【世界遺産】『マンモス・ケーブ国立公園』について
『マンモス・ケーブ国立公園(Mammoth Cave National Park)』は、1981年に世界遺産に登録された、アメリカのケンタッキー州に位置する世界最長の鍾乳洞群を含む国立公園。
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マンモス・ケーブは5層構造で、内部の温度は年間を通じて約12℃に保たれている。その神秘的な洞窟構造と豊かな生態系が評価され、地質学や生物学の観点からも貴重な研究対象となっている。
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約3億5,000万年前に浅い海だったこの地域が、地質変動を経て現在の洞窟を形成。18世紀後半に再発見された後、19世紀には硝石の採掘場として利用された。現在は観光地として整備されている。
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1. ニューヨーク州からテネシー州へ
音楽の街『ナッシュビル』
22:00、ニューヨークのJFK空港からテネシー州のナッシュビル国際空港(BNA)へ到着。フライト時間は2時間30分で、ニューヨークと比べてナッシュビルの方が1時間遅れている。
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この日はナッシュビル空港に付属しているホテルに向かい、夜遅めに到着したため、即就寝。翌日に備える。
6:30、起床。ナッシュビル空港から、ケンタッキー州にある『マンモス・ケーブ国立公園』へ向かう。まずは空港でレンタカーピックアップ。
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今回は大手レンタカー会社AVISでレンタカーを借りる。通常カウンターにてピックアップしようとするもAVIS Preferredというものに登録していたため、見事に断られる…。早朝だったからかもしれない…。
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AVIS Preferredは通常会員の上位互換ではなく、まったく別会員枠として登録されてしまうらしい。ともあれ無事にピックアップしいざ出発!この日の天気は小雨が降ったり止んだりした。
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国立公園は最寄りの空港から遠い場合が多く、1時間30分ほどで着くのは標準的である。
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『マンモス・ケーブ国立公園』へ出発!
8:30、『マンモス・ケーブ国立公園』入り口に到着。『ヨセミテ国立公園』で購入したAmerica the Beautiful Pass(国立公園の年間パス)を使おうとしたが、園内に駐車場は無料だったため不要であった。(Pass自体は国立公園ならどこでも購入可能。)
↓『ヨセミテ国立公園』の記事はこちら↓
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道は一本道なので迷うことはないが、ハイキング道へ入るために道路脇を歩いている人がいた。
『マンモス・ケーブ・ビジターセンター』へ到着!
9:00、ビジターセンターに到着。『マンモス・ケーブ国立公園』は内部を自由見学できるツアーもあるが、行動可能なエリアが限られているため、深部まで進みたい場合はツアーへの参加が必須。
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ツアーはいくつか開催されており、以下の公式サイトから予約することができる。
初級者向けの1時間ほどで簡易的な場所を回る「フローズン・ナイアガラ・ツアー (Frozen Niagara Tour)」や、上級者向けのツアーは6時間ほどかけて狭いエリアなどを進む文字通り”アドベンチャー”な「ワイルドケーブ・ツアー(Wild Cave Tour)」などがある。
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今回は、「グランド・アベニュー・ツアー(Grand Avenue Tour)」に参加。ツアー料金は1人42ドル(約6,300円)、時間は4時間ほどで、洞窟のかなり深部まで進むことができる。
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「レンジャー」は専門学位が必要とされ、アメリカの子供達の憧れの職業にもなっているらしい。
ガイドだけでなく実際に洞窟内で研究も同時にしているため、その解説はとても詳しい。
ツアーが9時45分から開始であったため、ツアー開始30分ほど前に到着。まだ集合のアナウンスはされておらずビジターセンター内にあった展示場に足を運んでみる。
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National Park Pass Portについてはこちら。
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サイズがかなり小さいものも見つかっている。
9:45、時間となったため集合場所に足を運ぶ。「レンジャー」と呼ばれるガイドによる挨拶を終えると、スクールバスのようなバスに乗り込み『マンモス・ケーブ国立公園』の入り口へと進む。
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アメリカでも少しアクセスが悪いこともありアジアからの観光客は少ない。
2.『マンモス・ケーブ国立公園』内部へ潜入!
インディージョーンズのような冒険感
10:00、10分ほどバスに乗り『マンモス・ケーブ国立公園』入り口に到着。入る前にもう一度ガイドによる注意事項の説明。「4時間、4マイル(6.4キロメートル)、1,400段よ!」という元気なアナウンスのもとツアースタート。
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温度は12度に保たれているため、この日は外気との気温差がなく意外と快適であった。ツアー参加者は高齢の方も多く、歩く速度は遅くもなく早くもなくと言った感じ。
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階段を降りると、広々とした空間が広がる。ここでガイドによる1回目の洞窟内についての解説が始まる。
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画像に見られるように層がいくつも重なっていることについて説明をしていた。
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長い年月をかけて蒸発する過程で結晶化し花のような形が形成されるらしい。
10:20、ガイドによる15分程度の解説を終え出発。洞窟内部はライトがいくつか用意されているため洞窟内は明るい。
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道は整備されており比較的なだらかで、歩きやすい。
レンジャーは先頭と最後尾にそれぞれ1人ずつ配置されており、計2名がガイドを担当していた。
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10:50、最初の休憩、解説ポイントに到着。ここまではアップダウンはほとんどなく個人的にはまだまだ疲れておらず。ここにはトイレも用意されていた。
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洞窟内で年に数回音楽フェスが開催されているらしい。
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研究員はここで1ヶ月ほどこもって研究をしたりするらしい。
解説が専門的なので、質問する側の内容も鋭い。「なぜ層の厚みがこんなに異なるのか?」といった質問もしていた。時代による堆積物の量(生物の死骸の量)や、海水面の上昇など様々な環境的な要因が関係しているとのこと。
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世界遺産に登録されるにはこのような状態からの保護も必要となる。
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かつて採掘をしていた労働者は昼夜の区別なく働かされていたらしい。
11:10、20分ほど休憩し出発。ここからは先ほどよりもやや急になり、道幅はかなり狭くなる。このあたりから写真ばかりを撮っていると先頭集団に置いていかれ走って追いかける必要が出てきた。
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基本的に一本道のため列を抜かしたりといったことはないが、休憩ポイントを出る際に順番が前後する。
最後尾は写真をたくさん撮影できるため、一部の人には人気。そのせいもあってか最後尾を歩くメンバーはほぼ固定されていた。
5人家族(お父さんが写真を撮りたがっているが、他のメンバーは興味なし)
2人友人(インスタグラマー?と連れてこられた感満載のコンビ)
自分
このメンバーが入れ替わり立ち替わり最後尾を歩いていた。
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本当の暗闇の世界へようこそ
11:40、3度目の解説ポイント。ここではベンチなどはなく、小さい子どもは床に座って休憩していた。
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暗闇の中では保護色としての色素が役立たないため、透明に近い色に進化するらしい。
12:00、再び歩き始める。ここから先は階段の高さも一段ずつ高くなり、徐々に段数も増えるためややハードになる。
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12:30、4度目の解説ポイントへ到着。ここでは座って休憩所できる。休憩場の少し前、階段を登る途中、手前にいた家族連れのお母さんに「写真を撮りましょうか」と言われたのでiPhoneを渡して写真を撮ってもらう。
家族写真を自分に撮ってもらいたいのかな、と思ったので自分も「こちらも撮りましょうか?」というと「いいえ結構です。」と断られる。善意で写真を撮ってくれた珍しい経験である。
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レンジャーが「その場所から動かないように、3、2、1!」というカウントダウンとともに、洞窟内のライトを急に消される。
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光源がないので”目が慣れる”ということはなく、一切のものが見えない。
2、3分で明かりが再び点く。真っ暗からの解放は目が慣れるのに少々時間がかかる。
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12:50、出口へ向け出発。自分が最後尾でかつ、このツアーがこの日最終ツアーであったため、自分の後ろにいるレンジャーがここまで通ったライトをすべて消していた。
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のんびり自分が写真を撮りながら進んでいたせいか、後ろのレンジャーに「早く行け」と言われてしまう。少し進むと、他のツアーの団体と鉢合わせてしまい、のんびりしすぎたことを気づかされる。
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自分の参加していたツアーは休憩所を1つスキップすることで後ろにきた団体ツアーと重ならないようにしていた。
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鍾乳洞が張り巡らされた壁に囲まれる
13:10、鍾乳洞エリアに到着。氷の滝のような鍾乳石は「フローズン・ナイアガラ(ナイアガラの滝が凍ったような姿)」と呼ばれている。
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おそらく先ほどの団体は「フローズン・ナイアガラ・ツアー 」の参加者で、この鍾乳洞をメインとして鑑賞するツアー。単品でツアーになるほどの圧巻の景色である。
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上部から見ると壁一面に張り巡らされた鍾乳洞を一望できる。
少し急な階段を5分ほど下ると鍾乳洞でできた小さな部屋があり、あたり一面が鍾乳洞で覆われている不思議な空間だった。
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ライトアップされている色味も相待ってイカのゲソのような感じである。
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ここからはしばらく鍾乳洞が続くゾーン。鍾乳洞をかいくぐっていきラストスパートである。
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13:30、出口に到着。出口は意外とあっさりとしており。ここまで来たバスでビジターセンターへ戻る。
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13:40、ビジターセンターへ到着。バスから降りると靴の消毒を行うように指示される。ホワイトノーズ症候群というコウモリに致命的な影響を与える病気をアメリカで拡散させないための消毒らしい。
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14:00、ビジターセンター内にあったレストランGREEN RIVER GRILL & BARにてランチを食べる。
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ベーコンはカリカリタイプでマンモスの名にふさわしいボリューム感。
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3. ノックスビルへ移動
15:00、ご飯を食べ終え、この日の宿へ向け出発。翌日『グレート・スモーキー山脈国立公園』へのアクセスを考えてノックスビル(Knoxville)にあるマクギー・タイソン空港付近まで進む。
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ノックスビルはテネシー州東部に入るため時差が1時間進む。カーナビの時間も急に時間が進むため不思議な感覚である。
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19:30、長い運転を終え本日の宿に到着。宿に着くや否や、ホテルでカジノナイトというイベントをやっており高齢の方たちが大騒ぎ。
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カジノで負けたのか、ワインが散らかりアルコール臭が充満していたエレベーター。
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なんとお値段6ドル(約900円)!
22:00、宿に入ると外に出る元気がなくなってしまったためUberEatsをすることに。ノックスビルは内陸ではあるが、Cat Fish(ナマズ)が有名とのことで、Ruby Tuesdayというお店のナマズを食べてみる。
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ナマズは、あの魚の見た目に反して癖がなく普通の白身魚と同じような味と食感で美味。
ご飯を食べ終え就寝。翌日は、アメリカ来場者数No.1国立公園かつ世界遺産の『グレート・スモーキー山脈国立公園』へ向かう。朝日アタックのため早朝5時に起床して出発予定。
それではまた次回!
↓次回はこちら↓
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