見出し画像

【カナダ旅行記🇨🇦】ケベック編 世界遺産の要塞都市を歩く

Hello World! 世界遺産マイスターのマサムネです!

今回は2024/10/11〜10/14に行ったカナダ、メープル街道旅、第一弾ケベック編です!世界遺産の『ケベック旧市街』、ケベック州の中心『国会議事堂』、メープル街道を走る「VIA鉄道」に乗ってモントリオールまで進みます。


【世界遺産】『ケベック旧市街』について

『ケベックの旧市街』は、1985年に世界遺産に登録。北米で最も保存状態がよい植民地時代の都市の一つとして知られており、とくにフランスの植民地時代の影響を強く感じることができる。

ケベックシティはカナダの東側に位置する

街は、ホテルや要塞がありやや格式ばっている雰囲気のある「アッパータウン」と、カフェやショップが立ち並ぶ比較的カジュアルな「ロウアータウン」に大きく別れている。

世界で最も写真を撮られているホテル『シャトー・フロントナック』
時期にもよるが1泊300カナダドル(33,000円)で宿泊できることもある

カナダでもケベックはフランス領の影響を色濃く受けており、この辺りは公用語が英語でなくフランス語。そのため看板などもフランス語表記が基本で、サブとして英語が記載がある場合が多く見受けられる。

街は当時の生活を象徴するように全体的に西洋らしい建物が並んでいる

1. いざ世界遺産『ケベック旧市街』へ

23:00、ニューヨークのニューアーク国際から2時間ほどでケベック空港に到着。夜中の到着になったためUberでホテルまで向かう。ホテルに着くや否や就寝。

ケベック州は公用語がフランス語のため挨拶は基本的に「ハロー」ではなく「ボンジュール」

8:00、起床。ホテルから歩いて30分ほどの場所にある『ケベック旧市街』へと向かう。この日は風がやや強かった。ケベックは緯度が比較的高いため10月中旬で気温は6度とダウンがないとかなり寒い。

ホテルから旧市街地に向かう途中のジャン=ポール=ラリエ庭園
地元のテレビ局がオープニングトークらしきものを撮影していたので見頃だったのかもしれない

8:50、『ケベック旧市街』入り口に到着。比較的早朝だったためか、観光地にしては人はあまりいない様子であった。

『セン・ジャン門』
世界遺産『ケベック旧市街』に入るための門は4ヶ所で、この門は観光客が最も利用する

9:00、入ってすぐのAu Petit Coin Bretonにて朝食を食べる。このお店はクレープ専門で、早速フランスを浴びる。

ヨーロッパらしい植物多めでタイル模様の外観
店内は二階建てで地元の方が多い印象。カナダ観光の朝は遅いので観光客は少ない。
メープルバタークレープ(14.05カナダドル, 約1,530円)
生クリームのようなこってりとした甘さはなく、さっぱりとした味で朝に丁度よい

10:00、旧市街を散策。この時間から徐々に観光客が増え始めた。

ハロウィン間近だったので街の至る所にハロウィン使用の飾りが。
お菓子をあげなかった結果、胴体を花束にされてしまい晒されている(個人的見解)
こちらはジョジョのスタンドの様な謎の銅像、立体的な作品が多いアーティスティックな街

中心に向かう途中に市庁舎広場があった。ここではマジックショーなどが行われていた。

指さす先にあるのは…??

2. 300年以上の歴史を持つ『ノートルダム大聖堂』

10:10、先ほどの銅像が指差す先にある『ノートルダム大聖堂』に到着。カナダで最も古い司教座教会らしく、その外観はとても立派である。

『ノートルダム大聖堂』、
修復や建築様式の変遷の過程により片方の柱が欠けてしまっている。

正面の入り口からも入ることができるが、左奥に「秘密の部屋」に通じるかのような入り口が存在する。人だかりが少しできていたのでこちら側から進んでみた。

これは2013年に350周年を記念して設置された扉。
「聖なる扉(Holy Door)」というありがたい扉で、手の部分は握れるように立体的になっている。皆が手を繋ぐからか、色がハゲていた。

扉の前で撮影をしていると中から担当の人が出てきて開けてくれるシステムである。開けられるとあれよあれよと中に誘導されるため、外から撮るには開けられるまでがシャッターチャンス。

多くの銅像が立っている、上部奥にはステンドグラス
真っ白の壁に金色の装飾がとても輝いている。

10:30、ケベック旧市街の代名詞、『シャトー・フロントナック』を目指す。道はどころどころ石畳ではあるが全体的に歩きやすい。

色んなアーティストが作品を販売している『トレゾール通り(Rue du Tresor)』という狭い通り。
名前のTrésor(トレゾール)は「宝物」という意味で元々は政府の金庫があった場所らしい。

狭い道を抜け、さらに進んでいくと大きな建物群が見え始める。

カナダ最初のローマ・カトリック司教の像が記念に建てられている。
カナダはとにかく国旗が頭に立っている印象。
街を見下ろすかのように佇むホテル、その存在感は隠しきれていない。

3. ホテル界のマドンナ『シャトー・フロントナック』

10:40、『フェアモント・ホテル・シャトー・フロントナック」に到着。この時間になると観光バスも活発に動き始めており、人だかりができていた。

これでもかと言わんばかりの大量のユネスコの旗が立っている。
ユネスコは世界遺産に関連した機関で「これぞ世界遺産!」ということを主張している

今回はここに泊まっていないが、以前に世界遺産『バンフ国立公園』に行った際に同じフェアモント系列ホテルに泊まったことがあるのでご興味がある方はどうぞ!

↓世界遺産の中にあるフェアモント系列ホテルに泊まったというお話↓

ホテルの脇にはフランスの探検家(サミュエル・ド・シャンプラン)の銅像。
北アメリカの正確な地図を作成し1608年にケベック市を設立した立役者らしい。
シャトー・フロントナックの向かいにはセントローレンス川を挟んで紅葉した街が見える

こちらも以前の旅行で、このセントローレンス川をアメリカ側から渡り『ボルト城』に行った旅行記を書いているので興味がある方はぜひ!

↓アメリカ側からセントローレンス川を渡ったお話↓

10:50、ホテルの脇にあった木製のデッキを歩き、展望台を目指す。

天気もすっかり晴れてきてとても気持ちがよい
やはり赤色の国旗がどこに行っても目立つ。
冬場になるとソリでショートカットできるらしい、雪国らしい方法である。
街を見下ろすことができる丘の上でのビュー
ホテルの形がディズニーのタワー・オブ・テラーに似ていなくもない。

11:00、ところどころ紅葉している道を進み『ケベック要塞』を目指す。要塞が星型のため城壁に沿って進むとまっすぐ行くことができず、思ったよりも目的地に到着するまでに時間がかかってしまった。

五稜郭も星型だったりと星型は何かと攻められにくいのだろう

11:20、『ケベック要塞』に到着。中はミュージアムになっているそうで修学旅行生らしき団体がたくさんいた。この日は、すでに時間が押していたため入り口付近まで来て次の目的地に向かうことに。

『ケベック要塞』入り口
この通りは車も通るため、車がきた場合は人間は道の脇に逃げる必要がある。

4. 青いケベックの旗を掲げる『国会議事堂』

11:30、国会議事堂に到着。この辺りの観光地は思ったよりもぎゅっと凝縮されていたため、一つ一つの移動時間はそこまでかからない。

『国会議事堂』青色の側はケベック州の州旗
付近の他の建造物群とは少し違った建築様式に見えた
ファサードにはたくさんの銅像が立っている。
各々が生きた状態で石像にされたかのような活き活きとした表情とポーズである。

料金は無料であるが、パスポートが必要だったりとかなり厳重なチェックだった。荷物検査を済ませ、中に入る。

カナダ以外の観光スポット写真がずらりと展示されていた。
国会議事堂との関係性はよくわからなかった。

中は一部ホテルと接続されているようで、ポップなアート展示もちらほら見受けられた。(政治に関心がない若者にも興味をひくためあろうか…?

左側から文字がやってきて、文字から言葉を作りテーマが生まれ各々の方向へと成長している。
このnoteも文字によって書かれており、記録だけでなく新たな発見の場として成長させていきたい。

国会議事堂の中で見学できる上院、下院が豪華な装飾で素晴らしいそうなので探すために、ひたすら堂内を歩き続けるとこの立派な図書館に着いた。しかし、「Return here.」という看板が見えてしまう。

行き止まりとなっていた図書館。
デザインが洗練されていてとてもおしゃれな雰囲気

その場にいた関係者に内部の写真を見せて「この部屋には入れないのか」と聞くと、「普段はツアーで入ることができるが、現在は長期の改装工事をしているので入れない」とのことで。諦めて次の目的地を目指すことに。

ここが現状の仮会議室。質素な感じもするが、別に派手な場所である必要もないと言えばない。

5. 文化を繋ぐ階段『首折り階段』

12:20、再びフロンテナック付近に戻り『モンモランシー公園』に到着。(ちなみに同じモンモラシーという名前で『モンモランシーの滝』という絶景スポットがあるらしいが場所が離れていたため断念。)

この辺りで一番紅葉しており、子連れの家族などで賑わっていた。

12:30、次なる目的地『首折り階段』を目指して移動。

この通り沿いはかなり賑わっており、画像中央部左にある赤い部分にあるのが『首折り階段』
途中ポップコーンの強烈な甘い匂いに誘われ思わずそちらに進んでしまう場面もあった

12:40、『首折り階段』に到着。『首折り階段』の名前の由来は「首を折るほど急で危険な階段」というのが由来らしい。

アッパータウンとロウアータウンを結ぶ重要な場所となっており、この階段を境にロウアータウンには多くのカフェなどが立ち並ぶ。

首を折るほどではないが確かに急なので、太めの手すりが用意されている
ロウアータウとアッパータウンを行ききする「冷蔵庫の様な形のゴンドラ」も走っていた

12:50、階段を降りて少し歩くと『ロワイヤル広場』が見えた。お昼時ということもありカントリーな音楽も鳴り響き、あたり一帯が盛り上がっていた。

ハロウィン仕様の装飾やゲームのバイオハザード4の最初にあるような形の教会
『ノートルダム・デ・ヴィクトワール教会』
装飾は先ほどの大聖堂と似ているが、こちらは教会全体がややこじんまりしている

先ほどの教会も「ノートルダム(Notre-Dame)」なので、「ノートルダム」について少し整理。

「ノートルダム」はフランス語で「我らの貴婦人」を意味し、カトリック教会における聖母マリアを指しているため「ノートルダム⚪︎⚪︎」はいくつも存在する。イタリアの「サンタ・マリア」と同じような意味合い。

有名なケベックの壁画。
色使いが、街に馴染みながらも色彩がとてもはっきりしており存在感を示している。

6. 圧倒的人口密度『プチ・シャン・プラン通り』

13:20、『首折り階段』を降りてまっすぐ進むと『プチ・シャン・プラン通り(Rue du Petit Champlain)』に続く。

プチ・シャン・プラン通りから見る『首折り階段』。
紅葉と街の感じが映えており、エモくなっている。

観光客がとにかく多い場所で、路上ライブが行われたりとかなり賑わっている。ハロウィンも相まってか装飾も派手派手していた。

道幅は狭く、両サイドはお土産屋やカフェが立ち並ぶ
お昼時なのでお土産ショプの店員はご飯を食べながらの接客がちらほら。
日本だと批判されそうだが、「休憩」で抜けるよりもよほど効率的でよいと思う。
壁には数ヶ所マップが貼られている。
韓国ドラマ「トッケビ」で使用された場所らしく韓国人の方がかなり多かった。

通りをさらに進んでいくと奥の方にも壁画があった。ケベックにはこのような巨大壁画がいくつかあり、観光スポットとなっている。

十字架の前に描かれている。
先ほどの壁画と比べ陰影がはっきりしているため奥行きをより感じる。

通りの終点付近にある「La Petite Cabane à Sucre」というお菓子屋で名物のティラピーユ(Tire d’érable)を食べてみる。ティラピーユはメープルシロップをそのまま氷の上で固めた飴のこと。

口の中で体温で溶けてしまうので見た目や製造方法のインパクトはあれど結局はメープルそのものを食べている感覚。
味は美味しいがすぐ歯磨きをしたくなるような感じであった。
ポークを販売しているお店の前に、何やら寂しそうにしている豚の銅像。
偶然ではあるが、工事中の鉄格子がまたいい味を出している。(肉汁的な意味)
この豚の行方を知るものはいない…。

14:00、この日は日中にVIA鉄道の車窓からの紅葉の景色を見るためにに乗ってモントリオールまでいく必要があったため、『ケベック旧市街』を後にし、駅を目指す。

上りの『首折り階段』、ゴンドラとどちらが速いかは定かでない
ケベックシティからVIA鉄道バレ駅までは歩いて10分前後と近い

ケベック旧市街を抜け、大きな建物があったため寄ってみる。教会自体は綺麗であったが観光客はほぼ0に等しかった。

『聖ロク教会(Saint-Roch Catholic Church)』
教会前は日中にもかかわらず怪しい人の溜まり場となっておりお世辞にも治安がいいとは言い難い…。

7. VIA鉄道で『メープル街道』紅葉旅

14:20、VIA鉄道に到着。ケベック市からモントリーオル市へ3時間かけて向かう。

モントリオール市とケベック市は、同じケベック州に属している。
VIA鉄道バレ駅の入り口。
黄色のVIAの文字は180度回転しても同じである。アンビグラム。
駅の中には歯医者があった。メープルをたくさん食べるので歯医者が必要なのだろうか。
黄色を基調とした車体、新幹線の様に先が尖っている様な車体ではない

14:50、ケベックを出発。車内に速度が表示されており、早くても160km/hほどのスピード。日本の新幹線が300km/hほどと考えると比較的ゆっくり進む。

お昼ご飯を食べ損ねてしまっていたためチップスとサンドイッチとコーヒーを購入。
シートは広々快適。運賃は1人あたり100カナダドル(約11,000円)
この時期は車窓から紅葉を眺めることができ、名前のとおりまさに『メープル街道』である
途中は街中を通るので家もある。各駅停車でモントリオールまでは5駅ほど止まる。
小麦や畑?のようなものも多く見られた
モントリオール駅に到着する直前、橋の上で止まる。この橋からモントリオールがはじまる

18:30、モントリオール中央駅に到着。モントリオール市はケベック市とは異なりかなり都会で栄えていた。

駅には謎の壁画と国旗。
18:30には駅内の売店やお店はすべて閉店しておりコンビニのみ営業していた。

この日はアイスホッケーの試合があったのかユニフォームを着ている人や、カリブの海賊の様な衣装をまとった人が町中を歩いていた。

高層ビルが立ち並ぶ感じはニューヨークのマンハッタンに近い街並み

19:10、ホテルにチェックインを済ませ、その足で夜ご飯を食べる。この日の夜ご飯は、Wienstein & Gavino'sというGoogle 評価4.3 (4,416件、2024年10月時点)のイタリアン料理。

付け合わせのパンはケベック州なのでということか、フランスパン。
フランスパンには珍しくとてもあったかく柔らかかった。
人生初のラムチョップ(38カナダドル、約4,100円)
こんがりした肉と、イタリアンのデミっぽいソースが絡んでとても美味。

20:30、ホテルに戻って無料のウェルカムドリンクを一杯だけ飲んでこの日は就寝。

ケベックの地ビールIPA (Bel-Mer IPA)
すっきりしていて飲みやすかったが量が多い…。

翌日は、モントリオールからレンタカーでさらに北側にある『モントランブラン』というメープル街道や『オメガパーク』というサファリパークなどへ向かう!

それでは、また次回!

↓次回はこちら↓

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?