幼いきみと幼い私

機能不全家族で育つこと

ママ友と珍しく真面目な話をしていた時に、ようやく言葉として認識するように出来たことがあった。

近頃の私は子を愛せば愛すほど、よくわからない心のモヤつきに苛まれていた。

ある人が言った。

「子を抱きしめる度、なかのの中の幼なかのが私も抱きしめてって泣くんだね」

これがストンと自分の中に落ちてゆくのがわかった。

そもそも機能不全家族とは

機能不全家族とは、家庭内で弱い立場にある人に対して、身体的または精神的ダメージを与える機会が日常的に存在している家族状態のことをいいます。

いわゆる「毒親」育ちというわけで、我が子をどう愛せばいいのか、その手本のない状態どころか、子を傷つける方法ばかりわかるといった状態。

上手く反面教師にできるのかも、育児をはじめて2年に満たない私にはわからない。

愛すほど泣く

1番厄介だと思うのは、私の中に未だ残り続ける「愛された実感のない子どもの私」である。
アダルト・チルドレンという言葉で括ることもできるが、
その私は、大人の私が奥歯を噛み締めて堪えなければならない程厄介に大声で泣いた。

例えば彼女はこんな時に現れる

・子を抱きしめてどれだけ好きか伝えている時
・子が新しく出来たことを褒める時
・子を抱いて寝ている時
・夜泣きする子に優しく歌をうたうとき

そんな時に決まって幼い私は泣いている。


これから

恐らくこれから子が自分の意思を私に伝えるようになり、
成長してゆくにつれて、幼い私はさらに勢力を増すだろう。
自分のしてもらえなかった、あらゆる事に対して反発するように。

幼い私も子と一緒に育ってゆくのだろうか。
彼女と向き合いながら、彼女と対話しながら、私は私の溝を自分で埋めながら、今日も我が子に「愛してる」と言う。

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