見出し画像

あなたが悪いわけじゃない。

「私と話しているときのあの人の顔が楽しそうじゃない。」
「なんだか見下されているような気がする。」
「今日のあの人は、なんだかピリピリしていて、近寄りにくい。」

今でこそ、あまり気にしないようにしていますが、小さい頃から自分は他人の心の動きに敏感だったような気がします。
そして、HSP気質の知識を知り、相手が嫌いなわけではないのに、人とずっと一緒にいると気疲れしてしまう理由がなんとなく分かるようになってきました。
今では、相手の反応に敏感になり、自分のせいだと考えてしまうのは、自分の思い込みだったと理解できます。

相手の顔色を気にする性質は、先天的なものかもしれませんし、母親から愛されたいという気持ちから、そのような気質が育まれたのかもしれません。
そのような気質は、誰かが困っていたり、何かを望んでいるとき、相手が口にしなくても、その状況を察して、相手が望むような状況を作ってあげることができれば、「気が利く」という長所にもなり得ます。
「人に喜ばれること」が「自分の喜びになる」ということは、もしかしたら、生きがいにもなるかもしれません。
それはそれで素晴らしいことです。
しかし、他人に喜ばれることに意識が向きすぎると、その喜びは他人任せになってしまいます。
他人に喜ばれなくても、自分がやりたいと思うことをやることはいけないことでしょうか?
例えば、好きな音楽を聞くことや、好きな香りの中で過ごすこと、好きな本や画集を見ながら想像の世界に浸ること。
実質的な人にとっては無意味に感じられることでも、創造的な人にとっては、それがエネルギーの源となることがあります。
人によっては、人に見られることが、エネルギーの元になる場合もあるでしょう。
そのどちらが良い悪いというわけではなく、人にとってエネルギーの元が違うというだけです。

相手が自分の望むような反応をしてくれなくても、必ずしも、あなたが悪いとか、嫌いなわけではありません。
相手に対してイライラすることがあったとき、相手にも何か事情があると考えてみれば、イライラも落ち着いてくるかと思います。

自分が空っぽだという気がする方は、いつも誰かのことを気遣える優しい人です。
そんな人は、もしかしたら、もっと大事にすべき人を置き去りにしてしまっているのかもしれません。
たまには、ご自分が好きなことをすることを、ご自分にも許してあげてくださいね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?