ただいま日本、お味噌屋さんを訪ねたらラジオ収録していた話
スペインの地でお味噌屋さん起業を目指すmasamiです。
色んなミラクルが重なり「ラジオでお話ししてみません?」と声を掛けていただいたお話です。
4月の第3周目へ突入し、スペインの大型連休は終わりました。みんな日常に戻っていくのに私たちは非日常をまだ走っている。妹の結婚式の為、10日間だけ日本へ一時帰国しました。
今回の旅は7歳の娘と2歳の息子を私一人で連れて行く。ロシア上空を飛行出来ないので、どこを通っても飛行時間が長くなってしまう。
合計17時間のフライトを終え、ゾンビと化した母と子ども達です。
時差ぼけも収まり、通常生活が出来るようになった4日目、地元山梨で訪問したかったお味噌屋さんを訪ねてみた。
五味醤油さんです。
甲府市で明治元年より味噌、醤油の製造を始め、150余年にわたって醸造業を営んでいます。 社名に「醤油」と明記がありますが、現在お醤油の製造は止め、味噌のみ醸造しているユニークなお味噌やさんです。
お店に入ると、笑顔が明るいお母さんが迎え入れてくれました。
スペインから来て、麹作りをしていること、できれば麹作りしている所を見せて欲しいと図々しくお願いしちゃいました。
海外で暮らしていると、どんどん図々しくなる。それに、日本でしか体験出来ない事となると、グイグイいってしまう。
「ちょっと待ってね」とお母さん。
奥からダボパンに、長袖、サンダル姿の社長さんが登場。
なんか、カジュアルで話しやすい感じの社長さん。後ほど聞いたらスケートをもう20年以上やっているので、そのお洒落な感じに納得しました。
五味社長はリトアニア人の研修生も紹介してくれました。彼女はドイツのお味噌屋さんで勤務経験もあり、発酵の知識も豊富です。
(欧州内のどこかでまた彼女と再会しそうな気がする。)
あっと言うまに、お味噌屋さんの一角が国際的な空間になりました。
私は英語で「いつか北スペインのワイナリーを改装したお味噌屋さんをやりたい!それが私の夢なの!」なんて語ってしまった。
日本語ならそこまでストレートな話はできないのに、英語だとズドンと言いたいことを最初から言っている自分にびっくりしました。
「あの、もし良かったらその辺のことラジオで話しません?今日の夕方5時に収録なんですが、来れます?」時計に目をやると現在11時。
私のアンテナがピピピと反応。
「はい、行きます!」
この時点で私の横は7歳娘と2歳息子がいました。
この怪獣どもをどうするか一瞬悩んだが、「どうにかなるだろう。いや、なんとしてでも、ワクワクしか感じないラジオ収録とやらに挑んでみたい!」と心の底から思いました。
山梨日日新聞社・YBSの拠点「山梨文化会館」は、世界的建築家の丹下健三氏が満3年を費やして設計した重厚な面持ちのある建物です。
甲府駅の北側に位置し、ラジオ収録室からは富士山が綺麗に見え緊張がほぐれました。
今回お邪魔したラジオは山梨県で放送されている発酵兄弟のCOZY TALKという番組です。五味社長と妹さん、そして発酵デザイナーのヒラクさんがパーソナリティーを務めています。
ということで、収録前に発酵デザイナーの小倉ヒラクさんと挨拶させていただきました。
日本で絶対に買いたいと思っていた「日本発酵紀行」の著者とまさかの出会いを果たしたのです。
椅子に着席すると、目の前に白いイヤフォンがポツン。ラジオっぽい雰囲気を味わいたく、私は必要ないのにイヤフォンをつけさせてもらいました。
数日前まで日本から遠く離れたスペインに居て、なんてことない主婦してた私が、日本の地元テレビ局のラジオ番組で収録をしている。
私の実力とか戦略勝ちとかそんなものは無くて、やりたい事を口にして周りに言いふらしてたらたどり着きました。
あ、私の可愛い怪獣どもはどうしたかって?
収録前に私の姉がかっさらって子守を引き受けてくれました!感謝です。
結局、五味醤油さんに3日間通い、麹造りの工程やお味噌のワークショップへ参加させて頂きました。しかも参加した日が12月から行われていた味噌作りワークショップの千秋楽という特別な日でした。
今回は私の中で五味醤油さんと歯車がカチっとハマった、そんな感覚でした。
自分のアンテナが反応し、そこを見逃さなかった自分を褒めてあげたい。
そして、声を掛けてくださった五味社長に感謝で一杯です。
ラジオ収録の内容は下記より視聴できます。
お耳が空いてる方、聞いてみてください🎵
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