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諸行無常なり

ある日突然、身近な人がいなくなる。

そんなことが実際に起こるとは…。

身近な人と言っても、親族ではありません。出会ってから2年半くらいか。でも、親族以上に身近に感じます。

なぜだろう?
この2年半の間でも、会ったのは20回位じゃないかな、と思います。
それなのに親族よりも身近に感じる人。

2年半でたった20回、3か月の間に2回位会ったかどうか。

彼との出会いは、「武学」の稽古会。
「武学」というのは、一言では言い表せないが、争いのない世界を作るために生き、その在り方を実践していく学びを深める事。

こんな言い方をすると、怪しい集団のように感じ人もいるかもしれない。でも、本気でそう思って行動する人しかいない集団なので、そうとしか言いようがない。

とはいえ、組織として活動しているわけではなく、一人一人の生き方の中に息づく考え方、取り組み方でしかない。
それを、武術というものを通して体感し、理解を深めお互いを高めあうというもの。

なんだ武術をやっているという事か。

と思われた人もいる事でしょう。
その通りです。

身体はすごく繊細で、色んな情報を持っています。
頭で考えるよりも身体に聞いた方がよほど正確に自分の答えを導けます。
その精度を上げるために、武術を言うツールを使い、身体の繊細さを磨くのです。

そのための稽古会で彼と出会いました。

武術の稽古ですから、当然接触を伴います。
とはいえ、武術は相手を倒すために学ぶのではなく、争いをなくすために学ぶのです。
つまり、本来の武術でやっていることは、接触点から相手の状況を読み取りそれに対処していく事なのです。

簡単に言うとエネルギーを感じ取り、その変化や異常を感知し、それに対応して行動することを繰り返しているのです。

ですから、その稽古で「手合わせ」をすることで、相手の性格や考えていることなどをお互いに感じ取ることを繰り返します。

そんな時間は、やはり濃密なものとなり、たった数時間の稽古でも相手との距離が近くなっていくのです。

そんな機会が20回もあったら、それは身近な人になります。
家族とはまた違った距離感です。お互いに魂を磨きあった中とでもいうのでしょうか。

そんな仲間がたくさんいるのが「武学」のコミュニティです。

それはまた別の機会で触れるとして…

その仲間の一人が、先日突然亡くなりました。
自宅で一人でいる時で、翌日出勤しない事を不審に思った同僚が緊急通報をして、救急隊員が第一発見者となったそうです。

いったい何があったのか、わかりません。

諸行無常とは言いますが、なんともあっけなく受け入れがたい出来事です。

でもこれが現実。
残念でなりません。

志をもって行動していた彼は、私よりもずっと若く、頭の切れる人物でした。それなのに・・・。
こんなことが目の前で起こり、こんな風に自分に影響するとは思っていませんでした。

彼が亡くなったと聞いた時の動揺が自分でも驚くほどでした。
なぜここまで動揺するのかを考えた時、彼のあり方、お互いの理解が深かったという事なのかなと思いました。
そして、その根拠はエネルギー交流による理解なのだと思い至りました。

訳の分からんことを言っていると思われるかもしれませんが、これが実感なので、今回はおもいをつづらせていただきました。

こういった事実を正面から見たくはありませんし、やるせない気持ちでいっぱいですが、受け入れるしかありません。

改めて、彼の志を胸に置きつつ、私自身の志に向かって進もうと気持ちを新たにしました。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

岡本昌已

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