透明なカーテン

雨上がりの朝
塵やホコリや嫌なことが全部洗い流されて
まっさらな空に
透明なカーテンがかかっている

雨がプレゼントしてくれた宝石は
生まれたてのお日さまの光を含んで
今にも落ちそうに留まっている

いつもより重たくなったカーテンは
役割を忘れて少し困っているようだ

だってこんなにたくさんの小さなものを
まとったことがなかったんだもの

もう少しだけ　こうしていよう

お日さまが照ってくれるまで
誰かがこの小さな飾りを
落っことしてくれるまで

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