投資に役立つ数字を知ろう!?
こんにちは。
最近コロナの巣篭もり投資が増えています。
投資を検討するとき損をしないように、投資しようとしている企業の情報を見ると思います。
しかし企業の有価証券報告書などを見ると、色んな数字があってどれを見れば良いかわからないと思うかもしれません。
そこで、いくつか紹介していきます。
「日経平均株価」と「TOPIX」
これらは、日本の株価全体の動きを見るためのデータです。
日本全体の景気が悪くなると「この先、日本の企業の業績は悪くなる」と考える人が増えます。
そうなると株式を買う人が減り、業績の良い会社でも株価が下がってしまうことがあります。
だから日本の株価全体の動きを捉えることも大切なのです。
株価と他のデータを組み合わせた指標PER、PBR
PER:Price Earnings Ratio(株価収益率)
株価を1株当たりの利益(EPS:Earnings Per Share)に対して何倍に買われているかを見る指標。株価を事業価値(稼ぐ力)で比較したもの。
例)株価400円、1株当たりの利益(EPS)20円ならば、
PER=400÷20
PER=20倍
PERの値が小さい方が割安(利益が大きいのに株価が安い)ということになります。PERが低い企業ほど株価が上がる余地が大きいことが期待できます。
PERの値が大きいければ、その企業は割高(利益が小さいが株価が高い)といえます。
稼ぐ力は、業種や企業ごとに異なるので単純比較することが難しい。今のPERが過去の推移や同業他社と比べてどうなのかを相対的に判断する必要があります。
PBR:Price Book-value Ratio(株価純資産倍率)
株価が1株あたりの純資産(BPS:Book-value Per Share)の何倍まで買われているのかを見る指標です。株価を資産価値で比較したもの。
例)株価1,200円、一株当たりの純資産(BPS)1,000円ならば
PBR=1,200÷1,000
PBR=1.2倍
PBRが低い企業が割安で、PBRが高い企業が割高になります。
目安として1倍より上が割高とされています(多少前後するのでTOPIXなどを参照しましょう)。PBR1倍とは、株価と資産価値が同じであること(解散価値)を意味しています。
※PBRが1倍を下回っていても、割安で買いとしないでください。
赤字企業には注意しましょう。赤字続きの企業は、将来的に純資産が減る可能性があるので、PBRが高くなります。
会社の経営状態を読み取る経営指標ROE、ROA、自己資本比率
ROA:Return On Asset(総資産利益率)
企業に投下された資本全体の効率的利用を判定する基本的比率。
例)当期純利益35,000百万円、総資本181,000百万円ならば
ROA=35,000百万円÷181,000百万円×100
ROA=19.33…%
数値が高ければ、それだけ利益を生み出す力が高いと判断されます。
一般的にROAが5%以上あれば良いと言われていますが、業種によって大きく異なります。日本の上場企業の平均は3.9%(2018年)
ROE:Return On Equity(自己資本利益率)
株主が拠出した自己資本(株主が投資したお金)を用いて企業が株主のためにどれだけ利益をあげたかを示す指標。
例)自己(株主)資本10,000百万円、当期純利益1,500百万円
ROE=1,500百万円÷10,000百万円×100
ROE=15%
株主が出資した額から見て、利益が大きければそれだけ収益力が高いといえます。
一般的にROEが10%以上あれば良いと言われていますが、業種によって大きく異なります。日本の上場企業の平均は9.4%(2018年)
ただし、財務レバレッジ(負債への依存度)が高い場合もROEが大きくなるので、注意してください。
自己資本比率
総資本に占める自己資本の割合を示すもの。
例)総資本150,000百万円、自己資本85,000百万円ならば
自己資本比率=85,000百万円÷150,000百万円×100
自己資本比率=56.66…%
負債が多い場合、自己資本比率の値は低くなります。
自己資本比率の値が高ければ高いほど経営基盤が安定しているといえます。
まとめ
日本の株価全体の動きを見るためのデータ
指標まとめ
PER(倍)=株価÷1株当たりの利益(EPS=税引後当期純利益÷発行済株式総数)
PBR(倍)=株価÷1株当たりの純資産(BPS=純資産÷発行済株式総数)
ROA(%)=当期純利益÷総資本×100
①ROE=当期純利益÷自己資本×100
②ROE=ROA×財務レバレッジ(総資本÷自己資本)×100
③ROE=EPS÷BPS×100
自己資本比率(%)=自己資本÷総資本×100
今回は主要の分析を見ていきました。
他にも多くの企業分析の手法があるので、本気で投資をしたいと思う人は是非調べて見て下さい。