生命の尊さを伝える『いのち図書館』始めました
以前に、個人の自由が尊重され、それぞれが自立し、ゆるやかに依存し合える共生社会をつくりたいという記事を書きました。
ひとりで世界を変えることはできない。でも、ひとりひとりが持てる力を出し合えば、世の中は少しでも居心地の良い場所に変化していくだろう。じゃあ、私は何をしようか?と考えたときに、私は3つの柱をベースにできる活動をしていこうと決めました。それがこちら。
1) お母さんを”神”としない仕組みを作る
2) いのちひとつひとつが、尊重されるべきことを伝える
3) 弱さの情報公開
1) を実現するために細々とやっている活動、おばちゃん活動については以前にこんな記事を書きました。
なので今日はふたつめ、 いのちひとつひとつが、尊重されるべきことを伝えるための『いのち図書館』という取り組みについて紹介します。
■『いのち図書館』を作ろうと思ったわけ
■なぜ『図書館』?
『いのち図書館』を作ろうと思ったわけ
先日、『いのち図書館』の第一弾記事を発信しました。中西明子さんという方にインタビューをした、不育症に関する記事です。
私が中西さんにお会いしたのは4,5年前のこと。当時妊活中だった彼女に、過去に経験した死産のお話をお聞きしました。明子さんは、自らの流産・死産経験を明るくカラッと語りました。そして、この世に出でたひとつひとつのいのちも等しく尊い。おなかの中まで来てくれた子たちも、一緒にいた時間が短くともたくさんのインパクトを家族に与えている。だから尊い。そんなことを教えてくれたのです。
その当時、私のまわりにも流産や死産を経験した人はいたのかもしれない。でも、明子さんのように自ら話す人、しかも、「そこからたくさんのことを得た。だから決してマイナスな経験ではなかったんだよ。」と話す人には出会ったことがありませんでした。それは私にとって大きな、そしてても新鮮な衝撃でした。そして、いつか明子さんのこの経験を世に出すお手伝いをしたいと思うようになりました。
今私たちが生きている社会では、いじめやハラスメントといった、ひとつひとつの命を尊ばない行いが当たり前のように行われている。いのちの尊さが生産性でのみ測られる。それは、いのちの誕生の奇跡のような物語が、当たり前のように語られていないということも大きな原因のひとつなのではないかと感じました。この世に元気で生まれてきたいのちも、途中でさよならをすることになったいのちも、ひとつとして同じものはなく、それを取り巻く多くの人たちにインパクトを与えている。だから、どんないのちも尊い。そんな話が、もっともっと世の中にあふれていい。そのために力を使えないかと思って始めたのが、『いのち図書館』という取り組みです。
なぜ『図書館』?
着想を得てからだいぶ時間が経ってしまいましたが、いちばんにお話をお聞きするのはやっぱり中西明子さんだと思っていたので、記事という形で世に出せたことを嬉しく思っています。
しかし、なぜこの取り組みの名前がいのち図書館なのか。それは、インタビューの内容を有料にすることなく、誰でもアクセスできるネット上に公開していくことで、公共性の高い共有資源にしたいと思ったからです。こどもでも、大人でも、こどもがいても、いなくても、お産の話を知りたい人が誰でも、どこでも、いつでも知れる。そんなネット上の場であるということの思いを込めて、図書館という名前をつけました。
これからもライフワークとして、できるだけ多くの方のお産のお話を聞いて回りたいと思っています。まずはぜひ、中西さんの記事をぜひ読んでみてください。私も語りたい!という方、追々募集もしていきますので是非奮ってご応募ください。あなたのいのちのお話を聞かせてください!ご協力よろしくお願いします。
よろしければサポートをお願いします。いただいたサポートは、創作活動継続のために使わせていただきます。