プラーナの力:心と体を満たす食事の秘密
「プラーナ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
「プラーナ」とは、サンスクリット語で「生命エネルギー」を指す言葉です。アーユルヴェーダでは、新鮮な食材や作りたての料理にはプラーナが満ちており、私たちに活力を与えると言われています。
反対に、レトルト食品やインスタント食品、冷凍食品やスナック菓子など、時間が経過した食べ物はプラーナが少ないと言われています。
これまで私は、「プラーナ」の話を耳にしても、それを迷信のように感じ、一笑に付していました。「そんな非科学的なことがあるわけない」と思っていたのです。
しかし、今年の夏、私はその概念をまったく違った角度から体感する機会を得ました。
2024年7月、長野にある「養生園」で行われた合宿に参加しました。そこは原生林の近くにある静かな場所で、夜になると真っ暗闇が広がり、自然と一体になる時間が流れていました。
食事は1日2回、ベジタリアンフードのみ。
最初は「空腹に耐える時間になるのでは?」と心配していましたが、その体験は予想を大きく超えるものでした。
食事はとても美味しく、ゆっくりと味わいながら仲間と話し、心と体が満たされていく感覚がありました。満腹感だけでなく、何かもっと深いレベルで充実しているような気がしたのです。夜はぐっすりと眠れ、朝はエネルギーに満ち溢れて目覚める。まさに「満たされている」という感覚が続いていました。
ところが、合宿を終えて日常生活に戻ると、すぐに以前の「食事をがっつく」習慣が復活してしまったのです。じっくりと自分を観察していると、いくつかの気づきがありました。
まず一つ目は、「アルコール」の影響が大きいことです。若い頃から飲むのが好きですが、年齢と共に体への影響が大きくなり、二日酔いや体調不良を感じやすくなりました。
さらに、酔うと食べる量が急激に増えることにも気づきました。そのため、7月19日から禁酒を続けています。
二つ目は、「お菓子・スナック」などのプラーナが低いと言われる食べ物です。
ポテトチップスなどを食べると一瞬の快感は得られますが、食べ終わった後、なぜか食べる前よりも飢餓感が増しているのです。お腹は一杯なのに、まだ何かを欲している。
まさに「やめられない止まらない」の状態に陥り、飢餓感と満たされない感覚に襲われていました。
そんな中で、ある実験を試してみました。夜に小腹が空いたとき、スナック菓子の代わりに「レタス&サラダ菜」にマヨネーズを振って食べてみたのです。驚いたことに、お腹がしっかりと満たされ、飢餓感も全く感じませんでした。それどころか、幸せな感覚が体の中に静かに広がり、心も穏やかになったのです。
今更ながら、新鮮な野菜や果物など、プラーナが豊富な食べ物を取ると、心と体が自然と満たされることを知りました。
(おそらく多くの女子は、若いころから体感していることなんだろうとも思いつつ・・・・)
食べ物がもたらす「生命エネルギー(プラーナ)」が、いわゆるカロリー以上に私たちの健康や幸福感に深く影響を与えていることを実感しました。
今では、食事の際に新鮮な野菜や、旬の果物を意識的に取り入れるようにしています。少しずつですが、体と心が以前よりも安定し、満たされた感覚があります。
この体験は、私たちにとって、「心と体を本当に満たすものが何であるか」を深く考えさせられるきっかけになりました。
「幸せになるために食事をする」ということを、これからは意識したいと思っています。