#3 うちってこんなとこ。
こんにちは!
毎週水曜日開講の【キャリアデザイン学超入門】へようこそ!
今週は「キャリアデザイン学部一般入試直前SP」ということで、改めてこの学部の紹介を、僕自身が入る前に思っていたことと、入って学んでみた感想を踏まえてお届けしようと思います!
はじめに言っておきますが、、、長いです。(笑)
目次
1.キャリアデザイン学部って?
2.僕がここを選んだ理由
3.学んでみて思うこと
4.さいごに
1.キャリアデザイン学部って?
1990年代初頭のバブル崩壊から、グローバル化、インターネットの普及など、私たちの生活を取り巻く環境は目まぐるしく変化してきました。(僕はまだ生まれてないけど)
従来の「あたりまえ」や「安定」が崩壊しつつある中で、個人の価値観も変化し、働き方や暮らし方は多様化していきました。
誰かの決めた「正解」にすがっていては幸せになれない。
そんな時代になったのです。
でもどうやって自分の「正解」を見つければいいの?
私たちは学校で受験に必要な勉強だけでなく、変化の激しい社会での生き方を学ぶ必要も出てきました。
そしてそういったニーズの高まりもあり、2003年に法政大学に設立されたのがキャリアデザイン学部なのです。
この学部では、キャリア=人生と捉えていることは、以前の投稿でお伝えしました。つまりキャリアデザイン学部をそのまま日本語訳すると「人生設計学部」となるわけです。
じゃあどうやって人生を設計するのかというと、
キャリアデザイン学部では、キャリアの考え方として「学び方」「働き方」「暮らし方」という3つの軸を持っています。
もちろん自分の「働き方」を考えることが必要なのは分かりやすいですが、それだけでなく社会の変化に対して必要な知識や経験を得るという生涯学習のマインドを持って「学び方」を考えることも必要ですし、仕事以外の人間関係、例えば家族関係や自分の住む地域との関わり方、文化交流・国際関係などの「暮らし方」を考えることは、人生をより豊かにするために繋がるのではないでしょうか。
また、変化が激しい時代ですから、こういった自分の「学び方」「働き方」「暮らし方」について1度設計して、その通りに組み立てることは簡単ではありません。変化が訪れるたびに再設計する能力も求められます。
学部が育てたい人材像としては「自己のキャリアを自らデザインすることのできる自律的/自立的人材」と「他者のキャリアのデザインや再デザインに関与しつつ、その支援を幅広く行うことのできる専門的人材」があげられています。
思い切って一言にまとめると、自己や他者の「学び方・働き方・暮らし方」を設計・再設計する力を身につけるというのが学部の目指すところなんだと思います。
でも実際にはどうなのか?(笑)
そこに迫るために僕の入学前の話を次章でしてみましょう。
2.僕がここを選んだ理由
僕は高校1年生の時に世界史の授業が楽しくて、他の教科は部活が忙しかったのを言い訳に適当に流していたくせに、世界史だけ授業ノートとまとめノートの2冊をつくって、試験前には友達に授業をするくらい前のめりでした。(笑)
で、僕が教えた友達の点数がめっちゃ上がって、めっちゃ教え方うまいねって言われて、めっちゃ感謝されたから教員になりたいと思ったんです。今思うと超短絡的な思考で笑っちゃいますね。(笑)
じゃあどこ受けるかってなって、親に金かかるから通えるとこねって言われて、世界史の中で特に好きだった「古代ギリシャ・ローマ」を専攻したいと思って(今となってはなぜ好きだったか分からない(笑))、東洋大学と法政大学の文学部にその専門の先生がいることが分かり、目指すことになります。
そう、はじめは文学部史学科を目指してたんですよ。
キャリアデザイン学部を知ったのは、法政大学のパンフレットかホームページでたまたま見つけたって感じです。
で、いろいろ調べてみて、前の章で書いたようなことに衝撃を受けて、これからの教員に必要な能力はこれだ!と思ったわけなんですね。教員というのがゴールなんだから、なんとなく学ぶ内容が予測できている史学科じゃなくて、未知のキャリアデザインだとか教育について学ぶのもいいかなと思いました。
「とりあえず・なんとなく」とか「就職のために」大学進学しようとする同級生に違和感を持っていて、進路指導とかも興味ありましたしね。
あと、法政の中では一番入りやすそうだなとも。(笑)
なので第1志望は一応法政の文学部史学科と書いていたけど、どっちでも楽しそうだなって思って受験勉強を進めていきました。
それで受験を迎えて、法政の史学科は得意の世界史が全然ダメで落ちたので、受かったキャリアデザイン学部に入ることに決めました。という感じです。
だから、まあ、たいした理由ではないですね。(笑)
3.学んでみて思うこと
①がっかりしたこと
②後悔していること
③よかったこと
①がっかりしたこと
そんな感じで入学して当時実際に感じたことは、「学生の意識に差があること」です。
うちの学部は当時MARCH最下層なんて言われていて(今もかもしれないけど)、「学び方・働き方・暮らし方」に関わる教育学・心理学・経済学・経営学・商学・社会学などの幅広い分野が学べるということで、例えば第1志望が早稲田教育学部とか、明治政治経済学部とかの滑り止め的な感じで受ける人が多かったのです。
たぶんどの大学・学部も似たようなものだと思いますが、特にうちはめちゃくちゃこの学部に入りたかった人(しっかりと学部のことを調べて受けた人)とそうでなかった人で、授業に取り組む姿勢に差があったと思います。
だから僕は当時、〇〇が第1志望だったんだよなあなんて過去ばかり振り返っている同級生とは仲良くなれませんでした。(笑)
まあ、それでも卒業間近で久しぶりに、入学当時遊んでばかりいた同級生に会って話してみると、ゼミとか学外の活動を通して自分なりの問いや考えを持つようになっていて、お前そんなやつだったの!?みたいに感心することがあって、あの時尖ってた自分が恥ずかしくなります。(笑)
②後悔していること
この学部には、「学び方・働き方・暮らし方」それぞれに対応する3つの領域があって、2年次に自分がメインに学ぶ領域を以下から選択することになります。
○発達・教育キャリア領域
⇒その名の通り発達心理学や教育学を通じて、人の学び方について学びます。
○ビジネスキャリア領域
⇒経営学や労働経済学など、産業社会と人の関わり方(働き方)について学びます。
○ライフキャリア領域
⇒社会学や文化論を学び、大小さまざまなコミュニティの在り方について考えます。
僕は教員を目指していて、高校時代に抱いていた問題意識が教育に関することだったので、もちろん発達・教育キャリア領域に進みました。
しかし、ゴールが高校時代に設定したものに縛られていたので、この学部のいいところである幅広い学びが足りなかったと思います。教員になることを辞めた3年次からは(その話はまた今度!)、教育以外のことにも関心を持って学外の活動に積極的に参加していったのでまだよかったのですが、1・2年次にもっと他の領域の授業も取っておくべきだったなと。それが後悔です。
③よかったこと
このようにネガティブな点はいくつかあるものの、総合的にはこの学部を選んで大正解だった。と胸を張って言えます。
その大きな要素の一つは「理論と実践」が組み合わさった学びができたということです。
理論や概念を学ぶことは大切だと思います。しかしそれだけでは高校時代の勉強と何ら変わりはありません。詰め込んで終わりです。
とにかく行動してみて自分の経験を豊かにするというのも大切だと思います。しかしそれだけでは主観的な物の見方から脱却することができず、偏った考えを持ってしまうことになるかもしれません。
なので、理論を学んだうえで実践・検証し、それを自分の経験として取り込むことが、正解のない「生き方」を学問するうえで大事なんじゃないかと思うわけです。
もちろん授業にもよりますが、グループワークをさかんに行ったり、定時制高校やインターンシップに行ったりと、ただ聞くだけ・覚えるだけで完結しない授業が多いことがこの学部の特徴だと思います。ゼミでは意見交換やフィールドワークも盛んです。まさに法政大学の憲章である「自由を生き抜く実践知」を代表する学部と言えるのではないでしょうか。
そんな学部で学べたことを誇りに思っています。
4.さいごに
さて、ほんとに長くなってしまいました。(笑)
学部の紹介のつもりが結構僕自身のことを書いてしまいましたね。でもまあ実際に学んできた人が言うんだからだいたいほんとですよ。(笑)
ビジネスとライフはそんなに学んでいないので、一部そこの説明だけはあまり自信がありませんが。
ではさいごに。キャリアデザイン学部の受験生へ。
このブログがどれだけの受験生に届くか分かりませんが、16日は悔いの残らない試験になるといいですね。
みなさんが入学する頃にはもう僕は大学にいませんが、みなさん一人一人が楽しく充実したキャンパスライフを送れるように祈っています。
今日はここまで!
次の定期投稿は金曜日【Vivid Books #3 】です。
それではまた。