相手の心に寄り添う習慣 ~100%好かれる1%の習慣~
今までの自分を振り返ってみると、
自分の言葉や行動で周りに不快な思いをさせてしまったなぁ、
と思うことがいくつもあります。
そうすると、自分もいい気持ちではありません。
もしかしたら、周りの人たちは
過去のことなどそれほど気にしていないかもしれません。
しかし、小さな行動や少しの言葉の積み重ねが、周囲からの
「あの人はこういう人だ」
という人格の認識を形成していくと思います。
自分の行動により相手を幸せな気持ちにできたら、
自分も幸せな気持ちになれます。
そんな行動を積み重ねている人は、周りから好かれていきます。
人は誰でも、嫌われたくないと思っているでしょう。
好かれたいと思っているでしょう。
では、「好かれる人」には、どんな特徴があるのか。
本屋さんで見つけた本
「100%好かれる1%の習慣」
気になって、読んでみました。
相手の承認欲求を満たす
まず初めに、人間関係を良好にするためのキーワードは何か。
それは、「承認欲求を満たす」ということです。
人間は誰でも、
「認められたい」「大切にされたい」「わかってほしい」
と思う心があります。
これが、「承認欲求」です。
これを満たすことで、人間関係を円滑にすることができます。
感謝を伝える、褒める、話を聴く、
相手が少し得になる情報を与える、名刺を大切に扱う、など
これらは相手の承認欲求を満たす行動です。
この本には、
「また会いたい」と言われる人になる39の習慣が紹介されています。
今回はその中で、僕が特に印象に残ったことについて、
僕の経験も交えながら、感想を書いていきます。
小さな感動と余韻を残すひとこと
「相手の気持ちに寄り添ったひとこと」を添えることで、
相手の心を開かせ、「親しみの気持ち」がわいてくる
僕もこの経験があります。
以前にも記事に書いている出来事です。
就活をしていた時、
僕は特別うまくいっているわけでも、うまくいっていないわけでもありませんでしたが、
自分の将来はどうなるんだろう、という漠然とした不安を抱きながら就活をしていました。
ある時、面接の帰りに名古屋の大須商店街に立ち寄りました。
地下鉄名城線上前津駅の8番出口から出て歩いていくと、メイドカフェがあります。
僕はお店の前でチラシを配っているメイドさんからチラシを受け取りました。
するとそのメイドさんは、
「ありがとうございます!がんばって~」
と声をかけてくださいました。
僕はその「がんばって」のひとことで心を持っていかれそうになりました。
スーツを着ているから、就活なのか、仕事なのか
きっと大変なんだろう、と思って声をかけてくれたのでしょうか。
きっとそのメイドさんは、
無意識にプラスアルファのひとことを発したのでしょう。
相手の心に寄り添った対応が、習慣になっています。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
地元の浜松に帰省していた時、
当時、スターバックスで地元フラペチーノが販売されていました。
僕は静岡の「みかんシトラスだらーけフラペチーノ」を注文すると、
スタバの店員さんが、
「地元は静岡ですか?」
と声をかけてくださいました。
笑顔で、明るくプラスアルファのひとことをかけてくださり、
気持ちよく、とてもいい時間を過ごすことができました。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
高校時代、陸上部での出来事。
僕は中高と陸上部で走高跳をやっていました。
高校3年生の春、最後のインターハイ地区予選。
シーズンが始まってから、パフォーマンスが上がりませんでした。
その大会では、いつもなら難なくクリアできる高さで、
一回目を失敗してしまいました。
じっとしていられず、
スタンドで観ていた仲間たちのところへ助言を求めに行きました。
そこで、後輩が僕に伝えたひとこと。
「先輩のいいところはいつも冷静なところですよ」
ハッとさせられました。
今、自分は焦っていたのか。
そして、自分の強みは、
何があっても冷静に状況を把握し、改善していくこと。
後輩のこのひとことで、気づかされました。
たぶん言った本人は全く覚えていないですし、
そんなに深い意図を持って言ったことではないと思います。
ただ、焦っている様子の僕を見て、普段の僕の良さを伝えてくれた。
ちょっと励ました、くらいの感覚でしょう。
言った本人にとっては何でもないひとことでも、
言われた側の心には強く残るものです。
今でも焦りを感じた時は、この言葉が頭をよぎります。
意外な人からの言葉は、時に一生心に残ります。
相手の印象にポジティブに残るひとこと。
さりげなく相手に届けることができたら、気持ちがいいですよね。
話を聴く、褒める
傾聴力が大事!と、様々な場面で耳にしますが、
これも簡単そうで最初は意識しなければできないものです。
人は、自分に「同意、共感、理解、賛同」をしてくれる他者を味方だと感じ、好意を抱く
人は誰でも、相手に共感してほしいし、理解してほしい。
たとえ意見や価値観が違っても、まずは
「なるほど、あなたはそのように考えているんですね」
という声掛けが大切だと思います。
言い換えると、
「自分はあなたの考えを否定していませんよ。理解しましたよ。」
ということ。
教育実習で、話を聴くこと、受け入れること、共感すること、
そして、褒めることの大切さを身に染みて感じました。
教育現場では、子どもが授業の中で発言をしたときに、
先生が求めていた正解ではないことは多々あります。
しかし、間違っていたとしても、先生は
「なるほど、○○さんはこのように考えたんだね」
というように、子どもの意見をまずは認めます。
すると、子どもは正解、不正解に限らず、様々な意見を出し合い、
活発な意見交換をすることができます。
先生は自分たちの意見を否定せずに認めてくれる
という環境づくりが大切なのです。
そして正解を知った時に、自分がどこで間違っていたのかに気づき、
不正解だったけれど自分の意見を持つことができた、ということを
前向きにとらえることができます。
答えが一つとは限らない問題の場合は、
自分の意見に自信を持ったうえで、
自分の意見以外の様々な意見に触れ、考えを深めることができ、
別の意見、価値観を受け入れるという姿勢を身につけることができます。
(僕の経験による、僕の教育観です。)
そして、小さなことでも褒める!
昨日できなかったことが今日はできた、
できなかったけど、苦手なことに挑戦した。
クラスのために係の仕事をがんばっていた。
クラスメイトに対して「ありがとう」と感謝を伝えていた。
どんなに小さなことでも、褒める。
僕は褒めて伸ばしたいという価値観です。
子どもたちは、褒めると一気に距離が縮まりました。
子どもは本当に素直です。
子どもと接していると、
人間関係を円滑にするためのヒントが見えてきます。
「笑顔」は最高のコミュニケーションツール
就活中に、表情の作り方に関して、
キャリアアドバイザーの方に褒めていただくことがありました。
表情や話し方ということに関しては、教育実習で磨かれたと感じています。
子どもたちには、安心感を持ってもらうことが一番大事です。
安心感を持ってもらうためには、
柔らかい表情、穏やかな話し方が重要だと思いました。
最初は意識して笑顔を作っていましたが、
子どもたちのことを心から大切に思っているうちに、
自然と笑顔になっていきました。
これは子どもたちが相手の時に限ったことではない、と思い、
誰が相手でも、相手に安心してもらいたい、という思いを持つことで、
自然に笑顔になることができるようになりました。
教育実習以降、意識せずとも表情や雰囲気を褒めていただくことが急増しました。
どうやら、僕には今までの経験の中で培われてきた強みがあるようです。
「心からの笑顔」
たったそれだけで、相手を喜ばせることができます。
今、スタバでこの記事を書いています。
スタバの店員さんは、いつも素敵な笑顔で対応してくださいます。
僕もその感謝の気持ちも込めて、
フラペチーノを受け取るとき、
相手の目を見て、笑顔で「ありがとうございます😊」と伝えます。
自分を振り返り、継続する
この本に書かれている習慣は、
読んでみると全て簡単にできそうなものばかりです。
誰にできそうなこと。
しかし、継続することは、そう簡単ではないのです。
最初は意識していたも、いつからか忘れてしまう。
誰にでもできることでも、なかなか継続できない。
僕も、笑顔や話し方など、今では自然にできることでも、
最初はかなり意識しないとできませんでしたし、
つい忘れてしまうこともありました、
そこで、「今、できていなかったな」と思う。
このように振り返ることが大切なのではないかなと思います。
できていなかったから、次は必ずやろう。
そうして継続していくことで、いつしか自然にできるように、
習慣として身についていくのだと思います。
そして、相手に寄り添う、その思いやりの心を持ち続けること。
好かれたいから、ではなく、
心から相手の心に寄り添い、承認欲求を満たす。
表面的ではなく、本心からの優しさを持つことが大切だと思います。
僕もまだまだ未熟な点は多々あります。
相手の心に寄り添う行動を習慣にして、
自分を磨き続けていきたいです。
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