スイスからドイツへ8時間
またしても予定変更!ドイツの新鋭車両でベルリンへ
8月14日(木)
6時半起床。朝食後駅へ。案内板で「Gieis 6 Intercity IC. Manheim-Koln-Dortmund-Hannover-Berlin」を見つけて6番ホームへ。
8時14分発ベルリン行きICに乗車。オープンカーの1人用前向きの席に座る。席には食堂車のメニューと、この列車の時刻表が置いてある。当初の計画では有名な大聖堂のあるケルンに宿泊する予定であった。しかし乗った列車が新しく首府になったベルリンまで行くことを知り、予定を変更して直行することにする。どうせ鉄道まかせの1人旅である。
ところが、若い女車掌に行き先を告げると、マンハイムで下車してICE(ドイツ国内用新幹線)に乗り換えるように指示された。同じホームで8分後の10時34分発でベルリンには16時5分着、こちらの方が2時間早い。親切な案内であった。車掌の言に従いマンハイムで下車する。
定刻に見事な列車が入ってきた。ドイツの新型車両である。車内の入口のドアは総ガラス、車外に出るドアは青色のボタンを押すと開きピーピーと音がして閉まる。テーブル付き1人用の向かい合わせの席に着く。この列車も車掌は若い女性である。ベレー帽をかぶり可愛らしい。写真を撮ろうとしたが断られた。この列車は右側の路線を走っている。
トウモロコシ畑が続く線路脇に背の低いセイタカアワダチソウが連なっている。フランクフルトから列車は逆向きになった。12時15分、乗車券のチェック。昼食は駅で求めたパン、サラミ、トマト、黄桃、ビールで車窓の景色を眺めながら食べる。駅に近づくとドアの向こうの壁に駅名が電光表示される。
昼頃から雨となり、気温は22℃だ。少し寒い。ベルリンまで6時間、全く山がない広い広い畑と時々森の中を通る。畑の向こうに見える並木がおもしろい形をしている。
案内所で100DMのホテルを紹介されるも道に迷う
バーゼルから約8時間、定刻にベルリン・ツォー駅に到着。早速両替所を見つけて20SFと100$TCで手取り131.5DMに。念のためSFの硬貨を出すと交換してくれた。外は雨、正面100mほど先に上部が壊れた高い建物が目に入る。第2次世界大戦の爆撃で崩れたままの姿で保存されているカイザーウィルヘルム記念教会とその隣に新しく礼拝のために建てられた教会とのことだった。ドレスデンの修復中の教会とは対照的である。
傘を出して地図を頼りに教会の向こうのオイローパセンターの案内所に行く。駅に近い1泊100DMのホテルを紹介される。紹介料5DM、地図1DMを払ってホテルに向かう。雨の中、キャリーバッグを引きながら行きつ戻りつすれども見つからない。地図を眺めていると中国人の老婦人が寄ってきたので地図のホテルを指すと一緒に来るよう身振りで示される。両手に荷物をさげたおばあさんは小雨の中を今来た通りを逆に20分以上も歩いてホテルの近くまで案内してくれた。この親切には感激した。全く反対の方向に歩いていたのだった。磁石を出してみればすぐにわかることだったのに後悔しきり。
18時ようやくSurat art Hotelに到着。部屋に入り早速シャワーを浴び、洗濯のあと念のため駅に行く。10分で到着。駅の売店でハムと卵をはさんだパン(7DM)、トマトとオレンジ(各1.75DM)を求めて帰り、ホテルのビール(5.5DM)で夕食を済ませた。21時頃ようやく日が暮れる。早々と床に入る。
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