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終わりに

このnoteの元になったものは、まさ爺がエスペラントの会報に連載していた旅行記です。タイトルの20日間というのは後半部分のユーレイルパスを利用してのひとり旅のことで前半部分のエスペラント大会も含めると32日間の旅になります。途中で気がつきました(笑) この旅行記をまとめたもののコピーをもらったのは1997年頃のことだと思いますが実は今回noteにアップするまでまともに読んでいませんでした。じっくり目を通してみて、よくもここまで細かく記録していたものだと思いました。 おそら

    • いよいよ帰国

      使いきっても残る記念の現地硬貨8月20日(火)晴 7時半起床。食堂で朝食後、カードで支払いを済ませ、ホテルを後に駅に向かった。自動販売機の操作がわからないので窓口でスキポール空港行きの乗車券(6G)を求めてホームへ。 9時30分発デン・ハーグ行きICに乗車、空港までノンストップでわずか13分で到着する。まず昨日下見をしておいたSASのカウンンターに行き搭乗手続きを済ませ、売店で残ったGLD(ギルダー)を全部使う。 しばらくして喉の渇きに耐えきれず近くにあったアイスクリームの店

      • 風車の美しさにうっとり

        朝食で韓国の青年と話す8月19日(月)晴 窓がないので目覚めたら7時半。8時過ぎ1階の食堂へ。日本語を話す韓国の青年に会い9時過ぎまで話す。道路に面した部屋で120G、通りの音がうるさくて眠れなかったとのこと。私は今夜も宿泊の予定なので奥の小さい部屋で良かったと思う。 ユーレイルパスは今日の24時までなので、あすの帰国を控えて下見のため先ずスキポール空港へ。ホームで時計を見ているとドイツの時計と同じく秒針が12時のところで停止すると初めて分針が動き始める。 10時07分発の電

        • 最後の目的地オランダへ

          8月18日 晴。 7時起床。1階の食堂で昨日と同じくパンにジャムと紅茶の朝食をとる。支払いはカードで済ませて近くの市電の停留所に行く。8時55分発の電車に乗り、車内の改札機に昨日もらった回数券を差し込むと日時が印字される。 約10分でブリュッセル北駅に到着。9時19分発オランダ・アムステルダム行きECに乗車。途中アントワープから逆向きになる。 ヨーロッパでは、駅に改札口がないところがほとんどで、国が変わると車内検札が1回ある。線路脇のフェンスにはドイツと同じように落書きが

          ベルギーの斜塔とムール貝

          少し傾いていたブルージュの塔8月17日 晴。 6時半起床。朝方寒い感じ。8時に1階の食堂に行く。パン2個とジャムに紅茶のみの朝食を済ませてから、ブリュッセルに滞在中の教え子、Kさんに電話する。彼女は、1983年3月に県立職業技術校を卒業後、大手自動車会社に就職し、車内結婚、夫がブリュッセル支店に勤務になったため一緒に赴任した。 早速主人が車で迎えにこられ、社宅へ。林に囲まれた大きいアパートの9階で広い部屋、ベランダからは緑の森がよく見える。静かな部屋で昼食をいただきながら1

          ベルギーの斜塔とムール貝

          ドイツからベルギーへ

          線路脇にセイタカアワダチソウ 8月16日(金)晴。 6時半起床。8時過ぎカードで支払いを済ませてホテルを出る。途中パン屋で葡萄パン2個(5DM)、さらに駅のウィンナー専門店で中位のウィンナー2個(2.9DM)を昼食用に買う。駅3階の3番ホームへ上がる。 到着の時には気がつかなかったが2階にホテル紹介用のスライドのコーナーがあった。9時13分発のベルギー・ブリュッセル行きECは8時40分入線。最後尾の1等オープンカーに乗車、左側の1人用の席に着く。この列車の椅子は回転式であっ

          ドイツからベルギーへ

          ベルリンの壁跡とポツダム宮殿

          ベルリンの壁のかけらも商品8月15日(木)晴。 夜中から暑くて眠れない。7時起床。8時前に食堂へ。朝食はバイキング方式でパン、ハム、ソーセージなど種類豊富に並んでいて、久しぶりに満腹になった。サブザックを背に駅に行き、売店でブランデンブルク門への行き方を聞いてバスの切符(3.9DM)を求め100番のバスに乗る。 しばらく行くと高い塔の上に黄金の女神が微笑む戦勝記念塔に到着した。この塔は1864年デンマークに、1866年オーストリアに、そして1871年にフランスに勝利した記念に

          ベルリンの壁跡とポツダム宮殿

          スイスからドイツへ8時間

          またしても予定変更!ドイツの新鋭車両でベルリンへ8月14日(木) 6時半起床。朝食後駅へ。案内板で「Gieis 6 Intercity IC. Manheim-Koln-Dortmund-Hannover-Berlin」を見つけて6番ホームへ。 8時14分発ベルリン行きICに乗車。オープンカーの1人用前向きの席に座る。席には食堂車のメニューと、この列車の時刻表が置いてある。当初の計画では有名な大聖堂のあるケルンに宿泊する予定であった。しかし乗った列車が新しく首府になったベルリ

          スイスからドイツへ8時間

          日帰りでチューリッヒへ

          湖上遊覧船もユーレイルパスで 8月13日(火) 6時半頃からホテル前の道路工事が始まり寝ていられない。外を見ると市電は通勤者で満員だった。8時に食堂でバイキングの朝食をとる。パン、ジャム、ソーセージ、ヨーグルトらしいものの和えたものにジュースと紅茶くらいで種類が少ない。2〜3人が食べているだけだった。 ゆっくり食事をすませて近くの郵便局に行き記念のスタンプを押す。9時27分発のECで約1時間、チューリッヒに着いた。チューリッヒ湖まで市内を見物しながら歩く。湖岸に遊覧船が停

          日帰りでチューリッヒへ

          鉄道まかせで予定変更

          イタリアからスイスへ8月12日(月) 6時30分、寒くて目が覚める。昨日スーパーマーケットで買ったトマトとりんごにパンとジャム、パックの紅茶で朝食をとった。8時過ぎ、Lさんが迎えにきた。家の前の道路に直径・高さともに1.5mほどの鐘のような形の青、赤、黄の容器が並んでいたので尋ねたら、分別収集用のごみ容器であると説明してくれた。駅の売店で記念にVicencaの地図を買った(8,000L)。8時43分発のミラノ行きECは定刻に入線。Lさんの見送りを受けた。 1等車は1両で左側1

          鉄道まかせで予定変更

          Verona訪問その2

          男性のポーズ!で右乳房ピカピカジュリエットの家に行く。 ジュリエットの家の門を入ると中庭があり右側の奥の2階に彼女が住んでいたという部屋がある。中庭は観光客でいっぱいである。「ここはスリが多いので注意してください」という大きな日本語の声が聞こえてきた。日本人ツアーが来たらしい。庭の奥にジュリエットの像があり、男性が順番に右の乳房に手をあてて写真を撮っている。そのためか右の乳房だけがピカピカに光っていた。Lさんが写真を撮るかと言ったが断って外に出た。 その後ダンテの像、スカラの

          Verona訪問その2

          Verona訪問

          エスペラントクラブを訪ねるVenezia S.L.発17時5分の普通列車でVicenzaに着き、直ちにエスペラントクラブに案内された。ビルの2階の10坪くらいの部屋で中央に大きなテーブルがあり壁際の本棚にはエスペラント関係の図書が並んでいた日本のものは3冊で、古いものばかりであった。 クラブで男性2人と女性3人でしばらく話した後、レストランへ向かった。室内は満席で屋外のテーブルに着いた。今夜はスパゲティではなく、きしめんのようなパスタにパプリカを混ぜオリーブ油で炒めたものにイ

          Verona訪問

          Venezia Santa Lucia訪問

          列車でVenezia Santa Luciaへ。8月10日(土)晴。29℃ 6時頃目が覚めた。軍隊以来初めて夜中にベッドから落ちた!パジャマと下着を洗濯し、食パンにジャムと紅茶、クッキー、りんごで軽い朝食を済ませる。 7時45分、Lさんが迎えに来た。今日1日Venezia Santa Luciaに案内してくれる。もちろんエスペラントだけが説明に使われる。実用エスペラントの実践である。 Venezia Mestere駅近くの路上駐車はいっぱいであったが、ようやく場所を見つけて車

          Venezia Santa Lucia訪問

          オーストリアからイタリアへ

          連結空気ホース不良で遅れ8月9日(金)晴れ。 出発時刻が早いのが気になって5時に目がさめる。6時半から朝食可能とのことなので食堂に行く。しかしまだ準備中らしく、パンとチーズとジャムと紅茶で軽く朝食を済ませた。支払いをカードでして駅へ。 列車はローマ行きEC。最後尾の一等車は6人用の個室である。すでに車内は日本人の団体客によって前から3分の1ほどが占められていた。廊下まで大きなスーツケースで一杯である。幸いのことに後ろから2番目の個室に予約者のいない席が2つあり、覗くと初老の

          オーストリアからイタリアへ

          ミスコルツからウィーンへ

          涙の出発8月8日(木)晴。 6時起床。広い庭に出てすがすがしい朝の空気を吸う。犬のクロもじゃれついてくる。7時半に朝食の呼びかけがあり早々と室内に戻った。Iさんの心のこもった朝食メニューはパンにハム、トマトと紅茶。家族全員一緒にテーブルを囲んだ。 その後、主人の車で全員で出発し、9時過ぎにミスコルツ駅に到着。9時30分発のブダペスト行きICに乗る。一等車は6人用個室で座席番号はチェコと違って、進行方向に向かって廊下側から11、13、15、向かい側が12、14、16となっている

          ミスコルツからウィーンへ

          家族総出で丸2日間の案内に感謝(2)

          トルコ人遺跡8月7日(水)晴。 5時半に目が覚める。以後眠れない。7時に起床。バッグを整理して外に出てスケッチをする。家の裏手から少し行くと庭は下がっていてはるか向こうの丘の景色が見事である。描きたいと思っていると朝食の知らせがあり諦めた。今朝の献立はパンにスクランブルエッグと紅茶。 今日はミスコルツから西南のMatra山地の間にある古い町エゲルに。この街には毎年内外から100万人を越す観光客がやってくるという。9時、主人の車で家族全員で出かける。10時20分、旧市街の中心

          家族総出で丸2日間の案内に感謝(2)