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チャンクダウンとチャンクアップ

日常に活用できるチャンクダウンとチャンクアップのスキル

今回は、コーチングで役立つ「チャンクダウン」と「チャンクアップ」という2つの重要なスキルについてまとめています。この手法は、クライアントの考えを深めたり、より大きな視点で物事を捉えたりするのに有効で、コーチングに限らず、日常のコミュニケーションにも応用できるので、ぜひ参考にしてください。以下コーチングをベースにした説明になります。


チャンクダウン:考えを具体化する方法

「チャンクダウン」とは、抽象的なアイデアや目標を、より細かく具体化していく技術のことです。たとえば、クライアントが「もっと充実した人生を送りたい」と言った場合、これだけでは具体的な行動に落とし込むのは難しいですよね。そこでチャンクダウンを活用します。

具体的な質問の例

  • 「充実した人生とは、あなたにとってどのようなものですか?」

  • 「具体的にはどんな活動や状況をイメージしていますか?」

  • 「そのためにまず何を達成したいと思いますか?」

こうした質問を投げかけることで、クライアント自身も曖昧な考えが整理され、自分の中の本当の目的や望みが見えてきます。


チャンクアップ:大きな視点で考える方法

一方、「チャンクアップ」とは、細かい話や具体的な目標を、より広い視点で捉える技術です。たとえば、クライアントが「新しいスキルを学びたい」と話した場合、その背景や全体像を考えるためにチャンクアップを使います。

具体的な質問の例

  • 「そのスキルを習得することで、どんな可能性が広がりますか?」

  • 「それは、あなたの人生にどのような影響を与えると思いますか?」

  • 「この挑戦を通じて、最終的にどんなことを実現したいですか?」

チャンクアップを通じて、目標や行動が大きなビジョンや価値観とつながるため、より深い動機づけが得られます。


チャンクダウン&チャンクアップが効果的なシーン

1. 目標を明確にしたいとき
「こうなりたい」という希望を具体化するにはチャンクダウンが役立ちます。さらに、チャンクアップを用いて、その理想像実現への意義を見出すことができます。

2. モチベーションを引き出す場合
「やらなきゃいけないけれど気が進まない」と感じているクライアントには、チャンクアップを使って「それを達成することでどんな未来が広がるのか」を言語化してワクワクする感情を引き出すことができます。


まとめ:視点の切り替えが鍵

コーチングでは、クライアントの目標や課題を深く掘り下げたり、大きなビジョンに結びつけたりすることが求められます。このようなときに、チャンクダウンとチャンクアップのスキルを活用することで、クライアントがより具体的かつ意義のある目標設定を行えるようになります。

この2つの技術は、普段の会話や問題解決にも活用できます。具体的な視点と広い視野をバランス良く持ちながら、相手と共に進んでいくことで、円滑で効果的な会話が生まれてくるはずです。
ぜひ、日常に取り入れてみてください!

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