「早く飛び込め!」世界の民族別ジョーク
早坂隆著「世界の日本人ジョーク集」という本の中に、「早く飛び込め」というジョークがありました。
ある豪華客船が航海の最中に沈みだした。
船長は乗客たちに速やかに船から脱出して海に飛び込むように、指示をしなければならなかった。
船長はそれぞれの外国人乗客にこう言った。
アメリカ人には「飛び込めばあなたは英雄ですよ」。
イギリス人には「飛び込めばあなたは紳士です」。
ドイツ人には「飛び込むのがこの船の規則となっています」。
イタリア人には「飛び込むと女性にもてますよ」。
そして日本人には「みんな飛び込んでいますよ」。
と言ったようです。
言い得て妙ですよね。
遊牧、牧畜文化が自律的な「個」を育てていくのに対して、稲作文化圏では水利や治水などの共同作業が欠かせなかったので、日本人は共同体の和を乱さないよう、周囲の空気を読みながら同調することが良いことだとされてききました。
漢字教育では子供の時から漢字の模写に大きな時間を使います。
手本を見ながらそっくりにコピーしなければならないので、正確に模写しなければなりません。
止める、点、はねやはらいを筆順通り手本通りにやることが評価され、自己流の個性は許されません。
学校の制服や校則も細かく決まっています。
私の通った某高校(千葉県匝瑳市、もはや60年以上も前ですが)では、スカートのひだは24個で男子のズボンのすそ幅は8インチ以上、坊主刈りの髪長は9ミリ以内に決まっていました。
(我ながらよく覚えているものだと驚きつつ、まだボケていないことに安堵しています 笑)
まぁ、こんな教育を受け続けたら、正確で均質な規格品の大量生産は上手になるでしょう。
だから中国や台湾や、人名に漢字を使う漢字圏の韓国は、工業化がスムーズに進んだものと思われます。
しかし時代がデジタル化しソフト産業が牽引するようになると、没個性の漢字圏からは奇抜なアイディアは出てきませんから、相手からパクるしかなくなる……
ですので残念ながら中国のやり方を学ぶか、二番手三番手に甘んじるしかないのが昨今の日本人の情勢でしょう。
【今日の名言】
「不幸」とは人生に対する誤った解釈のしるしである。
モンテーニュ
【今日の名言2】
彼を苦しめるのは出来事ではない。その出来事に対する彼の思考が彼を苦しめるのである。
山本有三
※編集協力
和の国チャンネル
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