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「マインドストーム」を無理矢理7つの習慣とレゴ®シリアスプレイ®に結びつけて読む<その6>

こんにちは。いよいよここからイベントごとが多くなっていきます(あれあれ、前にも言ってなかったか?)。ワークショップのメインファシリテーターは回ってきませんが没頭の世界をぜひとも作っていきたいですね。


「正しく」に引っ張られる。

なにかをやり始めると時間を忘れてしまう性格です。深夜に及んでしまいそのたびに家族から叱られたりするのですが、その要因はどうも、正しくやろうとするあまり時間がかかっているとも言えるかもしれません。もちろん何が正しくてなにが間違っているかわかっていないことこそに問題はある。

没頭し始めるとこの「正しく」に引っ張られすぎてしまい、また一からやり直したりして、結局なんだったのかとおもえてしまうときも多々あります。これはプログラムにおけるデバグに近いのだろうか。そんなことを思ってしまいます。そこでいつものマインドストームが登場してくるわけですね。

子供がタートルに家とか人間とか特定の図を画かせようとする。すぐにプログラムを書いて試してみるが、うまくいかない。修正するかわりにこの図を直ちに消してしまう。その企画自体を破棄してしまうことも時にはある。或いは、関心な根気強さで何度も何度も試みることもあるが、いつも最初からやり直して一遍で「正しく」やり遂げようという意図が明らかに見える。

シーモア・パパート「マインドストーム」
第4章 コンピューターの言語と人間の言語 P131より
(タートルとは思考の道具の一種です)

デバグの哲学。

このあとにシーモア・パパート教授はデバグの哲学について「間違いは、何が起こったかを調べ、何が間違ったのかを理解し、理解することによって修正するように我々を導いてくれるから有益なものである」ととてもわかりやすい言葉で書いてくれています。これは子供だけでなく大人にも言える。

レゴ®シリアスプレイ®メソッドにはシーモア・パパート教授のコンストラクショニズムの影響が強く含まれている。以前からnoteでシェアしてきているので理解してもらえているかと思います。そのうえでこのデバグという観点からレゴ®シリアスプレイ®を見るとどうなるのか。考えたいと思います。

間違いから学ぶ。

では、間違いから学ぶ、とは一体どういうことか。レゴ®シリアスプレイ®の場合、複数のレゴブロックを利用してファシリテーターの問いに対して作品を作っていく。その作る過程において限られた時間内で直感を用いて組み立てていく行為は、まるで子供のプログラミングにも近しいと思えます。

そこで作品と向き合い、観察します。色や形状や、そのブロックをつける場所などは、自分の思い描いたものなのか、それとも、なにかが違うのか。参加者はそんな気持ちを持ちながら、制限時間内に作品と対話していきます。何が起きているのかを知り、理解し、修正していく過程こそ有益なのです。

間違っていると感じたらいつでも修正が可能。

レゴ®シリアスプレイ®の重要な時間とは。

レゴブロックで作られた作品には正しいも間違っているもないのですが、自分自身との対話のなかで、なにかに気づくタイミングがワークショップで何度何度も訪れます。もちろん、仲間のフィードバックや質問に耳を傾けることも大事ですが、個人的にはセルフコーチングが導いてくれる気がします。

客観的に自身を「なぜここにこのブロックがついているのだろうか」「なにがそうさせたのだろうか」と観察する。シーモアは「タートルがなぜそんな馬鹿なことをしたのか」と書いているように自分の手がおこなった行為を「リトル」と対話する時間も、レゴ®シリアスプレイ®の重要な時間なのですね。

最後に。

まあ、いつも、幕末戊辰の記事や書籍を読み漁り、Googleマイマップに登録していく作業で夜ふかしするのですけど。ファクトとストーリーを調べて調べて調べ尽くすこの時間に自分のすべてがあるようにも思えてしまいます。幕末戊辰についても書いているので、浅いですけどぜひ御覧くださいね。

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