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内定辞退理由のススメ

今日は内定にまつわる採用担当の心の声を聞いてほしい。笑
新卒採用も含め、求職活動を行う上で、転職求人倍率が2.67のこのご時世、数社から内定を受けて、辞退するのはよく耳にする話ですよね。

DODA転職求人倍率

(ちなみに、国が発表している有効求人倍率は1.26ですが、調査対象がハローワーク登録求人のみ。私も現職で多くの求人募集をかけていますが、ハローワークには1件も登録していません。笑
募集方法が多様化した今、テレビの視聴率並みに頼りにならない数字。)

辞退って気が進まないですよね。先方にも時間を割いてもらって、色んな人に評価いただいて、スキルセットがめちゃくちゃ高い人は会食などに呼ばれたりもします。
理由も言わずに「辞退」ボタンひとつで済めばどんなに気楽か…。
たまに辞退の一言もなく音信不通でいなくなる方とかいますが、手間かかるしなんだよと思いつつ、選考離脱してくれてよかったーと思います。そんな連絡すら出来ない方、一緒に働くのはお断りです。笑

そして辞退の連絡をくださる社会人常識のある皆様、お願いです!
採用の立場から言わせてください。

理由をぶっちゃけてほしい!

辞退することは、わかった。引き止めようとも思わん。
ただ、私達企業もあなたの選考にめちゃくちゃ時間割いてます。
面接時間だけじゃなくて、どんなオファーをしたらいいか、今の本人の気持ちはどうか、部門の責任者や紹介してくれたエージェントと何度も会話を重ね、試行錯誤しながら、ここ(内定出し)までたどり着いています。

その結果、人を採用できず、それどころか何も得られなかった、というのはあまりにも可哀想(と思ってほしい!)
せめて、なんで駄目だったのか、あなたの気持ちを教えて下さい。

”辞退連絡の仕方”などを調べると、よく「当たり障りなく」みたいなことが書いてあると思います。例えば「自分の転職軸を見直して」とか「家庭の事情」でOKとか。
OKですよ、OKですが、告白ならいざ知らず、相手を傷つけない嘘は採用ではいらないんです。

企業が働き方や職場環境、給与を見直すタイミングって「人が採れない」「人が辞める」という人の流動の影響が大きくなったときです。
入社者が全員ずっとパフォーマンス高く働いてくれていたら、あえてフレックスにしよう、とか給料をどんどんあげよう、となる会社ってぶっちゃけあまりないです。
もちろん好景気な会社で従業員にどんどん還元しようという素敵なところもあると思いますが、今の日本で少し給料が上がってきている(傾向がある)のは、それを理由に退職者が発生したり、人が採用出来なくなってきているから、渋々経営陣が賃金UPしている状況です。
要は需要と供給の話です。そして、他社が上がれば同じ業界の会社も上げざるを得なくなる。
これは給与だけじゃなくて、働き方とか、会社のお偉方の社員に対しての扱い(面接官の対応)とか全てに当てはまります。

つまり、辞退のときに「給与が低い」とか「面接官の印象が悪かった」とか「業務に興味がわかなかった」とかきちんと本音を伝えることでバタフライエフェクトで自分の将来の給与が上がるかもしれないということ。

もちろん、言い方は大切です。相手を怒らせると、狭い業界、どこで回り回って巡り合うかわかりません。
でもそれは企業側も一緒。応募者は明日のお客様、です。そのため企業側も応募者へは丁寧に対応している(ところが殆どの)はず。
”本音を申し上げると…””◯◯は大変魅力的でしたが…”という枕詞と共に、どこに魅力がなかったのか、他社に劣っていたのか、ぜひ教えていただきたい。

あなたの本音がその会社、ひいてはその業界を良くする最初の1手かもしれません。

ただし、そのポイント(給料・働き方・社員の雰囲気)が自分の求めるところにないからといって、その会社のことをこき下ろしたり、噂を吹聴するのは違いますよ。それこそ応募者の品位を落とし、将来の自分にバタフライエフェクトとして多大なマイナスを呼び込むかもしれません。

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