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#5 仕事で「失敗して良い」と伝えること − ベンチャー起業家の経営学の活かし方 −

私のNoteでは、歯科医療に専門特化したヘルスケアベンチャーのWHITE CROSS株式会社の経営を中心に、ベンチャー企業での日々を記しています。


WHITE CROSSが理想とするのは、「功ある者には禄を与え、徳ある者には地位を与える」をベースとした「実力主義の終身雇用」です。

・ 成果を上げている社員

・ コアバリューと行動規範を体現し、企業文化を増幅させている社員

・ 長く勤務している社員

が評価される仕組みを作り続けています。

オフィスの近くの美しい桜並木

WHITE CROSSのパーパスには、「大樹となり、社員とその家族を支える」と記載されています。私はいつも会社を樹に例えていますが、重要ポストについている人材のあり方次第で、一つの枝ごと機能不全にし、樹全体に悪影響を与えかねません。そのため、社内でより上のポジションにおいて求められる「機能」は、ハードスキルとソフトスキルを中心に記載されています。上のポジションに上がるためには、業務を行うためのハードスキルに加えて、人との関わりの中で業務を円滑化させるためのソフトスキルも求められ、上級になれば人格も求められます。

そしてそれのスキルは、WHITE CROSSの成長・企業文化・行動規範に一致するように細かく指定されており、定期的に更新されています。

Notion上で全社員が閲覧できるゼネラリスト向けの等級制度

その上で、社員が自分の意思でどんどん挑戦していく背中に手を当てられるように、抜擢・権限委譲制度が設けられています。

そこにおいては、行動規範「勇気ある挑戦・誠実な失敗・適切な改善」の通り、企業文化・行動規範に一致する挑戦をした上であれば、「失敗して良い」というメッセージを強く打ち出しています。

サイバーエージェントの曽山哲人さんの著書「若手育成の教科書」からの学びをWHITE CROSSのDNAとして取り込んでいます

私自身、非常に多くの失敗を経験し、そこから学びながら今に至ります。社内研修では、若手社員に対して、「ベクトルさえ間違えなければ、どんどん挑戦して、どんどん失敗しなさい。」と伝えています。

研修を始めて最初の頃、「仕事で失敗して良いんですよ。」と私が伝えると、「えっ?。失敗していいんですか?」って反応が返ってきました。そう見えない人であっても、失敗なしで成長した人はいません。

人生にWhat if…はないですが、仕事において「もしあの時に戻れたら、こうしていた。だから次は・・・」と論理的に説明できることが大切です。

ファーストリテイリングの柳井正さんの言葉として、

失敗をすると、責任をとって途中で辞めると言い出したり、謝ることで終わらせる人がいますが、失敗の責任をとるというのはそういうことではありません。本当に責任をとるというのは、「最後まで試行錯誤を尽す」ことであり、「これは本当に失敗だという時は、その原因を徹底的に探究し、学びを得る」ということです。そして、「それを次に活かして、成果をあげること」です。これが、失敗の責任をとるということです。

「経営者になるためのノート」より

というものがあります。WHITE CROSSでは失敗した場合、各要素を言語化した上で、上長との1 on 1で使用してもらいます。

失敗 → 認識 → 内省ができる人材には、当然のようにセカンドチャンス、サードチャンスがあります。失敗を恐れずに、打席に立ち続けることが大切です。


ビジネスは「勝てば官軍、負ければ倒産」の厳しい世界です。成果を上げられない場合は交代などもありますが、それは責任としてではなく、その人材が致命的なところまで突き進むことがないように、そしてセカンドチャンス、サードチャンスに向けてバネを縮めて再度奮起できるようにするためです。

世界的ベストセラーの「サピエンス全史」を読んでいた時に感じたのですが、知と経験を蓄積させながら、じわじわと仕組みを作っていくという点において、会社を丁寧に育てていくのは、国家・文明の成り立ちとよく似ています。

WHITE CROSSが、「大樹となり社員とその家族を支える」Great Companyになるために私が行っていくべきは、私自身が克己心を持ち、善なる動機/利他の心に基づいた事業運営、社内の仕組み作りをし続けていくことなのでしょう。

嬉しかった小話

一昨日、良い話を聞きました。重い案件を担当している若手社員がユニットリーダー社員に、本心から「大変な仕事に巻き込んでしまってすみません。」と伝えたそうです。そうするとユニットリーダーからは、「○○さんの案件で、嫌だなんて思ったことないです。そんなこと考えなくていいから、一緒に頑張りましょう。」と言葉を返し、疲れる仕事にも関わらず丁寧にこなし、無事完了させてくれたとのことです。

仕事は、どこまで行っても人と人が行います。

社員の組み合わせの数だけ良い人間関係を作り上げ、お互いのために頑張れる環境を作り上げる

それを、どこまでも真剣に追求することは、営利企業として営業利益を残すことと同等レベルに追求するべき成果です。

「人は城、人は石垣、人は堀」です。

WHITE CROSSにご興味をお持ちの方へ

WHITE CROSSは、京セラ、トヨタ、リクルート、ファーストリテイリングのような永続性のある偉大な企業を目指しています。そして現在、ベンチャーステージの真っ只中にある小さな苗木です。

今回のNoteで記載した素晴らしい人間関係の土壌作りについても、日々、改善が重ねられていきます。未来視点に立って大樹を育てていこうとするWHITE CROSSのあり方に共感してくださる方からのご応募を、心よりお待ちしております。カジュアル面談も大歓迎です。気になられた方は、ぜひ採用ページを覗いてみてください。

WHITE CROSS 執行役員・管理部 部長 永畑のnoteはこちら

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