CROSSTONEのはなし
2019年2月、ひとつの団体が設立された。
何の団体なのか、どんな活動をするのか、、、すべて未知の団体だった。
男は、私立大学に通う大学4年生。就活もそこそこにし、酒を飲んだり、友人と他愛もない会話に花を咲かせながら毎日のんびりと生きていた。
男は、ただの一般学生だった。一般的な家庭に生まれ育ち不自由のない生活を送り、特に此れと言って特徴のない高校生活を送り、滑り止めで受かった大学で何となく気に入った授業を受けるというごく平凡な生活をしていた。
男は、平凡な生活を送る傍ら、心に決めたひとつのコトがあった。それは、
社長になる
男は、平凡な生活を送りつつも高校時代から周りには「俺、会社作るわ」とこぼしていた。周りは、冗談ぽく「俺を雇ってよ」と半笑いで聞き流していた。
男は、大学3年生の4月あるゼミ(高校でいうクラスのようなもの)に入る。そのゼミを選んだ理由は2つある。1つは、普段受けていた授業の先生で優しそうだったから。2つ目はフィーリングだ。男は、この大学教員との出会いが後の人生を変えるターニングポイントになるとは、この時知る由もなかった。
男は、過去こんな動いたことはないという程、ゼミ活動に励んだ。ゼミはとても忙しかった。来る日も来る日も新しいプロジェクトがスタートしプロジェクトの掛け持ちもしていた。各方面様々な大人にプレゼンや挨拶を行いプロジェクトを進めていった。当時、男は金髪に近い茶髪でパーマをかけピアスをしていた。大人に会いにいく時はこの状態に紺スーツとこげ茶で先の尖った革靴を着用して行っていた為、ただのホストでしかなかったと記憶している。そんな慌ただしい日々であったが、心にひっそりとあのコトは思い続けていた。そして1年が過ぎゼミは終わり、大学3年生が終わった。
男は、大学4年生となり元の平凡な生活に戻った。ところが、転機はすぐに訪れた。常連の集まる居酒屋でゼミの担当教員とお酒を飲んでいた時、男は自分と同い年の人を紹介された。その人はデザインの勉強をしていた人間だそうだ。担当教員は「Tシャツでも作ってみたら?」と何気なく提案し、男とその同い年の人間は、首を縦に振った。その時、男はなぜ首を縦に振ったのか今でも思い出せずにいる。服を作ることなど1ミリも関わったことはないのに。ただ、なぜか首を横に振る気は起きなかったようだ。ここからこの男の人生にうっすらと道筋が出来始める事となる。その数ヶ月後、、、
ひとつの団体が設立された
その名は、CROSSTONE(クロストーン)。男は、個人事業主となり心に決めたひとつのコトのスタートテープを切った。
ここから、男にとって人生最大の冒険が始まる。