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タグ付けは魔法の杖❗️デジタルデータを生きた記憶に変える方法

デジタル時代の恩恵で、私たちは日々大量の写真や音声を手軽に記録できるようになりました。しかし、その膨大なデータが埋もれ、ただの「デジタルごみ」になってしまうことが多いのではないでしょうか。実は、撮影した瞬間の興奮や喜びが、後になっても持続するためには、撮るだけではなく、その後のデータ管理が重要なのです。今日は、デジタルデータを「生かす」ための考え方について、私の体験を交えてお話ししたいと思います。


1. 撮影の瞬間とその後の放置

皆さん、こんにちは。作曲家で大学教員の小松正史です。台風が過ぎ去り、少し涼しくなった京都の日曜の午後6時、私はまたもや歩きながらこの配信をお届けしています。今日は、写真や音声などのデジタルデータが、気づかぬうちにただの「素材ごみ」になってしまわないための意識の持ち方について考えてみましょう。

日々の生活の中で、ふと目に留まった風景や、特別な瞬間をスマートフォンやカメラで記録することは、多くの方がしていることでしょう。しかし、撮影した直後の興奮が冷めた後、そのデータがどうなっているかを振り返ると、多くの人がそのまま放置しているのではないでしょうか。私もそうです。つい先日、息子が「京都の写真が欲しい」と言い出したことがありました。そのとき、私は長年撮りためた写真を見返す機会がありましたが、そこで気づいたのです。多くの写真が、撮影した瞬間の記憶とともに埋もれ、忘れ去られていることに。

探し出した写真の中には、自分で撮ったことすら覚えていないものもありました。美しい紅葉の写真や、旅行先での何気ない一コマ。写真を見た瞬間、「これ、本当に自分が撮ったのか?」と驚いたのです。幸いにもデータには、撮影場所や日付などのメタデータが含まれているので、それを見れば確かに自分が撮ったものだとわかるのですが、撮影当時の気持ちや状況までは思い出せません。

2. デジタルごみ化を防ぐには?

この経験から学んだことは、「写真やデータを撮ることが目的化してしまい、その後の管理や活用が疎かになっている」ということです。現代のデジタル技術は非常に便利で、多くのデータを簡単に保存できるようになりました。しかし、その反面、データの「質」よりも「量」に偏りがちで、結果的に膨大なデジタルごみを生み出しているのではないでしょうか。

思い出してみれば、デジタルカメラが普及する前、フィルムカメラで撮影していた頃は、24枚や36枚という限られた枚数の中で、慎重に写真を撮っていました。フィルムのコストもあり、一枚一枚に気持ちを込め、構図や被写体をじっくり考えたものです。その時に撮った写真は、アルバムに入れて大切に保管され、今でも鮮明にその時の記憶を呼び起こすことができます。しかし、デジタルカメラやスマートフォンが普及してからは、「撮ること自体」が目的となり、後でその写真をどうするかは二の次になってしまうことが多くなりました

3. 心を込めた一枚を撮る

ここで一つ提案です。「一回の撮影で一枚だけ撮る」という制約を設けてみてはいかがでしょうか。例えば、私が大学の実習授業の中で教えている感覚ワークショップでは、一時間の散策の中で一枚だけ写真を撮り、その写真を後でプレゼンし合うという実習を行っています。これにより、撮影者は慎重に被写体を選び、その一瞬を大切にするようになります。その結果、その一枚には強い思い入れが生まれ、何年経っても忘れられない写真となるのです

このように、心を込めて一枚を撮影することで、その写真に対する記憶や感情が深まります。これこそがデジタルデータを「生かす」ための一つの方法だと思います。

4. メタデータの重要性とデータ管理

もう一つ大切なのは、メタデータを活用することです。写真だけでなく、音声データや動画データも同様に、撮影した日時や場所、撮影時の感情などをしっかりと記録しておくことで、後で見返したときにそのデータの価値がより明確になります。例えば、撮影した写真にファイル名として簡単なコメントを付けるだけでも、後で見つけやすくなりますし、その時の気持ちを思い出す手助けになります。

私自身も、日々の生活の中でさまざまな音声配信データを記録していますが、それらにタイトルをつけることを大切にしています。タイトルを見ただけで、その時の感情や話した内容が蘇るのです。これこそが、デジタルデータの管理と活用において非常に重要なポイントだと感じます。便利になった現代だからこそ、デジタルデータの管理には工夫が必要です

膨大なデータの中に埋もれてしまう前に、心を込めて一枚一枚を撮影し、その後の管理にも気を配ることで、デジタルデータがただの「ごみ」にならず、未来へと続く大切な記録となるでしょう。私たちの生活は、写真や音声、動画といったデジタルデータで彩られています。それを有効に活用し、未来の自分や家族にとって価値のあるものにしていくことが、これからのデジタルライフの課題ではないでしょうか。

これからは、「撮った後どうするか」という視点を持ち、デジタルデータを大切に扱っていきたいですね。

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小松正史
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