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質問力が人生を変える〜いい質問と悪い質問の境界線とは?

今回は、「いい質問とは何か」というテーマについて、音楽心理学の視点から深掘りしていきたいと思います。質問する力は、単なるコミュニケーションスキルではありません。それは、私たちの思考を深め、人生の質を高める重要なツールなのです。音楽が心を動かすように、適切な質問は私たちの内面に響き、新たな気づきをもたらします。では、どのように質問力を磨けばよいのでしょうか?一緒に考えていきましょう。


質問の本質:思考の深化と自己成長

大学での経験を振り返ると、優れた質問ができる学生は卒業論文や卒業制作でも素晴らしい成果を上げる傾向にあります。では、「いい質問」の本質とは何でしょうか。それは、自分の頭で考え抜いた上で、相手に問いかける姿勢にあります。全てを丸投げするのではなく、自分なりの思考プロセスを経た上で、その先にある疑問を投げかけることが重要なのです。教員は単なる「ティーチングマシン」ではありません。インターネットやAIに簡単に答えが見つかるような質問ではなく、自分の思考の軌跡を示し、その先にある不明点を明確にする質問が求められます。例えば、「ここまで考えたのですが、この先がわかりません」というような質問は、相手の理解度を示すと同時に、議論の出発点を明確にします。このような質問は、教員側にも新たな視点を提供し、より深い対話を可能にします。質問者の思考の道筋が見えることで、次のステップを一緒に考えることができるのです。つまり、質の高い質問は、単に答えを求めるだけでなく、共に考え、学びを深める機会を創出するのです。

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