自立とは その9
自分のADHDが判明してから、しばらくして、遠距離恋愛の彼と婚約をしました。彼は、私のアダルトチルドレンやADHDのことも理解して深く受け止めてくれる人でした。
自分を正直に表現できて、とても相性の合う人なので、その存在を幸せに思っていました。
妊活も始めて、卵子凍結をしていました。
しかし、しばらくして、会話が噛み合わなくなってきたのです。
仕事が忙しかったせいもあるのか、一人になると、つかれたと言葉にすることが増えました。
原因を考えても、よくわからず月日が流れていきました。
彼に直接会いにいきましたが、それでも、モヤモヤは晴れず、妊活も中断しました。
そして、ついにお別れ。
今思うと、彼は、私が親子間で満たされた方がよかったことを満たし、パートナーシップとは何かを教えてくれた人でした。
私は、無邪気に自分をさらけ出して、彼と接していました。
ただの子供のようです。
しかし、私が望むパートナーシップは、対等で正直な関係でした。
あるがままの私を十分に受け入れてくれたことはありがたかったのですが、恩人のような気持ちが拭えず、自分らしくと思いながらも、彼の下にまわっていました。
お別れは、そのことに苦しさを覚えたから。
そして、月日が経って思うのは、ここでようやく自立を実感できたということです。
あるがままの自分を他人に受け入れさせるのは、子供のすること、彼は、私が大人になるために私の前に現れ、愛を注いで去っていきました。