平和の距離感
今日は、アメリカの同時多発テロの日でした。
私は、あのとき、イギリスで一年間ボランティアをするために、都内の自宅で荷造りをしていましたが、便が欠航となり、数日間遅れてロンドンに到着しました。到着日は、ヒースロー空港が再開した日ということで、多くの人でごったがえし、EUの人と、私のような非EU人に分けられている入国審査では、非EUの方が長蛇の列となり、銃を持ち大型犬を連れた警備員が周りに大勢いました。
一体何が起きているんだろう。
目的は何だったのだろう。
また近いうちに起きるのだろうか。
こんなことを、長旅の疲れと異様な空気からくる緊張とで、よくわからないまま、考えていました。
怒りや憎悪は、自分にもたくさんある。
だけど、ここまでのエネルギーにしてしまう、人間の持つ力に恐怖もおぼえました。
あれから月日がながれました。
まだ、残念ながら、怒りの矛先を互いに向け合い、命を落としている現実があります。
自分は、大きなことはできないけれど、日々のなかで、自分にも周りにも、できるだけ、穏やかであることを選び、怒りや憎悪とは、認識しつつも、距離を取ろうと思いました。