
母の背中
今日から実家に帰省して、実家の台所で久しぶりに母の食事作りを手伝った。
手際良く、魚をおろして酢でしめたり、揚げ物を作ったり、相変わらず上手だ。
母は専業主婦で生きてきた。
そして、趣味が高じて、和紙千切り絵の免除をとり、いまは、近所の高齢者施設で教えたりしている。
同じ女性として、ふと、母の生き方を考えた。
一時は、私は、仕事をしていない女性というものに嫌悪感があり、母も好きではなかった。なんとういか、夫や子どもに必要なことをを淡々とこなす作業的な生き方なのかと思っていた。
いまは、心からそうではないと思える。
当たり前だが、家事や育児は終わりなき重労働。そして、私には、受け身に見えていたけど、母は、自分なりに立場をわきまえて、折り合いをつけていたのだと感じたからだ。
隣に立ってみると、母も歳を重ねて、小さくなったなと思う。しかし、存在としての大きさをあらためて感じた。