一期一会
連休は、家族と、植物園でバラを、美術館の庭でカキツバタの観賞をしました。
両方とも私が往訪の予定を組みましたが、その際に、とても気にしたのが、その日の天候と開花状況でした。そして、運良くバラもカキツバタも存分に楽しめましたが、それは、家族との有意義な時間も含めて、まさに一期一会。
ちなみに、能をみていると、この一期一会を感じます。それは、能の舞台は、原則として、一度しか演じられないこと、つまり、同じ演者と内容での一ヶ月公演などというものはないこと。また、演者が役を受けてから本番に至るまでの全体練習は、一度きりということからです。
能を見ていても、自然の様子を感じている時も、それに対して出会えて嬉しいような、消えてほしくないような、掴みきれないような何ともいえない気持ちが湧いてきます。そこには、移ろうものと対峙する一瞬一瞬への喜び、そして流れ過ぎていくものへのせつなさがあるのだと思いました。