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忘れ去られたCD-Rの時代。

2000年台後半のインディペンデントなバンドシーンは、CD-Rでデモを配ったりするのがすごく多かった。

当時活動していた自分たちも、CD-Rはいつも持ち歩いていて、対バンしたアーティストと交換しあったりしていたし、不意にできた新曲や、ギャグのような弾き語りをすぐに焼いて、物販で売ったり、イベント入場特典につけるなんてことも良くあった。

まさに焼き立てほやほやって感じで、イベント直前まで焼いてたりした記憶もあるな。

ラップユニットをやっていた時は、ぽんぽんとCD-Rを正規盤としてリリースしていたので、活動期間の短さの割にリリース枚数が多い。

ディスクユニオンでCD-R作品を委託販売してくれるシステムもあったことも大きかったと思う。

当時の自分たちにはそんな意識も薄かったけど、某アーティストに、すごくインディペンデントな活動に見えていたと言われたことがあってすごく嬉しかった。

今でも、家には当時交換したCD-Rが山のようにある。あの、ほんの短い期間、何者でもないバンドマンたちがリリースしていたCD-Rたち。あの中から、有名になった人もいると思うと、なんだか泣けてくるというか。
まぁ、一見ゴミのように見えるが、宝物だと思っています。

CD-R文化がすごく好きだったので、誰かがまとめて論じてくれたらいいのになと思ったりします。
ディスクガイドとか、奇跡的にリリースしないもんかな。

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泉水マサチェリー
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