ストマ閉鎖手術後、何が問題なのか?:潰瘍性大腸炎からの大腸全摘日記㉝

今回のストマ閉鎖手術をするにあたり、事前に説明があった、術後に懸念されることは

・便の回数が増える:1日に10〜15回が、1年くらい掛けて5〜6回になれば非常にスムーズ

・便を漏らす可能性が高い

・吻合部の縫合不全による合併症

・回腸のう炎が3割くらいの可能性で起こる

くらいだったと思う。

上記の問題点で一番心配だったのは「便を漏らす」だったが、今のところ、ほぼ完璧にコントロール出来ている、と言って良い。「この腸液ダラダラが予行演習になれば…」と切実に思ったこの6ヶ月間だったが、結果的にそうなってる。便意を催した時に行く感じではなく、予め溜まった便を流しておく、というようなイメージは、大腸全摘前に伺った全摘パイセンの経験談が非常に役立っているし、自分でもこの半年間で腸液をコントロールする上で学んでたことなので、まさに今「その延長線上」にいる、と言える。

回数に関しては、胃〜小腸で何が行われているのか?をストマ・パウチを通して目の当たりにして来たので「そりゃ増えるやろ」と思うし、何なら「よくぞあれを持ち堪えてくれてる」という思いすらある。

吻合部の縫合不全は「入院中に起これば、激痛なのですぐに分かる」という説明だったので、現時点では起こっていない、ということだろう。

回腸のう炎はこれから先のことなので、どうなるか?は誰にも分からない。

というわけで、手術前に懸念されてた問題は全く起こらずここまで来られている、ということになる。が、それは僕の体感で、この状態でも「んー…」という方はおられるだろうと思う。

というのも、水様便や便の回数増加を嫌がる人が少なからずいるような印象だが(必ず話題に出るし)「そういうもの」と認識出来れば全く問題ないと思うけど、今までと違うことを受け入れられない人がいる、ということだろうと感じる。僕は「大腸なくなってるんやし、そりゃ変わるやろ」と思うけど、全摘前の状態でいたい、という人が多いのかな。全摘前の状態に戻りたい、と言った方が正しいのか。そういえば主治医の先生に「便を固める薬を飲む、という方法もある」とも言われたし、実際に「その薬は一生飲まないといけない」という全摘パイセンもおられるけど、水様便で何か問題があるんだろうか?僕には何が問題なのか、全然分からない。

回数にしても「おしっこ行った時に一緒に落としておけばOK」という別の全摘パイセンの経験談通りの状態だけど、「1日1回」に拘るような人が多くいる、ということなんだろうか。現状、メチャ催す回数が増えているわけでもないし、誰しもおしっこには行くわけで、これも僕には全く問題ない。

・変化を認められない

・変化を恐れる

・現状認識出来てない

のであれば、それって病状とは違う問題になって来るので、そっちの方が厄介なのかも知れない、と感じる。以前の状態への執着、とも言い換えられるか。

勿論「個人差」が大きく「人によって違う」と思うので、今、たまたま僕が落ち着いているだけで、本当に困っておられる方もおられるんだろうけど(今後、僕もgdgdな状態に陥るかも知れないし)、僕の現状を「変化を恐れる」という理由で「排便障害」と称するのはちょっと違うのでは?と感じながらの、術後1週間経過。

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